第101話

メニースターズ

第101話 黄金郷編


※太陽の分岐点 WEB版 西ルート


「アトランティカ文明 そうなのか 紛い物は私達か、負けました 増援がこの地

を覆いつくすでしょう、もう息が出来ません 姫、弱者で申し訳ない」錬金術師が


砕け散ったはずの幹部の影が、死神の周辺に集まっている! 非常に危険な状態だ

巨大さを増した漆黒は 両手に抱えた大鎌を左右に振り回しデモンストレーション

その度に周囲の大地には亀裂が入り、砂煙が立ち込める「シシ こうでなくては」

圧倒的な存在感と威圧感は対峙した者を委縮させてしまうほどだ 正に恐怖か――


「おい死神 勘違いするな 諦めだと、貴様が描いたのは幻に過ぎん 黒い点如き

が小賢しいのだ 飲みこめんぞ私は お前にすくむのは修羅場を知らぬニワカだ」


・・・この状況においてもふてぶてしい我等の導師様「立て、子よ 天井を破れ」

ドドドドド もうお察しの様に義理の姉妹は人間ではない 太陽の軍勢も又しかり

「集中して、私達には大いなる守護が付いている」気づかせたのは統括ではないが

複数回ヤツと対決しているが手強いのは間違いない 通常の攻撃では倒せない難敵


黄金郷が招くハズが無い、捻じ曲げろ! 活路が真っすぐ伸びてるとは限らない理


「これはこれは、怖いですな 死神相手に逆に威圧して来るとは 極上の味也」💀

「共和国の宰相もお前が連れていったんだろうが! 全力でぶちこんでやる」モカ

「全員で繰り出す次の一撃が最後ですな、効かなければ奈落の底まで」隠密の限界

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                   ・ 

                   ⚡

ズガアアアアァン!!! 轟雷とも思える激しい一音と共にゆっくりと崩れる髑髏


その後に静寂が訪れる アンリ達は攻撃に入る前だ、「グおお 貴様ぁ! ガガ」

クローバーは死神の正面、撃っていない 決戦を終わらせた古の英知はやはり――


「ゆけ若者よ、愚かな先人を許せ 眼が曇っていたのは滅びを迎えた宮殿、幻ぞ」


・・・その老いた声は全ての恨みを持ち帰るかの如く風に消え去った 僅か一瞬で

オオオォン! 召喚されていた大森林の手下達も大地に沈んでゆく、誰も動けない

これでケリがついたのかは 鐘の音が響き出す、懐かしさを覚えるのはなぜだろう


無言で黄金郷の城門へ歩み出す勇士の姿あり 人数を確かめてはならぬ、友の誓い


「や、やったのか? 邪悪な気配が遠くなっていく、待っていて正解だったのだ!

太陽が照らしてくれた ああ そうだったのか 私達は既に 有難う本当に」隊長


「終わったな これで思い残す事はない、宰相が待っている 黄金郷か いいもの

が見れた 太陽の軍勢! 見届けました ずっと待っていたさ」空を見上げる副長


「信じていましたよ 奇跡はここにあったのよ、ですよね 20年にしてくれたのよ

感謝します宰相 私達も時間が来たの この地に正義は成されました」涙の三銃士



(´;ω;`) 馬鹿野郎 人の歴史は戦争の過ちを経て成り立っている 避けれぬ道

大元を崩せば他の世界が崩壊の危機に遭遇する 西を選んだ英雄は此処にいたのだ


「何カッコつけてんだい♪ 切り札でしょ私等は、あーあ 黄金郷でまた遊びたか

ったねぇ 仕方ない もう時間切れか 私等も眠らせてもらおうか」扇子の騎馬役

「へっ、何がアトランティカ軍じゃ 腹が空いたぜ兄弟、その前に仮眠だ」ドミノ

「置いてかねえでくださいよ兄貴、いい汗かいて爽やかに決まってますぜ」ハット


後悔はない 仕事を終えた後の安エールが喉を潤す、赤屋根とメンバーのお決まり

何かにつけ食って掛かったライバルは先に逝ったか 憎まれ口の同志は記憶の中へ


「勝ったわ宿敵に、確かにね 役目は果たしたわ ご苦労様でした 三銃士ちゃん

私等もうこの地には必要ないのよね 時代遅れだし、若作りにも限界がある」モカ

「お疲れ様でした そうだったのか 過去のソロモン軍の時には既に、待っていて

くれたんですよ姫 マスター達も時間が来た様です 古代の因縁でしたか」ロシェ


「私等もお役目は終わりみたいよ 薄くなってきたわ、しょうがないね インドラ

の矢 見たかったけど、黄金郷が救ったのよ 待っていたのはこの場所か」紅蓮も

「貴女は悪くないわアンリ 私達が此処へ来なかったら、最悪の結末だったハズよ

こちらの大地は・・・感謝してる 約束は果たせなかったか 何時かきっと」統括


腕組みの小夜香は感無量の様だが「戦に出る時に覚悟はしておくものだ 侍はな」

西ルートにモノリスは残っていない 建国の父と共に太古の怨念は消え去ったのだ


「フヒヒ♪ 何で勝手にエンディング曲はどれがいいかと、な 図星か読者諸君

創作に出勤時間や残業の概念はないぜ? 固定観念で終わる王道なんかねえから」


( ´_ゝ`) あらー、まだ2000文字いかないとか さっさと書き終えて晩酌させろ

気の早い連中は直ぐ読み飛ばす WEB版の方が構成は難しいんですよ この後は?


「やっぱりなー ここでアンリさんのセリフなんだわ、忙しいに決まってるでしょ

アホか! 仕事手伝いなさいよ、あんた達 一旦エース共和国に戻るのが定期よ」

「チッ 給料出ないなら自然と三白眼なわけよ、ジト眼は常連だったりねー」親分


まだアンリ達の戦いは終結してない だが、この可能性は選択の一つなのは確かだ


 

アナタは知っている かつて太陽の軍勢が闇を振り払いに此処に確かに居たのだと

帰って来た勇者と国にいた重鎮は平和と共に何処へと去っていったのだ 何も告げ

ず 誰にも語らずに、アナタは見たのだ 黄金郷と呼ばれた場所で 確かに――



「あーこれが原案の方ね↑ 西ルート(完)だめだめ、こっちは選択出来ないの」

「全く これじゃ老けるわ お詫びのネタは? ワインの一杯ぐらい出しなさい」


メンバーと紅蓮に詰められるが、疲労困憊の三銃士は 帰国後直ちに医務室送りに

全員意識を失いうなされたままベッドの上で過ごす事になる、これはオリジナル版

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               エース共和国 その後

「終戦は叶ったか、だが素直に喜んでいいのか困惑している 感謝はするさ」首相

「残党は確認無しです 信じられないですが、アトランティカ軍が消滅と」書記長

「ありゃ、俺等まだお仕事でやんす兄貴 タダ働きもいいとこですぜ全く」ハット

「クッソ! 古代文明で終わりでイイだろうが 帝国の勝ちよ、それなー」ドミノ


ようやく長い戦争が終わりを迎えたのだ・・・この大地の民は 守備兵は歓喜した

最後の防衛に参加していた各諸国の勇士達も続々と祝砲の準備に取り掛かる模様か

勝利の女神はエース共和国と勇気ある兵士達に訪れた 表向きはこうなるのだろう

だが、此処に留まり美酒に浸かる事は許されず 共に過ごした時間が同じではない


「別に報酬を期待しに帰還したのではありませんよ 今日は極秘会議です」ロシェ

「まあ、お茶ぐらい飲ませてよ 20年後に古株の部隊が帰っても邪魔だろ」騎馬師


「・・・帰るアテはあるのか君達 確かに所々噛み合わない 正直辛いのさ」元首

「この先復興させていけるか不安です 三銃士が危篤状態では」よろよろと書記長


エース共和国のムードメーカーはやはり失った小鳥の宰相なのだ、覆らない事実が


「いいか、よく聞け 私とマスターは切り札の部隊には元々いない人材だったと」

「こっちの記憶ではね ソロモン軍と過去に戦って撃退している、途中まで参戦」


※この先の展開で非常に重要な事例になります 原案が三部構成ならば相互関係に

片側しか見てないなら余計に、伏線も何も考えない勇者無双で先生呼ばわりとかな


「売れればそれでオッケー派は確かにいるわ お気楽需要を否定はしないけど」姫

「知りませんな、その手の輩は敵も多いのでは? 我々の旅を続けるだけで」隠密

「あー、いいってそういうのは 黄色い馬鹿もやられてるでしょここは」嘆くモカ

「それって私等の体験なのね、共和国と関与してないから曖昧なまま」紅蓮の指摘


・・・そうなのだ こっちの大地だと初めからあの連中が居たかは疑問に残る連盟

読者と少数の観測者は北の街へ凱旋まで情報を共有している 分岐で意見が割れる

西ルートに納得しない 全部は語れない為に当然そうなる、あの時別を行ってれば

さあ、どうするべきか諸君 余生をこの国の復興に費やすべきか、仕事は多いぞ!


「エース共和国の幹部は亡くなった宰相を含めて6名 それでいいわね?」とアンリ

「重鎮はそうだよ、君達とは同盟関係にある 共に戦時を耐え抜いた仲間さ」元首

「あら、どうしてモヤモヤするのかしら私・・・分からない この感覚は」書記長


「待て、答えを急ぐな 任せておけ クローブと同じにするんじゃねえぜ、倒した

この私が視認したのだ、此処はソロモン軍も古代文明ももう攻めて来ない」導師様

「ここに長居は出来ないわよ、本来なら寿命を迎えていたハズ 旅団もそうだった

原案だと私が開花するのは第3部ね WEBで詳しくは語らないけど」マスターはな



( ´ー`)y-~~ ふう、悪党を片付けて何を気苦労するかね 一服させろと常連達か

一番楽なルートから改稿してるのに疲労感とは ベースは共通してますよ今の所は

恐らく第一部が繋げるのに苦労すると思ったが甘くない感じです 今後全部でしょ

代表作を手抜きしたら作家にはなれない シナリオを謳うプロデューサー失格だと


「だから此処に戻って来た! 首相、エース共和国には古い大鏡があったはず」姫

「? 以前に教えたか君達に、もう20年も会ってないしな 私も歳なのだろうか」

「三銃士から聞いてたのかしら 一般兵は知りませんよ よくご存じで」と書記長


慌てるなと片手で遮るクローバーさん「占いだよ、もう直ぐお別れになる 多分」

言いながらテーブルにシャッフルされたタロットが、一枚目は正位置の太陽が確定

今は会議であり戦場ではない この先の行方を暗示する事になるのだ、めくるのは


「え、俺か・・・確かに共和国の代表だが 君達の方が世界に貢献してるだろ?」

「意図が見えませんが、そうですか お疲れ様でした、でいいのかしら」戸惑う姉


引かねばならぬ無言の圧力が会議室に訪れる、再会した時と同じ重苦しい雰囲気が

カチカチと刻む秒針が各々の存在理由を確かめさせる 敗北は出来ない道しるべ!

一番手前のカードをゆっくりとした動作で裏返す共和国の首相 現れたのは――


「Wheel of fortune! 運命の輪」まるでそれが分かっていたとばかりにアンリだ

「流石リーダー、正位置に違いない」当然だと言わんばかりの導師だった 一体?

「ごめんね首相 私等はこの世界に居てはいけない人物、友人に逢えて良かったよ

復興には手を貸せない、記憶は違えど共に戦った仲間だよ」コバルト達は席を立つ

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こうして三銃士とは別れを告げる事無く、城を後にする事になる太陽の軍勢だった

相変わらずジャングルにも似た景色の中で「真っすぐ北側へ向かってみてくれよ」

クローバーが進行方向を指差しする マザーの意見に逆らえば即寿命を迎える真理

今迄の経緯と同じならばこの先に広めの街道が北の街へ繋がっているハズなのだが


・・・予想通り記憶と道なりが一致しない 遠目に巨大な一本の針葉樹らしき大木

街道にはなっていない、獣道ではなさそうだが 近づくにつれ大きさに圧倒される


「出発した時と別の光景よ、地図が正確なら北の街へ向かってるはずなのに」紅蓮

「或いは、一度迷い込んだ分岐路かと疑いました 世界樹を発見です」皮肉の錬金


どうにも天候が奇妙なのだ、大雨である しかし太陽の軍勢を避ける感じで周りが

進行方向だけは降っていない まるで雨雲が後ろと両脇について来るかの様に――

異様な足取りに不気味さを覚えながらそのまま進む 次第に口数は減っていったが

巨木のふもとに辿り着くと一斉に雨音は消え去った、今度は周りだけ巨烈な強風だ


「私から離れるんじゃねえぜ! 死神との戦いには勝った、いいな?」確認の友人

「迷わずいけよ 此処にあったのは旅の扉! 幻想で終わらせたら未来はこない」


( ゚Д゚) なん・・・だと 何だこの展開はー? 見たまえ勇者よ足元に水たまりが

さっきまで在っただろうか 七色に光輝くあの渦が我々の直ぐ傍にいいいいいぃw


「ようやくアリアハン脱出、タコ助! どうせ書き直しせんでしょ」ジトっと親分

「マジか、ああ いいんじゃね 次は王冠探してパンツの変態退治かよ」モカ一同


ふっふ、甘いな 実は途中過程はスルーして良いのだ、熟練者はメタル刈りで塔へ

黒コショウはアール王国の名産品だったが何か? 冗談もこれ位にしておけとよ~

潜る以外あるまい 後戻りは出来ない旅路、「好きにしろ、私は構わんよ」小夜香


テーレレレーレ、テーレレレ・・・プルゥゥゥン m9(^Д^) 脳内変換してくれ

これは予想してたかな、やったぜ! 伝説の始まりは此処にあったのだ 怒涛の波

いつの間にか魔王を倒す物語にされる理不尽、常識でニヤリは稼げない ハレルヤ


こうしてやけっぱちの5000字は完成される 正に外道、オリジナルに相違ない

         ※太陽の分岐点 WEB版 西ルート (完)


           第101話 黄金郷編 5014文字 (続)


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