第213話 晴れ

義姉あねと兄のお墓参りに行く。


「晴れましたね」

「夏生さんは晴れ男だったから」

薄く微笑む義姉あねの横顔に悲しみの影。


お参りの後、兄が好きだった場所を訪ねる。

義姉の話は、兄のことばかり。


僕は、悲しいほどの青空を見上げ、言いかけた言葉を飲み込む。

一片の曇りもない愛に、割り込む余地は無い。


ー完ー


明日のお題は『ラーメン』デス^^

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