第6話 いつもと違う朝
あぁ、眠い。
アラームが鳴ったから起きる。
いつもの日常だ、と思ったら目の前に誰か居て...
「湊くん、起きたんだね」
凜はセクシーパンツと胸がめっちゃ透けて見える下着を着て、俺の上に馬乗りになっていた。
「は? 凜が何でここに!? しかも何かめっちゃエロい」
「やだ、湊くんのえっち!」
「す、すいません...ていうか、どうやって入ってきたの?」
「もちろん合鍵だよ」
「は?」
『もちろん合鍵だよ』じゃねえよ!
「合鍵なんか、渡した覚えないんだけど」
「作ったの」
えぇ~
ヤンデレが過ぎますって、凜さん、、、
「それより、早く着替えて...って何してんの!?」
「何って、脱いでるだけだよ」
脱いじゃだめでしょ!
この人は感覚が麻痺してるのか?
それより、止めないと。
俺が止めるよう言おうとするとその瞬間、抱きついてきた。
「えっ」
「ねぇ、甘えさせて。私、充電が0%なの。撫でて撫でて~」
凜はまるで犬が尻尾を振っているかのように甘えてきた。
あまりにも上目遣いで見てくるので
「......」
撫でてしまった。
「あ、ありがとう。お、おかげで充電100%なったから。外で待ってるから急いで仕度してね」
「あ、ああ」
お互い、恥ずかしくなってしまった。
撫でてるとき、女子特有のシャンプーの匂いがしてきて...俺、考えるな!!
急いで、諸々の仕度をして、家を出た。
「待ってたよ。行こっか」
「い、一緒に行くの!?」
「もちろん!」
「俺と凜とじゃ釣り合わないんじゃ」
「そんなことないって」
「凜は先に行って、俺は後から行くから」
「へ~、彼女の私の言うことが聞けないっていうんだ~、いっそ殺」
あ、詰んだ。
「分かった、分かったから! 一緒に行こう!」
「やった!」
このとき俺は悟った。
凜の言うことには逆らえないということを。
それから俺は一緒に登校したのだが、男子の目が俺の心臓に突き刺さって痛い。
誰か~助けて~
あと、凜が腕も組もうとか言い出したから組むことになった。
さらに、男子の目が怖くなる。
あー、俺、世界中の男子を敵に回しちゃったのかなぁ。
まさに穴があったら入りたい状態。
そうして、教室に着き、俺は机に座っていた。
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