第108話

メニースターズ

第108話 黄金郷編


※太陽の分岐点 WEB版 南ルート


「紛い物は太陽の軍勢の方です ひるまず一気に畳みかけなさい、向こうは手負い

屁理屈で混乱させようとしても通用しませんよ、正義は連合軍側です」本部長のN

「クソ、本当に強いじゃない世界連合軍は うちらが傷を負うのは滅多にないのに

退路はない 国からも切られたんだ 道を間違えたとは思いたくないね」コバルト


再びざわつく退避済みの兵士達「おい、好機だ! 左右から突撃すれば討てるぞ」


「さっきの交差で魔力が失われてます この宮殿には何か仕掛けてるのでは」錬金

「聖石を奪おうとした報いじゃないでしょうね、力が抜けていく 何よこれ」紅蓮


士気の途切れない者と疲労を感じる者で城内は混沌として来ている 長丁場は危険

多くの戦いにおいて先手必勝なのは経験してるハズ、連合の代表は一番奥に控える

数人の幹部を蹴散らすが全員ではない いくら太陽の軍勢でも城内で包囲されたら


「おや、此処にいるのはカラスとは別だと思ったぜ? お前も一癖ある悪党らしい

見ているのは妹だけじゃねえけど 戦争に卑怯はない、ビ😊チがよ!」熟練の導師

「バーカ、影を踏ませるのは弱者のする事 クリーン路線で成り上がれるとでも?

あまい、甘い 王は最初からアスモデウス様で間に合っている 同人の底辺が」w


(# ゜Д゜) ・・・これは聞き捨てならん 絶対に勝ちなさい君達(図星か、おい)

口汚い言葉にフィルターを付けるのは一般的なルールなのだ 伏せない方々もいる

どうやら影無しはクロケルだけでは無かったようである、じわじわと囲まれていく


「ここで勢いを途切れさせたら世界は連合の意のままにされる 皆、踏ん張って!

聖石なんて信じてないわこっちは・・・ましてや黒炭などもってのほか」統括はな

「クローバーさんは黄金の門番だからよ? 残りの幹部ごと一気に押しつぶす気だ

私達に怯まない兵士を褒めてやれよな、ここでカードを引く役目はリーダーだぜ」


円陣で各方向に備える太陽の軍勢「動きが止まったぞ! いくぞ、各自で突撃だ」

途中で懐を確かめていたのは切り札を誤らぬ為か、導師様が裏返しの手札を眼前に

何の躊躇もなく一枚を天に掲げる金髪のリーダー 道とは己が切り開いてゆく真理


                   🌞

   Shake off the glory of deceit, O great greenstone glitter! The determined

   attack illuminates the earth, my primordial light source「二度は沈まない!」


まやかしの栄光を振り払う大いなる緑石の煌きよ 決意の攻軍は大地を照らし出す

                我が原初の光源


「!? 何、宮殿内が歪んでゆく これは一体 やめろ! 貴様等」憤怒の幹部K


                 ジャスティス

        ⚡ golden triumphal arch! 黄金の凱旋門! ( ゚Д゚)


城内に何処からともなく鳴り響く豪快な鐘の音が 一斉に仕掛けて来た部隊が幻惑

ゴオオオン!ゴオオオン! 右から突っ込んで来た兵士は左へ、逆もまた反対側に

狙った標的をすり抜けたと錯覚した瞬間、追い風に背を押されるかの様に壁に激突

次々とあらぬ方向へ暴走を始める軍馬と悲鳴が 本当の正義はこの場所ではない!


・・・かつて強烈な電磁波の実験が行われた 此処とは別の船内だったらしい過去

ある者は精神に異常をきたし発狂 またある者は文字どうり壁に生き埋めで絶命を

時間経過は重力にヒントがある模様だが、体現に参加するのは愚か 嗚咽と恐怖が

                   ・

                   ・

                   ・

「ふ、不届き者め 私が相手です モノリスだと? 聖石だからこそソロモン軍に

勝ったのだ 信じるものか!・・・お前達が正義なものか、悪魔め」背水の本部長

「世界は連合軍が統治すべきなのだ! 決まっている、卑怯者め 暗殺だと 何を

証拠に言っているのか あげくに宮殿内でこの暴虐、魔王の手先共が」道化の幹部


これで平常心を保てる方が人としておかしい状況 小夜香を中心に背後から介錯か

部下が悶え苦しむのを目の当たりにし一気に戦意は低下、悪夢の宮殿は血に染まる


「グォ!・・・この悪行 何時か報いを受けるぞ貴様等 正義は私達なのに」ボツ

「黙ってろ いいんだよコレで、お前達は利用されたんだよ 結果がこれだ」導師


「世界は我々を見捨てた・・・? 馬鹿な、連合は導きの光だと代表が」だろうな

「君達の指導者が何者かよく調べておくんだったね、教祖は信者を操るのよ」モカ


これで残るのはアスモデウスと側近のRのみ 援軍は自滅と精神崩壊で数にならず


「勝てば官軍か 思い切ったものだな、私が隊長だ その力 何故ソロモン軍に向

かわなかった・・・おかしい 世界を取れるほどに強いのに」動じない軍人の模様

「いえ 一度ソロモン軍と戦争してますよ、他の場所ですけどね 世界を制覇して

はいけないのです、私等が止めなければ連合がそうなりましたね 絶対に」ロシェ


逆に囲まれては勝負は見えている 大将の前で命乞いはしない武人だが軍師な風貌


「見込んだ王が誤りだったと? 私は人間の限界を超えたと錯覚していたか」※否

「大した度胸なのは認めるけどね、ソロモン軍を討伐後に解散すれば英雄だったわ

世界を統治しようと悪意が根にあったでしょ連合様は 汚れ役ですが何か」全員な


どさりと崩れる側近 これで討ち漏らした幹部はいないハズ、確実に追い詰めるが

ゴゴゴゴゴ・・・豪華に彩られた絨毯は返り血を浴びて 尚一層紅に染まっている

王座からゆっくりと立ち上がる世界の先導者 小柄な童女は見せかけの魔王が一人


「フハハ、勇者よ! 世界の半分で手を打つ気はあるか、とか言ってみるわね~♪

お馬鹿さん何で帰って来た、こっちは私がアイドルだった 生まれ変わったのに」


「影を隠してる時点で人間とは別の存在、これで確信に変わった 扇動の権化が!

共和国の宰相を襲撃したのはコイツよ ソロモン軍と同じ気配を感じる」リーダー


「先を見る事が出来ぬ弱者と一緒にされては困る 世界連合の代表ですよ、本物の

やってくれたな貴様等 今まで何処に隠れていたのかね? 答えてもらおうかな」

「ソロモン軍の因果を断ち切ったのか、お前は天才かもな でもまだ若造の類だぜ

おい、私が直々に相手をしてやるよ 万が一勝てたらニューワールド確定さ」導師


ロシェとスカーレットの魔力は尽きている 前衛組も致命ではないが負傷の宮殿内

実質リーダーとピジョン以外はまともに対戦出来ない 先ほどは起死回生の一撃だ

建物を作り直してもこの場所自体が怨嗟の中心 まるで最後を求める樹海のごとく

黄金の門番を自ら名乗るクローバーさん これで今後の打ち切りは読者が認めない


「Yes, I am お前も不幸だねぇ これでまだ半分だとさ、肩こりが治らない訳よ

私が鼓舞してなきゃ敗北してたぜ 剣でも魔法でも試してみればいい」挑発の構え

「!・・・新王を舐めてるのコイツ 私は既に組織の枠からはみ出た存在、強者だ

屈辱を知りたいならそこを動くな、他の奴等もまとめて葬ってくれる はああ!」

                   ・

                   ・

                   ・

(|| ゚Д゚) ありゃ? 直接対決とかプロットに無いんですよね どうなってるのか

両腕をクロスさせながら気合を自身に注入するアスモデウス代表、戦闘力が高まる

危機を察したのか クローバー以外は一斉に飛び退いて防御の態勢に移行してるが


「嫌な予感がする、宮殿全体が振動してるのよ今 そうだ、私の宝具を使えば!」


アンリが気転を利かせたのか 緑石のアイテムに何かのコードを打ち込んでいるが

実は地図以外にも色々と機能がついている「まさかのスカウター案件よ」何だと!


某格闘漫画はとっくに連載を終えてる 決して同じバロメーターかは約束出来ない

魔王にセットされた数値はどんどん上昇していく・・・50000は越えているらしい


ハッ、と息を飲むメンバー いつの間にか両者とも徒手で武闘派の演舞な出で立ち

小説で激しいアクションは難しいとあれほど警告していたのに やれるのか、おい

アスモデウスの右腕には闇のオーラが 対するクローバーの左腕は金色の揺らめき


「うずく、疼くぞ 貴様等! 食らえ 邪王炎刹玄武衝!」知らんが厨二っぽいぞ

「馬鹿めー 待っていたぜ、この時をな 覇王翔吼烈破!」え、どういう事なの~


突然の少年漫画まがいな展開 (´Д`υ) このアツさを共有出来る達人には大うけ

まるで見逃すなと言わんばかりに互いの拳が交差して衝突する お約束を忘れるな


・・・ズガガガガガン!!! 爆裂したかのような衝撃が広間全体に広がっていく

その衝撃波は壁を破壊し外にも漏れ出し、轟音と閃光が収まったかに見えたのだが

激突したその場に両名はいない 何と、そのまま宙に舞いながらの空中戦を始める


シュバババ! ズドンッ! ビシッ! バキッ!「クック 出来るね、お前?」w


速い・・・太陽の軍勢は一般兵とは異なるので眼で追う事は出来るが 異様だった


「オラオラオラオラオラァ!」「ムダムダムダムダムダッ!」この第三部展開かよ

訳が分からないが、とにかく激しい打撃対決は周りを無視してヒートアップするぅ


「スカ! 好き勝手にやらせるとこうなるからサッサと終らせろ」身内からの苦情

「何を言いますか姐御! 漢はこうでなくてはいかんですよー」マッチョには好評


やがて轟音と煙をまき散らして ゆっくりと地上に降りて来るチャンピオンシップ

チームバトルが趣旨なので、残念ながらこの辺りでお開きか 果たして勝ったのは

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                   ・

                   ・

「フハハ これで終わりだと思うな! もう超えているのよこの私は、物足りない

この宮殿では狭い 勝負は預けておこうじゃないの だって今は第二部だもの」!

「うちの導師の優勢でしょうか まだ余力があるような発言ですよ、人間ではない

元はソロモン軍の魔王なんですか? 我々が進軍した時には見てませんが」錬金君


・・・予め王座の後ろに描かれていた魔法陣 逃げる気だ! だが距離がある面子


「追うな、ヤツの負けだ 魔女め! 超越とはお前だけが成し得てるわけではない

連合をまとめて操っていた様だが計算が狂ったな 我々は幻惑など信じない」導師

「新世界など民衆は望んでない もう未熟だった昔には戻れない、友人達も」統括


終ってみれば栄光を信じた手下達の阿鼻叫喚 当の代表は闇に紛れて消え去る事に

ケリはついていない 此処に来たのは別の使命がある・・・間違いは許されないぞ


「ふう、宮殿の裏を確かめても無駄足だぜ 洗脳だよ、現物がないから到達したか

謀っていたのは知ってる クローブでも騙されたハズさ、表向きは敗北になるな」

「へ? アイツ今逃げたでしょ 私等の勝ちよ、連合軍の本拠を奪ってるじゃない

あ・・・部下達はモノリス自体を知らないんだわこれ ヤバいのな南ルートは」姫


戦闘開始時には何かを守ってる気配がしたが 今はそうではない、血に染まる城内


「? 戦いには勝利した モノは何処にあるというのだ、大義が問われるぞ」隠密

「あの魔女は策士でしょうね 本来なら世界連合は結成されていない、仕組んだな

放置は出来ない状況だった この地では太陽は黒点扱い、覚悟はしてる」ピジョン


「いえ、ここに進軍した時には 連合軍も聖石の事を口にしています 何かしらは

あったハズですよ この場所から持ち去ってる可能性を否定出来ないです」ロシェ

「逃げたと同時に消えたんじゃないの? 私達も直接はモノリスを見ていない事実

どう見ても粛清された現場よコレ、他の国から部隊が来たら言い逃れ不可ね」紅蓮


( ´ー`) 過去最悪の状況に追い込まれる テロリズムここに極まる、見出しなら

世界に広まるのは時間の問題 大手新聞社がスクープとして真っ先に取り上げるさ

発行部数は揺るぎない黒歴史の定期 負けたな赤い屋根は、カトレア達の勝利線か


「最悪だわ 私等の汚名だけが残るじゃないの! 此処じゃなきゃ何処にあるのよ

探しなさい・・・ヤダ 最初と空気が違うわやっぱり 嘘でしょ」苦しそうなモカ

「単体じゃなくて連合なのが致命的だ 直ぐに追手が来るだろうね、正面に出るな

世界に指名手配される 国外のジャングルにでも逃げるか、ヤキが回ったね」騎馬


スタミナには自信があるピザコンビが異常なほど汗をかく 負傷とは別の苦しみが


「ゴホ、ゴホ うう、兄貴 黄色いメンバーのトップは帝国の元女王でやんすよ」

「ウググ、呪いに負けるほどヤワじゃねえぜ 行方不明だったのはお互いだろう」


アスモデウスは古代文明の因縁には直接関与していない 全て絡み合っている物語

原案でもクローブに砕く事実を与えなかった 戦争とは一か所ではない、広大範囲

世界連合では宮殿の傍にあったのは本当に聖石だと信じている 確認は不可能――


「ソロモン軍の蹂躙から各地を解放している 一見は連合が正義に見えるようにな

黄金郷には戻れないぜ、向かったら途中で火あぶりの情景が浮ぶ」クローバーには


南ルートでは誰も存在を確認していないのだ 追い詰められたのは 光か、闇側か

どちらの信念が上回るか 詳しくは次回を待つ以外あるまい、見逃しは厳禁の佳境


           第108話 黄金郷編 5005文字 (続)

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