第278話 発熱

「熱っぽいの」そういう私に、心配そうに顔を覗き込む貴方。

額に当たる手がひんやり気持ちいい。


「熱は無いみたいだけど……」

首筋を両手で包み額を当てる。

思わず顔が赤らむのがわかる。


熱っぽいなんて嘘。

甘えたかっただけ。


「顔が少し赤いね。ゆっくりお休み」

貴方の優しさに別の意味で発熱しそう。


ー完ー


明日のお題は『阿吽の呼吸』デス^^




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