（お正月特別番外編）電車で痴漢から少女を救ったのだがその少女が大人気アイドルのリーダーであってしかも何故か活動休止して俺の家に来たんだが

オープニング 真帆の決意というもの

新たな世界

真帆がアイドルになった理由

アイドルであり女子高生である私の名は進藤真帆という。

こんな私は１７歳だけどその年齢ながらも.....アイドルのリーダーをしていた。

私はとてもとても.....大きな存在だったと思う。

仲間の４人の全てを牽引してきたから、だ。

だけど私は今.....アイドルのリーダーを引退した。

その理由は私にとってはとても大きなものだ。

周りから見れば小さいものだが。

今までずっともがいてきた分の勿体無さを周りから言われたが。

私はその事に対して笑顔で、決意したから、と告げる。

それから.....私は引退を申し出る。

事務所は当初.....戸惑っていたが渋々納得してくれた。

でもこの事はきっと周りにとってはそうでもない事だろうと思う。

だけど私にとってはとても大きな出来事だった。

隣に大切な人が出来たから辞めたのである。

だから私にとっては本当に大きな出来事なのだ。

そんな私だけど.....アイドルになったのには大きな理由がある。

それは昔観たお母さんのアイドル姿。

その姿に憧れて私はお母さんと同じアイドルになろうと決めたのだ。

でもアイドルになるのは本当に楽じゃなかった。

楽かと思っていた当時の自分を平手打ちしたい気分だ。

それぐらい.....過酷だった。

私は常に全てに絶望を感じていた。

でもそんな絶望の中でもがいていて.....生きていたのだ。

その中で私は大きすぎる４人の仲間に出会った。

それは由奈、カノン、ルナ、アイナの４人の仲間に。

私にとっては本当に４人とは特別な存在だ。

困っている私に手を差し伸べてから手のひらを暖めてくれる。

そして常に私に対して笑顔で居てくれる。

そんな４人の事がとても好きだった。

同じ傷を負った者同士として.....世界は広がったのだ。

そして同じ苦労を知っている者として、だ。

私はそんな仲間達に巡り会ってから一歩一歩を歩き出して緑陽プロダクションから世界に羽ばたいた。

その勢いで日本中で一番人気のアイドルになってしまう。

セールスもそこそこの.....である。

このありきたりな苦労は必ず報われる。

その事を初めて知った瞬間だった。

お母さんも天国に居るお父さんもみんな私を応援してくれる。

私はそんなこの世界が大好きだった。

でもそのお陰かいつしか乙女抱える難病。

恋、というものには長野くんとの別れもあり臆病になっていた。

私が不幸にしてしまう、絶望を見出してしまう.....。

そして全てを壊してしまう、と。

でもその中で出会ったのが.....山口翼くんだ。

翼くんは私の全てを助けてくれた。

痴漢に遭っていたのだが.....それも助けてくれた。

それが転機になったと思う。

私は翼くんが好きになったのだ。

それからというもの。

絶望を共に乗り越えてきていた。

他の人の恋。

思いを伝え.....同じ様な苦しみを分かち合い。

世界が思いっきり広がった。

長野くんと.....過去の話もして.....納得し合った。

翼くん。

彼と一緒なら世界は広がるだろう。

そう思える日々を過ごしている。

私は恋を全て忘れていた。

いや.....打ち消していたのかもしれない。

だけどそんな私に彼は必死に寄り添ってくれる。

私は彼が大好きだった。

絶望の運命で別れてしまった私に対しても.....配慮して笑顔を浮かべてくれる。

彼は私の世界を守ってくれる。

そんな存在だった。

私は.....また昔を背負って生きていこう。

そう思えたのだ。

その中でカノンとか。

アイナとかが短な知り合いの男の子に恋をしていく。

私達は本当に素晴らしい世界を生きている。

そう思えた。

今、私は絶望を背負い。

そしてお父さんが居ない中、お母さんが持病を持つ中、仲間達が支えてくれる中。

それで.....ようやっと歩み出せている気がする。

私はこの世界はこの世界は生き辛いと思っている。

とても生き辛いなって.....。

だけどその中でも私は目に見える大きな想いを抱き私はアイドルとして.....そして私は笑顔で目の前の全ての壁を手を取り合って通り越し。

これからもアイドルとしてしっかり後輩を育て。

それから.....私は私らしく誇っていこう私は生きていこう。

そう思いながら今日も翼くんの手を握る。

それから.....学校まで登校する。

学校では翼くんといつまでも一緒だ。

いつか婚約してこの人と心から幸せになりたい。

その様な想いを抱きながら私は生きている。

それから歩み出す。

生き辛いが.....それでも幸せな世界を。