第31話 雲散霧消

ずっと貴方が好きだった。

今思えば、ただの憧れ。


久しぶりに見かけた貴方の姿。

懐かしくはあるけれど。


あの頃の焦がれるような想いは雲散霧消。

どこが好きだったのかさえ思い出せない。

貴方を好きだった少女はもういない。

声をかけずに通り過ぎる。


憧れは憧れのままに。

思い出さえも雲散霧消しないように。


ー完ー


明日のお題は『出る杭は打たれる』デス^^

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