第241話 アキアカネ

背を向けたまま「じゃあね」と手を振るあなた。


一歩踏み出した刹那、一斉に飛びたつアキアカネ。

名残を惜しむように

旅立ちを励ますように

あなたの周りを舞い、私の想いを連れて高い空に消えていった。


ずるいよ……。


忘れようがない印象的な光景。

私は、きっと、秋が来るたびにあなたを思い出す。


ー完ー


明日のお題は『発注ミス』デス^^

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