エッセイ集

第25話 メンタル疾患、寛解を維持する方法

　メンタル疾患、寛解を維持する方法があります。

　それは無理をしないことです。無理しないとは、例えば一日の活動量を抑えるとか、仕事時間を短くしたりすることです。

　私自身メンタル疾患を持っていますが（現在で寛解して四年目です）、症状が悪かった時は、とても無理していました。どういうことかというと、とにかく一日の活動量が多かったです。しんどいのに一日に15キロも走ったり、毎日筋トレとかしていました。一日に何ヶ所も電車で行ったりもしていました。今、考えるとそんなことをしていてはどんな病気も治らないと思います。

　結論から言うと、メンタル疾患は無理しているうちは回復しないといっても過言ではないでしょう。

　運動が悪いのではありません。運動のし過ぎが悪いのです。

　でも私は運動をし過ぎたことで自分がどの程度の運動でどれくらい疲れるのかといったことがわかりました。そういった意味では良い経験をしたと思います。

　そういった失敗をする期間を含めると、メンタル疾患の寛解を維持する方法を見つけれるようになるにはある程度の経験が必要だと思います。

　メンタル疾患を寛解させた人には、ある程度の「悟り」のような境地になると思っています。

　論理的飛躍かもしれませんが、つまりメンタル疾患になったらその人の生き方の指標が変わるのではないかと思います。

　無理している生き方から無理しない生き方へと。

　無理しない生き方の人生の方が、案外楽しいものです。