第238話 無色透明

無類の恥ずかしがり屋さんの君。

人前で失敗することはおろか、成功することさえも極端に恐れていて……。


口の端に上ることを恐れ、スンっと無色透明になっていく想い。


それは、クリスタルガラスのようにきらめいて。


君の心を通り過ぎた僕の想いは、キラキラと弾けて。

光りの中に溶けて消えた。


ー完ー


人知れずこそ思ひそめしか……。


きっと、噂になっちゃったんだね。


*****


明日のお題は『変身』デス^^

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