第119話 スイートピー

僕が告白した時、君は、

「赤いスイートピーの花束が欲しいわ」って言って笑ったよね。


君は、知っていたんだろ?

あの頃、赤いスイートピーの花は無かった。


僕が描いた下手くそな赤いスイートピーの花束。

君は、大笑いしながら「OK」って。


あれから40年。

今もあの絵は僕たちの居間の壁に。


ー完ー


『赤いスイートピー』が流行した頃、まだ、赤いスイートピーは無かった。というのは、有名なお話。

彼は、町中のお花屋さんを探したことでしょう。

でも、無い。

んで、仕方なく絵にかいた赤いスイートピーを贈った^^


たかが歌、されど歌。

心の岸辺に咲いていた花は、今や、お花屋さんの店先に^^


余談ですが……。

『続 赤いスイートピー』(松田聖子さん)という歌があります。

どうやら、こちらのジレジレとした恋は、ジレジレのままに終わってしまったようです。。。


*****


明日のお題は『専門』デス^^


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