第287話 魔法瓶

君が毎朝持たせてくれる魔法瓶には、お昼用のお味噌汁が入っている。


お昼に蓋をあけるとふわっと立ち上る湯気と共に君の魔法が発動する。

暖かく優しい味わいに午前中の疲れが癒される。


忙しい朝、君が込めてくれる癒しの魔法。


何の変哲もない魔法瓶だけれど。

ぼくにとっては、文字通りの魔法の瓶。


ー完ー


明日のお題は『石ころ』デス^^


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