第262話 肩甲骨

天使の羽が消えた。


無自覚に積もり積もった傲慢ゆえか。

知らず知らず積み重なった贅肉ゆえか。

堕天使となり果てた後ろ姿。


最後に羽を確認したのはいつの頃だっただろう。

今からでも間に合うだろうか。


肩甲骨を発掘すべく、背筋を鍛える。

天使の羽よ、カミングバック!


ー完ー


スッキリした背中に、くっきり浮き上がる肩甲骨の事を『天使の羽』と呼ぶそうな。

30代の頃は、確実にあったのだよ。

気が付けば、段々になったプヨプヨ背中。

いつの間に消えたんでしょ?ww


*****


明日のお題は『踏切』デス^^

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