・第11集【冷戦終結~世界が見たヒーロー・正義の味方・未来~】
ベトナム戦争と
(当時の新聞。ゴーストクルセイダーの自殺とナイアルラトホテップの死亡記事が一面を飾っている)
(当時撮影された、スーパーヒーローの死体が街灯に吊るされている映像。スーパーヒーローの死体にはモザイクをかけています)
政府に情報を登録していた者は政府の情報を盗まれ、民間にいた者はあくまで民間人であったが故の隙を狙われ、グリムとグリッティがグリーンオークらナイアルラトホテップには及ばぬものの一際兇悪で邪悪だったスーパーヴィラン達を集めて編成した
旧世代ヒーローの内生き残ったのは四島事変でミスターUSAが横須賀で爆発四散した事もあり活動を継続できたのはソルジャーステイツとメタルプレジデントのみ。
(グリーンオークと戦う当時のソルジャーステイツの映像。良く見るとコスチュームの一部が損傷したままとなっており、当時のアメリカンヒーローの疲弊が窺える)
マーベラスマンは絶望し
(とある事件の映像。敵味方合わせて十人のマーベラスマンが殴り合っているが、当時本物と思われていたマーベラスマンも実はクローン超人サーガであった事が明らかになっている)
加えて、ディ・シィ・コデックスもマーベラス・コミュニティも事実上崩壊した事により超人を制御する組織が存在しなくなり、己が独善を正義と掲げ、アメリカン・スーパーヒーローの美徳であった非殺の精神を放擲し、容赦ない殺戮で覇を唱える殺し屋エグゼキューショナー、かつてのアメイジングマンに匹敵する力を突然変異で得たが故に己を裁きの神と狂い微罪に対し殺戮を重ねたアメイジング・ハイパー・デラックスマンこと中国系アメリカ人シャオ・チータン等、暴走する超人達が出現。
(麺のように縮れた髪をした眼鏡をかけた超人が、道路交通法に僅かに違反した車を運転手ごと容赦なくぺしゃんこにしている当時のアメイジング・ハイパー・デラックスマンの暴虐を記録した映像)
この【
最後に残った若い世代のヒーローは【蛇の魔術師】マイケル・アランが見出した【アメリカ1問題のあるヒーロー】ミスターUSAの一番弟子である白黒つける妥協無き男ツートンカラーに同じくマイケル・アランが見出した万能超人カエサルと核超人Drロスアラモスによるヒーローチーム・
(ライトハウス、スターズ、コミットメント・オブ・イメージが勢揃いした当時の映像。アメリカ国民に希望を与える為に集まった彼等でしたが、直後にライトハウスはツートンカラーのみが活動を続ける形で解散、スターズからはサイレンスが、コミットメント・オブ・イメージからはオールマンが脱退。一瞬の儚い光景でした)
それでも尚十人を超えると言うべきでしょうか、かつて二百を遙かに超えた者達の末裔としてはあまりに少ないと言うべきでしょうか。
更にサイレンスとオールマンとカエサルとDrロスアラモスの
米国は荒廃しヴィラン国家となり
冷戦は東側が勝利するのか。
そして
(中東、アフリカで始まった戦争の映像。ソ連の超人兵士【
西側世界は絶望し、加えて
そしてこの時代の大混乱を更に決定的にしたのは、国際協調の低下と石油破局により、
(ボロボロのシタデルZを取り囲む七体の
(ハイパーマン対ハイパーマン・ネガの戦い。宇宙恒線同士の激突)
(粗製巨大超人ゴッドアームの特殊能力・ファイトフィールドで兵装と装甲を弱体化させられ、鎖鉄球で顔半分を叩き割られるビッグメガ)
(棘竜
(
当初第二次怪獣頻出期と呼ばれ、最終的には怪獣世界大戦争と呼ばれた、最大最後の怪獣災害時代。
……冷戦終結後に明らかになった
それにより世界は破壊されていきました。文字通りの意味で。
(当時
空が割れ、全く別の空間が繋がる。重力が逆転し何もかもが宇宙に消える。正気を失った人間が暴動を起こす。人間が
チェルノブイリ、バホス・デ・ハイナ、カブウェ、ラ・オローヤ、臨汾、ラニペット、スリーマイル島。今も、
暗黒時代とすら呼ばれ、H・P・ラブクラフトの著作やミシェル・ノストラダムスの予言が引用され、世界は西暦1999年までには確実に滅びると言われました。
その中を
「“お前達”はどう考えている?
「……“我々”の十の頭脳と電子頭脳でも、
(
それは
ヒーロー、正義の味方、巨大超人、
ですが、窮地に陥っているのは西側世界だけではありませんでした。
……そんな中、抗う事が出来る人々がいたのです。
それは、
(伯林に姿を現したキジンダー、天安門で学生を蹂躙しようとする戦車と超人兵士をなぎ倒すマスクドラグーンと必殺ザ・バッド、ニューヨークでスーパーヴィランと戦うジュエルセブンの映像。彼はこの後マーベラスマンが囚われた
そして、粗製巨大超人を製造していた
(並んで飛行し二手に分れザンビアとドミニカに向かう巨大人型兵器部隊)
そして、
(怒号飛び交う中東の都市におけるデモ隊と鎮圧部隊の激突、アフリカの地で民兵部隊に魔法をかける魔女と彼女を守るダークライオン、ソ連超人兵士にしがみついて自爆するアフガン人ムジャヒディンの映像)
社会不安の醸成の為の
更にアフリカでは政情不安定化による再度の国際資本による植民地的支配を目指した
これら混乱には原因と結果の両方にヒーローや正義の味方の存在がありました。
巨大超人と巨大人型機動兵器達が
加えて
(自爆する
(
その結果、一時は殆ど世界を支配していたに等しい
(
最後に残った
この時、実際に発射されそうになった核ミサイルを基地諸共破壊したり発射された核ミサイルを空中で処分する際に、数多くのヒーロー・正義の味方の命が失われ、また幾つもの巨大人型兵器が失われました。怪獣達もマハロア、ガグラ、ダドラといった最後まで残った者達が、この最後の戦いに於いて核ミサイル迎撃に協力しました。核から生まれた怒れるガグラからすればそれは憎むべき敵であり、自然と繋がるマハリアからすれば破滅は挑むべき事であり、そして人を守る為に生み出されたダドラも……これら人と異なる者達までもが地球を守る為に戦い犠牲となった事には、様々な思いを感じずにはおれません。
また最終局面において万能戦艦高天原等の
そしてその後大気圏外において、ハイパーマンとそれに追随出来る最精鋭の正義の味方とヒーロー達、巨大人型兵器、巨大超人、怪獣達が
レナード・ローガン米大統領が整備した戦闘衛星艦隊・JEDI(Justice by Energy-weapons Defense in the Interstellarの
(JEDIの観測映像。JEDIによる【トリニティ】レーザー砲や【ゴスペル】レールガンによる砲撃も映り込んでいる)
(ハイパーマンとハイパーマン・ネガの力によって全員巨大化したスーパーヒーロー・正義の味方たちが
(破壊怪獣ガグラの爆熱光が
(巨大人型兵器達が必殺技を一斉射撃する。その前衛として守護怪獣ダドラが立ち、重力操作能力で必殺技を一点に集中し、逆に相手の攻撃をねじ曲げて防ぐ)
(
(地球に向かうブウイヌムルの攻撃を受け止めた悪魔別星人フェイストが消滅する)
(全ヒーロー・正義の味方が突撃)
(ハイパーマンとハイパーマン・ネガがダブル宇宙恒線をブウイヌムルに放つ)
それでも、最終的に発射態勢に入った全ての核ミサイルが阻止され、異次元人ブイウイヌムルが打倒され、無事に冷戦が終結し、人類が無傷で生存出来たのは正に奇跡的な出来事であり、ヒーローや正義の味方の存在意義の証明でした。
こうして、ヒーロー・正義の味方・ヴィラン・怪人といった超人英雄達の数も大幅に減少し、波乱に満ちた二十世紀、英雄の世紀は終わりを告げていく事になります。
ユーゴスラビアやクウェートでの戦争、神戸に出現した震災怪獣マガツジザラ、富士裾野に本部を構えカルト宗教国家を建国せんとしたα教団。数少ない残ったヒーロー・正義の味方・巨大超人・巨大人型兵器により、それら冷戦終結後に起こった事件の被害は低減され、解決されましたが、英雄の世紀は終わりつつあります。多くの超人達が去って行きました。それらの中でこれらの事件は、超人が人々を率いるのではなく、人々の活動が超人を助けるという形で解決が為されました事もまた、時代の移り変わりを象徴しているようでした。
それが超人の時代が終わっても人類自身が平和を守りよりよくしていくのだというこれからの未来を示していることを、【平和な21世紀】の道標である事を私達は願っています。
(
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