2023.03.05(日)

2023.03.05(日)


 いつもどおり夜勤から3時半に帰宅。


 帰宅後すぐにYoutubeのビデオニュースドットコムの動画を視る。神保さんと宮台さんの対談、「インターネットがなくなるかもしれない事件の審理が米最高裁で始まった」というタイトルの動画。わたしは大枠では岡田斗司夫さんがいっている〈ホワイト革命〉は着々と進行していると思っている。そのうえで〈ホワイト化〉から免れている存在、かつての2ch文化が育んだ、氷河期世代をボリュームゾーンとする、汚い言葉を臆面なく使うことこそ本音であり、それこそが正義であるという態度を持つ人たちについてはどうしようもないと思っている。今回の動画において宮台さんがいっていた。Twitterなどを含めSNSやインターネット全般で、プラットフォーマーが検閲を行わずに、またそこに投稿される内容について表現者・編集者としての責任を問われない事こそ、今日のインターネットの広がりを担保していた思想であるということ。そして、個々人が自由に発信する際に、好き勝手に振舞うことで、世の中にはこんなことを書き込むバカがいる、こんなことを実行する奴がいるということが可視化されることこそ、今日のインターネット空間が自由な場所である事の利点になっているという点について、わたしは自身の最近体験した事柄と重ね合わせて同意したくなるものである。

 一昔前であれば教養が足りないという言葉で一蹴できたような不見識・不道徳であろうと、自分は正しい、何も間違っていないという一点で押し切る人には、どれだけ言葉を重ねようともなにも説得はできないし、なにも現状変更を迫ることもできないことを知る。放置するのがいいのか。しかし彼らがあやまてる情報を発信しつづけることは、人を惑わせるし、煽動して大局を見誤らせるようなことにつながる。

 無視するのがいいのか。どうすればいいのかと思ったことがあるけれど、そういう人がいるのもこの世の真実で、そういう人には公共心もなければ道徳心もなく、倫理観も欠如していて、みんなで共によきものを志向して、すこしでも自分たちの生活空間を良いものにしていこうという意志が欠如しているんだと思わざるを得なかった。

 ある人はゾーニングの必要性を唱えていた。志を共にできる相手とだけ付き合うのでいいのではないか。分かり合えない者同士が無理に付き合う必要はない。

 謙譲の精神とか、寛恕とかそういう心は持つだけ損な時代になっていることは思う。

 わたしは基本古い人間なので、人と行き会うときには道を譲るし、気落ちしている人には声をかけたくなる。でも三人四人が道で横になって歩きながら、まったく避けない人が多いし、貴いのは自分だけだとする人が多くなっていることも日々気づかされる。

 さてインターネット。AIによるおすすめは、プラットフォーマーの恣意的な操作が加わっているから表現者としての権能も有しているのではないかということも問われる今回のアメリカでの裁判。両氏もいわれていたが、このまま裁判が進んでも、原告の訴えが受け入れられる見込みは薄いらしい。もしこの裁判で原告が勝訴するようなことがあれば、これまでのインターネットの在り方も変わらざるを得ないし、既存のメディアの、情報を扱う者としての立場も揺らぐことになって、大きな問題であるという点。

 こういった問題に焦点を当ててくれるのは、物の見方が広がってとてもいいと思った。


 また話の途中で安倍政権時代のことになり、政策が官邸主導になり、結果国会軽視となって、重要なことはなんでも閣議で決めてしまっていたことについて。近年、国会議員の質が低下していて、野党はともかく、与党の国会議員に、国会論戦でも能力不足といえるような振舞いをするものも多く、それによって重要な取り決めを国会に任せることもできず、官邸主導にならざるを得ない点についても、日本の政治の劣化を指摘されていた宮台さんだった。

 わたしはずっとフラストレーションだったけど、もりかけで年単位で国会を空転させたこともそう。その同じ時間でもっと実のある議論ができたはず。しかし、パフォーマンス重視のあの国会の状況ではどうしようもないとは思ってしまう。


 朝は、残っていた豚の薄切り肉をだしで茹でて火入れ。これを和風ドレッシングで和える。あと、冷蔵庫に残っていた野菜を総ざらえする。春キャベツ・パプリカ(赤・黄色)・ピーマン・そしてタマネギ。これを炒めて、酒と醤油を振りかけてあおって仕上げる。一皿にもりつけて、朝食はこの一皿だけにする。といっても追加で日清のカップ焼きそば〈ペロリ〉を一個食す。


 食後、『相棒season21』、「再会」を視聴する。今回不思議な構成の話だと思った。右京さんが出会う人々はなぜか全員、過去にパートナーになった人たちの名前と一致している。そのたびに映像がスローモーションになり、どこか情感を残すような作りになっている。今回の話が終わる直前、ラストのCMで気づく。次回放送は最終回スペシャルの前編。つまり、相棒はあと2回でシリーズを終了するらしい。だからこそ簡単にこれまでの相棒シリーズを総括するような内容をたった一回の内容に落とし込んだのが今回の話だったようだ。薫ちゃんが右京さんから学んだことを少年に語るシーンも、シリーズを楽しんで視聴してきた人たちに向けてのプレゼントみたいな言葉だったし、わたしも胸のうちに込みあげるものがあった。ここでしっかりまとめて、ラスト二回の最終回スペシャルに繋ごうという意志がしっかりと垣間見える回だったように思う。うまく作られてあるなと感心してしまう。


 その後、アニメを立てつづけに視聴する。


●『異世界メシ』第8話。

 フェルとスイ以外にも、異世界メシにはまってしまう人たちが続出する。やはり討伐の難しい強モンスターの肉は高級食材という位置づけなのだな。SAOに出てきたS級食材のラグーラビットはまだ味もそれなりに想像できるけれど、オークやらサーペントやらそういう肉を食すに到ってはチャレンジャーという気持ちが強くなってしまう。あと討伐したゴブリンの耳だけ削がないといけない依頼――討伐の証として耳をってちょっと日本的な発想じゃないような気がしてしまう。いや私が知らないだけでそういう例はかつてあったのかな?


●『アルスの巨獣』第8話。

 当初見込んだ通り、後半になって話が動いてきている。クウミは一話のスタート時点で相当につらい体験をしてきてしまっていたことが判明する。殺すか殺されるか。そんな状況に追い込まれて、しかし人の優しさに触れて光を追い求めようとする存在として前向きになれたのは僥倖だ。しかしすでに暴走している実験体のクウミにそっくりの彼女に、光を見せてくれる存在はなかった。クウミとはちがうのだということを悟って、自身の中の闇に取り込まれてしまう。

 ファザードが体に宿しているのは巨獣の心臓なのだろうな。それを取り除けば彼は死ぬしかないのかもしれない。とすると、ジイロは旧友を二度喪うことになってしまうのか。

 帝国サイドの存在。見ていて気分が悪い。ジイロ・クウミコンビは彼等に一矢報いることができるのか。しかし人類の復権とはそこにどういう真意が籠っているんだろう。謎が判明していく過程が面白いので次回も期待している。


●『うる星やつら』

 漫画も読んだ覚えがある話。今回は旧スケバン3人。現スケバン3人の6人だけでストーリーが進行していた。あたるも面堂もいない。チェリーもさくらも龍之介もしのぶも出てこない。たまにはこういう回もあっていいかと思った。しかし原作リスペクトを強烈に感じる今回のリメイクシリーズだ。


 朝10時買い物へ。


 いま履いている靴下がくたびれてきたので新しいものを購入する。4足。今回ちょっといいのを買った。そして(靴下のあとにする話題じゃないかもだけど)、食材として、桜エビ・かるしお鮭・ぶり切り身×2・鶏モモミンチ・豚薄切り肉を購入する。明日から四連勤なのでその分の食材をまとめ買いする。


 帰宅して、昼は刺身用のアジをつかってなめろうを作る。焼酎ハイボールのはっさく割り(500ml)を飲んでから、なめろうで一杯だけ日本酒を飲んだのだけど、それからいつ寝たのかも思い出せず、気がついたら5時過ぎで、トイレに行くと、水の出るところにあるはずの芳香剤のケースがなくなっている。おかしいなと思いながら書斎に戻ってみると、もう一脚の椅子の上にケースが置いてある。犯人はわたししかいない。すぐにトイレに戻しに行ったけれどこの分ではほかに何をしたのかあやしいものだ。


 とりあえず風呂水を入れて入浴。


 夜、本来ならばちらし寿司を作る予定だったが、干しシイタケを戻していなかったので明日の朝にしようと思って階下に降りる。母親からの指摘でわたしはすでに干しシイタケを水で戻す準備をしていたらしいことに気づく。まったく記憶にない。しかしもう夜にちらし寿司をつくる気力は失せていたため、あと回しに。


 夜ごはんを食べないかわりに、森永のアーモンドクッキーを3袋(6枚)と、駄菓子のコグミを1袋、そしてKALDIで買ったミックスナッツを食す。


 Switchで『バトルチェイサーズ』を遊ぶ。キャラレベル17。イベントを進めようと指定されているダンジョンに向かうも途中、陰になっている場所に侵入口を発見して進んだところ、戻ることができなくなって強制終了。進行不能バグに見舞われた。どうもテクスチャの不備らしい。ふたたびダンジョンに挑戦するのも億劫だったのできょうはこれで終わる。どうもさいきんゲーム運がついていない。

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