第二部  エルドラド

第40話

メニースターズ WEB版

グルメ旅行のつもりが何故か大袈裟になっている物語


第2部 エルドラド

筆者 陽月すい


第40話 黄金郷編


とある人里離れた場所に見慣れぬ図書館がある、私の旅団は大海原へと漕ぎ出した

辿り着くのは何時だろう霧に閉ざされた物語の行方は 見ていたのは読者以外にも

覗いて見ればいい 記されていたのは此処だろうと アナタは急ぐ必要があろうか


「あら、やっぱり違うじゃないの ギルメンの討論とか無かったのに ナニこれ」

先ず君は誰かと問いたい 人間ではない様だ 白い猫 確かジョーレで良かったか

「だって画像が無いんだから 普通やらないって 書き直しでしょ殆ど あほか」

今度は逆に黒い猫さんだ コンティだったか、冒頭は大事なのです どうぞ宜しく

「あー困ったわね ハーデス軍出てるじゃないの ボツ案を利用していたのかしら

全部が別ではない様です もう私は企画しませんよアナタと常連で進めて下さい」


間に割って入るのは盲目の司書 トワイニングだったと記憶している 合っている

もう引退の時期だったのだ WEB用を書いてる時点で評価など知らない 未知数

未熟者は経験を積めと 言っていたのはこの面子、小説版は楽だと誰が決めたのか


「成人指定には出来ませんのでね このトワイニングが最初に釘を打っておきます

止めておけばいいものを、理屈より開始のスタイルでしょう 構想ブレたりして」

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私を起こすなんていい線してるじゃない あーあ 遂に小説にまで手を出すなんて

へ? 第2部に決まってるでしょ 知らないわよ評価がどうとか 元々予定に無いし

破綻しない様に確かめながら行きなさいよ 幸い今日の天気は悪くなさそうだった


「こっちで間違いないのよね 今は街道を進んでるんだから合ってると思うけれど 

取り敢えず進みましょうよ 私等4人よね? まあいいわ 奥側で何か騒いでるね」

宮廷魔術師、赤い長髪のやや勝気な性格 名はスカーレット 何故か紅蓮のあだ名


「恐らくね なんだっけ 寝起きで良く覚えないな とにかく一番近くの街からと

本気ですかね 画像は勿論ありません、迷わず行けよ か 開始の様です皆さん」

錬金術師のロシェ 何処かにいた皮肉屋に性格は似ていた 理論派で研究員風の男


「先に進まれては私が護衛している意味がなくなりますぞ 何 小説に決まってる

隠密だよ 小夜香だ もうそろそろ街が見えて来る頃だ 姫 後は頼みましたぞ」


「別に急ぐ必要ないでしょ 誰ってアンリさんに決まってるでしょ ヒロインのね

物理職よ私は一応 極端に変更だと逆に批判されるかもだからこれでいいわけよ」


※外見描写は細かく設定しません 読者様の想像の方がファンタジー風に仕上がる


4人の行く先はやや広めの街道になっている 北東側には町が見えかけているのだが

すんなりと着けばいいものを、冒頭から誰かが揉めている様子なのだ お約束かな

マジシャン、錬金術師、隠密、そしてヒロインの4名は 取り敢えず様子を伺う事に


「ねえ、あれってさ 喧嘩よねしかも言い争っているわ どうする?」スカーレット


どうせ面倒事に巻き込まれるに決まっている、先で揉めているのは行商と街の住民

言い掛かりをつけている様子 あまり品の良さそうな感じはしない 入り口付近で

正直私の旅団は展開が速すぎたかも知れないのだ この冒険は第2部からが本番です

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「相変わらずしけた街だな 酒もまずいし 金のない国は嫌だね~ あー退屈だぜ 

これでも城下町でしたっけ いやいや」ケチをつけている雑魚のA ふむふむ成程

「わざわざ行商がてら飲みにきてやってんのにつまんねーんだよ おたくの街はよ

もう返済は無理なんだろ? いい加減土地の権利明け渡しちまいな スパっとよ」


冷やかしのBがイキリ出す 典型的な酔っ払いに絡まれていたのか あれは誰だ?


「もう少しお待ち頂けませんか数日中には必ず、あまり街中で騒がれますと周囲に

住民の方にも迷惑がかかりますので」街の入り口で対応しているのは此処の代表か


「ああ? 先月もそうやって誤魔化しただろーが! もう期限切れなのよお宅等は

支払う気がねーなら好き勝手にやるさ へっへっ 町長さんまだ若いじゃねーの」


「ぎゃはは♪ まあ変えようねえもんなこの辺は フヒヒ ごめんなさいね雑魚君

逃げた方がいいぜお前等 うちのギルドメンバー達人だから 当然よね」ローブ娘

「な、何だよいきなり こんな廃れた街のギルドなんかにビビるかよ!」そうかい


                 バキッ!😠

「ねちねちイチャモンつけてんじゃないよ! お前如何にも雑魚ですって奴だね」


売られた喧嘩は買う主義の様だ 拳を振り上げたのは長身の女騎士風か、ギルド?


「んだと てめえ等あんまり俺ら舐めてんじゃねーぞ けっ やる気なら構わんぜ

おい 暴れてやろーぜ 向こうが始めたんだ」乱闘の予感がする 場末の飲み屋か

「あーあやめとけよ 手加減すんの疲れんの はした金ぐらいで酒場に居座りか」


? おや、何処かで見た事がある気がする まあ後からでもいいだろ 更に続くか


「何だコイツ等俺ら誰か分かってんのか むかつくわ 強気になるんじゃねえよ」

「ひょ~ イキのいい兄ちゃんだ 女子だけだと思ったら大けがするでやんすよ」

「バカだねお前等 ただのチビだと油断してんのか? 脂っこいタックルするぞ」


オリジナル戦記で間違いない 恐らく各自の名前は後に紹介される、そうですかー

大事になりそうなのを察したのか、ならず者の元締めらしきフード姿の男が参上だ


「私が 責任者だが? 先に手をあげたのはそちらだ! 支払う気がないとはな、

構わん暴れてやれ 話し合いより殴り合いが好みのようだ」掴みはこの辺でいいか

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面倒事にはなるべく関わらない方がいい、そこそこの集団客の様だった 街の喧嘩

眼つきの悪い見張り風の若者が街道から向かっていた4人に気づく やれやれだぜ



「ああん? 何見てんだゴラぁ 見せもんじゃねえぞ ペッ」チンピラが吠えるが

「はあ? もしかしてギルド連中の仲間か、帰ってきたタイミングが悪かったな」

「やっぱりな 期待どうりの展開だよ 酔っ払いなのか 素通り出来ないならば」

「貧乏ギルドにしてはお仲間が多いことで 生意気な口が聞けない様にするか!」


案の定 絡まれてしまうが 今日は天気が良かった 陽は高い、不思議と懐かしさ

ちょっかいを出して来たのはコイツ等の方さ 何故逃げる必要があるのか 私達は

まあいいか、寝起きの仲間もいる いつ読んでもらってもいいのだ 早速戦闘とは


「結構な人数だね あ 目が合ったこりゃ因縁だわ 何人かこっち睨んでやがるね 

酔っ払いかな? さてどうするこの後★」お決まりの展開だと思うのよね紅蓮さん

「街に入れないと困るんだよな なんで私等睨むんだよ、とばっちりてやつですね

なんか走って来るし あーあ 小説じゃありませんでしたか」まだ序盤だよロシェ


「初っ端からバトルとは 目覚めついでに運動しておけと 絡む相手を間違えてな

たむろっていたのか街の入り口で 好きにすればいい」腕組みで余裕の小夜香だが

「私等街の住民だと勘違いしてんじゃないの いいわよ、降りかかる火の粉は払う

・・・これでいいわね さてと馬鹿な連中ね 私が誰か知らないんでしょうね」w


先ほどのフード男を中心に若い衆が威嚇している 構わずに前へ進む一行に敵意が

全く意に返さない態度に腹を立てたのか走りながら殴りかかってきた「おらっ!」

当然空を切る ブンッ ブンッ 用心棒のつもりはないがここは隠密が先頭に出る

いきなり流血は控えたいが・・・ボスッ! 小夜香の左拳が若造の脇腹にめり込む

各自武器を使うまでもない相手だろう 骨ぐらいは折れるかも知れないが「うげ」

ドコッ バキッ ボコッ! ぐうの音も出ないのは冷やかし連中の方だった模様だ

「ち、畜生 酔いが足に来てただけだ 覚えてろ!」打撃が効いていたのは確実さ


「ふん 終わり 余裕、あら読者様が旅に同行かしら 流石アンリさんね 行くか 

アナタ達は楽しむ権利があるのよ 途中で切った方々は気の毒にね」では宜しく~

「まあ こんなものでしょう 何者か知らないですけど 腹が空いてきましたな、

このまま街に向かうとするか すぐそこだよ、汗はかいておらんが」護衛の小夜香

「これで奥に進めそうです 取り敢えずはこんな感じで 楽勝でしたね」錬金術師

「ギルドがどうこう言ってたね あの赤い屋根がそうか 行ってみましょ」魔術師



暴漢を撃退したアンリ達はたまり場であろう酒場風の建物に近づく 入り口の傍だ

季節がある地方か不明だがどことなく春の気配を感じた、新しい冒険は始まる――



                赤屋根のギルド

「邪魔するよ 表の馬鹿はぶっ飛ばしたけどいいね? 理由は知らないけど私は

いちゃもんつけて来たのでな 挨拶を返しただけだ 少し喉が渇いたな」隠密殿

「あまり堂々とするのもどうかと思いますが こんにちはお邪魔します」ロシェか


「いらっしゃいませ 旅のお方ですか 先ほど町長が助かったって喜んでましたよ 

うちのギルドは初めてですよね?」若い茶髪の受付嬢だろうか 名札にチャツネと


「なんか揉めてた? あー何か飲み物売ってないかしら ずっと歩いてたのよね私

喉が渇いたわ お金持ってないけど」直ぐに何かお出ししたまえ アンリ様だぞ😊

「うちらこの国の硬貨持ち合わせてないのよ、代わりに砂金なら少し所持してるわ

水で構わないので 飲料出来るならば」スカーレットは懐から革袋を取り出そうと


「入り口じゃなく中に入ったら 私が奢るよ一杯なら お強いねアンタ達見てたよ 

代わりに退治してくれるとは 騎士のコバルトだよ ここの常連さ 宜しくねー」


かたい挨拶は後にして直ぐ近くのテーブルに冷たい果実ドリンクを提供される様だ

ゴクゴクと小夜香が毒見がわりに飲み干す、メンバーは一息つく事が出来た感じか


「有難うございます さっきの人がギルドの主人ですか? 揉めてた人は別ですよ

入り口近くにいたと思いましたが、お帰りになりましたかね」辺りを見渡すロシェ

「うちのマスターなら奥の部屋よ チャツネは受付だから あー私はモカね 当然

最近流行りの病気で前の主人は隠居しちゃったわ 異世界恋愛はしないってさー」


「ギルドのマスターに挨拶しておくか 絡まれてた人はギルドには居ないみたいね

ここは城下とか張り紙がしてある感じよ あだ名でもいいわよ私」そう言うな紅蓮

「参ったな~♪ 誰だと思う私ってば 伏せ字しないとマズイのよね、この先絶対

小説で周回するんじゃねえよ WEB版側はクローバーさんだから シスター風で」


※原案とオリジナル小説は内容が異なります 基本は崩してないので進みましょう


「マスター お客さんがご挨拶に伺いたいそうです 破綻は防いで下さいね」受付

「ハハ どうしてこうなった 実は私達この国の住民じゃないけど」苦笑いの姫様

「ったく マスターのピジョンよ 此処はアール王国ね まあ大丈夫でしょ2部は

初代作の方が脚本の調整は難しいのよ 暴漢退治のお礼を申し上げます はい次」


「この小夜香はあまり変わらないがな、街の入り口近くなのだなギルドは 成程」

「コーヒーメーカーがあります 背景も音も使えませんので 淹れてくれるそうで

うちの姫と護衛は黒い飲料が苦手だったのですよ 既に克服してますが」錬金術師

「食事風景は劣化するでしょうね これは仕方ないか、マスターの得意分野なのに

何を出すか検討しておかなきゃ、丁度夕暮れになりそうだから 奢りでいいわよ」


この後アンリ達は旅の軍資金について思案する事になる 砂金を換金したいのだが

アール王国の城下と聞いたのでギルド経由で交渉のすべはある様だ 滞在する事に

赤屋根に所属してるのは騎士のコバルト、狙撃手のモカ、導師のクローバー(草)

怪力自慢のドミノとハットの、脂ギッシュコンビ マスターのピジョン氏 以上だ


「ところで昼間の連中はよく催促に来るんでしょうか ああいう輩が出入りすると

街の住民が怯えてよくないな、私等が相手をする方向になりましたが」ロシェさん

「そうね、聞いた話だと砂金の換金には時間がかかるそうよ タダ飯食いは無しで

初日以外はツケになるからお仕事しないとマズイ図式なのね」理解の速い紅蓮だな

「説明が回りくどいのも飛ばされるから これ位でいいんじゃない アンリさんは

今日から仲間って事よ 一応これで10名になるわね チャツネは受付なので別よ」


第2部は遠征先以外の食事には酒が解禁されてるが泥酔しない様に制限されている

自己紹介がすんだ赤屋根ギルドのメンバーはピジョンの料理を味わう メニューは

大盛の肉野菜炒め メンマに似た前菜、固めのライ麦パン 高級な素材は使えない

貧乏ギルドにはエール以外のアルコールは殆ど入荷されない 品質は低めの様だが


「ゴメンね 予算が限られてるから今の状態だと、新メンバー追加なら稼げるわよ

情報共有、モカさん知ってるんだからね 今回から旅路に参加で では宜しく~」


ぬ、汚れ達は近くにいない感じだが そう来たか これで一応の休息にはなったさ

仲間を迎えたアール王国のギルドはここから貧困脱出を目指し歩み始めたのだ――


           第40話 黄金郷編 5056文字 (続)



大変お待たせ致しました このシリーズは第二部からが本腰となりますのでご期待を

1話辺りの平均文字数を5000少しで統一していくと思います 週2のUPで予定です😊


DL版と共に、旅団編を上回る内容なのは間違いありません 

ご友人達にも声掛けをして下さると、更に加筆で盛り上がる作品 読者が主役なので

                  

 

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