第215話 腹黒

「そういうことであれば、こちらもそれなりの対応を……」

残念そうな声音に滲む威圧感。

完璧だ。


これはブラフ。対応策なんて準備していない。


想定外の展開。

穏やかに冷静に嘘をつく彼女。

相手の疑心に乗じて有利に話を進める。


多くの上司に仕えたが、彼女ほど腹黒で有能なネゴシエーターはいない。


ー完ー


明日のお題は『トリアージ』デス^^

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る