気持ち

夏木花菜

第1話 話

 私の中学校の同じクラスに一人、気になっている子がいる。


 その子はいつも一人でいて名前も知らない。


 でも、その子は勉強もできて運動も出来る縁の下の力持ちと言う感じた。


 もっと前に出ればモテると思うのに…。


「ねえ、名前何て言うの?」


 私は思い切ってその子に話しかけた。


 小説を読んでいた。題名を見てみると推理小説だった。


 こんな難しそうな本を読んでいてすごいなど感心した。私には絶対読めない


「龍輝(りゅうき)」


 そう言うと本を読み始めた。


「私は心蘭(みらん)よろしく」


 そう言ったが返事はない。私はその場から離れた。

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