第7話 母の祈り
この世界があの邪悪な天使の言葉に従うなら、ゲームの開始はトリエラが15歳の時に始まる。
だがもちろん本当の人生が、15歳から始まるはずもない。
これはゲームを基にした世界だと、あの存在は言っていた。
そしてその中で、トリエラの母という存在は見えていなかった。
あるいは攻略していないルートによっては、ちゃんと登場したのかもしれないが。
生き残るために、彼女は色々と学んできた。
しかしそれを検証するのは、とても難しい。
屋敷の中には人がいることが多く、それに疑問に答えてくれる家庭教師も、段階を踏んで教えようとしてくる。
それは正しいのかもしれないが、将来は高い確率で殺し合いに巻き込まれることを知っている身としては、どうにももどかしいのだ。
体験すればすぐに分かることなどは、書物ではなかなか書かれていなかったりする。
当たり前のことはむしろ、貴重な書物には残されない。
今のところ、明らかに前世と違うのは、魔法の存在。
位置づけは重火器のみならず、戦術兵器に近い。
軍用から民生用に、ちゃんと技術が移ってもいる。
そして魔法を除けば物理法則は、かなり地球に近いものである。
当然のことながら、ゲームのシステムは当てはまらないだろう。
ただステータスが存在するということは、レベルを上げられるということ。
この世界流に言えば、より加護を得る、ということになるのだろうが。
ゲームとの違いは、あって当然のものだ。
この世界の人間は、このシステムの中で数千年を生きている。
ただ歴史書を見ると、神の介入はそれなりに存在する。
ゲームとだいぶ変わってしまった設定などは、あいつらも苦労したのかな、と少し気味のいいものだ。
魔法とステータス。前世と違う部分は、主にこの二つだ。
この魔法に関しても、初歩的なものならば、ほとんどの人間が使えるらしい。
屋敷の中には灯りを点すところがあるのだが、他に暗がりを探る場合、使用人たちが魔法を使っている。
しかしその灯りを点すのにも、全く何も言わない人間と、一言何かを言う人間、そして数語の単語を必要とする人間がいるのだ。
この理由について調べるトリエラに対して、家庭教師は熟練度の差としか言わない。
なのでトリエラは、母親に尋ねることにした。
ヒストリアの母セリルは、北方の他国の出身であるという。
肌が白かったり髪が銀色であるのは、この母に似ているからだ。
ちなみにゲームに出てくる弟は父親に似て、髪の色は赤い。
一応は攻略キャラなのだが、トリエラは前世では攻略していなかった。
また同じ屋敷にも住んではいない。
父や祖父もこの人生では、記憶にある限り見たことがない。さすがに赤ん坊の頃は、数度会っているのかもしれないが。
ゲームではしっかりと、敵として出てきたものなのに。
この屋敷は事実上、母が女主人として君臨している。
使われていない部屋の一つが、一応は父の部屋であるらしい。
ゲームではあまり明らかではなかった、トリエラの幼少期の日常生活。
転生前に見たあのキャラリストでは、トリエラの弟には誰も転生していなかった。
その弟が一緒に住んでいないのは、あるいは母親が違うなどの理由があるのか。
使用人の会話をこっそり漏れ聞けば、少しずつ事情は分かってくる。
セリルはトリエラの願いを、無言で促した。
「魔法を使えるようになりたいのです」
その願いをセリルは、即座に拒絶するということはなかった。
凝視してくる視線に、あまり娘に対する愛情を感じることはない。
ただしばらく考えこみはした。
「先生は教えてくれないのですか?」
「判定の儀までは待ちなさいと言われました」
「それはそうかもしれませんね」
そう呟いたセリルは、トリエラを自分の部屋へと招いた。
親子であっても貴族ならこんなものなのか。あるいは特にセリルは情に薄いのか。
トリエラは最初から期待していなかったので、特にセリルやまだ見ぬ父に失望することもない。
だがセリルが自分の部屋に招いたのは、トリエラの期待に応えるためであった。
「魔法を使えるようになるには、いくつかの条件があります」
セリルの教え方は、家庭教師のものよりも、簡潔でそして実践的であった。
「まず魔法言語、もしくは魔法文字、どちらかを正しく使えること」
そしてセリルは短く魔法言語を唱えて、手のひらに炎を生み出した。
「魔法の種類への適性、そして魔力がそもそもあるか、ということです」
魔力は、おそらくあるはずだ。
トリエラというのは、そういう役割を振られたキャラなのだから。
「しかし魔法を身につけて、どうするのですか? 体が未熟なうちは、内なる魔力も少ない。下手に限界まで魔力を使ってしまうと、成長を阻害することもあります」
教師もまだ早いではなく、こうして教えてくれればいいものを。
ただ、トリエラが求める答えを母は教えてくれた。
下手に魔法を使ってしまうと、体に悪いらしい。本当かどうかは本で調べてみよう。
貴族として生まれたからには、そしてトリエラとしての人生を歩むからには、この肉体はしっかりと成長するのだろう。
ただ魔力の存在については、トリエラも知りたいことである。
「魔法がもう使えるかどうか、どうやって調べるのですか?」
「一般的には判定の儀で、おおよその魔力量は分かるものです」
このあたり、少しややこしいのだ。
魔力という言葉には、主に二つの意味がある。
ゲーム的に言うMP(マジックポイント)と、魔法の強さを示す魔力のことである。
魔力が高ければ高いほど、同じ魔法でも威力は強くなるし、使える魔法も増えていく。
ただしMPが少ないと、強力な魔法は発動しない。
このあたりもゲームと違うことだが、一つの魔法に熟練していくと、必要なMPが少なくなっていく。
かつては使えなかった魔法も、同系列の魔法に習熟すると、使えるようになったりもする。
またMPを多く消費することによって、その効果を単純に強化・拡大することが出来る。
「私も魔法が使いたいです」
「年頃になれば、自然と教わるものです。そんなに急ぐのはなぜですか?」
「強くなりたいからです」
その言葉に、意外なほどセリルは動揺の表情を見せた。
強くなりたい。それはトリエラの自然で単純な理由だった。
しかしその自然さは、セリルの生まれた土地におけるものだ。
ローデック公爵令嬢が、自然とそんな気持ちを持つのはなぜなのか。
(私は何か、この子に伝えてしまっていたのだろうか)
そう思ったセリルは重ねて問う。
「なんのために強くなるのですか?」
そう言われても、トリエラは困るのだ。
一番簡単に言えば、将来のために強くなる必要がある。
ただ知っている将来を母に語るのは、あの存在に止められたことに含まれているのは間違いない。
だから、素直にトリエラは言った。
「強くなりたいのに理由が必要なのですか?」
「必要ではありませんが、不思議なことです」
貴族の子女として生まれ、強さなど必要になることなどなかったはずだ。
セリルの生家のように、一族の務めとして、戦うことが必要な家であれば別だろうが。
ただ、トリエラが図書室をよく訪れると、セリルは聞いていた。
なのであそこにある、物語でも読んで影響を受けたのかな、とは思った。
「強さは、時には他者を虐げるだけの力にもなります」
ただローデック公爵家の者であれば、別に自身が強くなくても、いくらでも弱者を虐げることが出来る。
ならばここで力を与えても、問題はないだろう。
トリエラはおそらく継承者だ、とセリルは思っている。
実際にこの世代の、父親の子供の中では、一番の年長者。
この先の人生も、おそらく命を狙われる可能性は高い。
ならば他者に任せるのではなく、自分で身を守ることも出来るようになるべきだ。
それも単純な強さではなく、生き抜くための強さとして。
己の学んだ、竜さえもが棲む大地での生き抜く方法。
魔境と呼ばれる場所は、同時に豊かな恵みを生む場所でもある。
「トリエラ、私が貴女に魔法を教えます」
セリルとしては、それこそがトリエラに示せる最大限の愛情。
「なので他の者には、安易に魔法や、私が教えることを話さないように」
素直に頷く娘を見ながらも、セリルは己とその子の運命について、未来を思わないことはなかった。
屋敷の庭園から少し歩くと、木立の向こうに岩などが置かれた場所が見えてくる。
トリエラはこれまで、こんな近いところになるものさえ、知ることはなかった。
母に連れられたトリエラは、ここが訓練場だと聞く。
「ローデック公爵家は代々魔道の家ですから、こういった場所も必要になるのです」
ゲームの知識によれば、確かにトリエラはその父も祖父も、魔法職の敵であった。
ただ母方がどうであったのかは、よく分かっていない。
もしこの世界も遺伝があるのであれば、そして魔法の素質も遺伝するのであれば、むしろ母に似た魔法を使うのか。
ただゲームではトリエラは、父からその強大な魔法を受け継ぐことになる。
1000年以上も前に存在した、世界を割るような大戦争。
その中で神々の守護により、神器を与えられた戦士たちがいた。
これは神々の金属で作られたものであり、確かゲームの中ではオリハルコンと呼ばれていた。
現在の人類が扱うことの出来る金属は、聖銀と呼ばれる金属が限界。
オリハルコン、この世界の文字では神金と呼ばれる金属は、そもそも自然界に存在しているのかも分からない。
そのオリハルコンで作られた指輪が、ヒストリアの継承する神器だ。
聖なるものも不浄なるものも、全てを焼き尽くす原始の炎。
それが伝わっているがゆえに、魔道の家であるのだ。
ただゲームでは魔法専門のキャラというのは、肉体的には脆弱な傾向にあった。
トリエラとしては、そのあたりはどうにかしないといけないな、と思っている。
ゲームのルートから外れられなければ、いずれは一人でこの国を去ることも考えなくてはいけない。
その時に必要になるのは、個人として生き残る強さだ。
それは魔法だけでどうにかなるというものでもない。
なのでいずれは、他の戦闘技術も学ぶ必要がある。
ただ、まずは魔法だ。
子供の力ではどうしても、大人には勝てない。
トリエラの期待の視線の先で、セリルは古代語を詠唱し、その手のひらから炎を発した。
「魔法を使うには古代語の詠唱、古代文字による魔法陣、他には魔法具の主に三つがあります」
ゲームとは明らかに違う。
「実戦的なのは古代語、研究で安定して使うのは魔法陣、そして一つの用途にしか使わないなら魔法具ですね」
「実戦というのは、戦いですか?」
「そうです。高位の魔獣の中には普通の弓矢では攻撃が通らず、矢を使い尽くしてしまうこともありますからね。出来れば弓よりも魔法の方がいいのです」
弓矢自体の使用はあるということか。
それに想像していることが合っていれば、魔法を実戦で使える人間はかなり少ないはずだ。
すると弓矢もまだ実戦で使われる武器なのだろう。
特に戦争などでは。
ゲームとリアルで違うポイントが、また一つ明らかになった。
ゲームの場合は弓の方が特別であったが、現実では矢のほうに特別な加工がされることが多い。
対人戦で弓矢を使う場合、それが駆け出しであれば、充分に弓矢は通用する。
だが相手が鎧に少しでも魔法を付与していたら、途端に通用しなくなる。
それを貫くための付与も、矢の方にすることが出来る。
これは魔法の中の一つである。
セリルは本をトリエラに持たせながら、同じ魔法を三回使った。
岩に描かれた目標に対して、火の矢が飛んでいくというものを。
最初は本に書かれた通りに、全てを。
そして二度目は発動句のみを。
そして三度目は、完全に詠唱することなく。
なぜこんなことが出来るのか。
簡単に言ってしまえば、慣れの問題である。
古代語による詠唱によって、体の外の魔力と、体の中の魔力がどう動くか、自分でも分かるようになる。
ならば次には、魔力を自分で動かして、発動句だけを唱えればいい。
そしてさらに慣れてしまえば、完全に言葉を発することなく、魔法を使うことが出来る。
古代語魔法などと言いながら、実際には言葉を使わずに魔法を行使できる。
ただあんまり慣れすぎても、咄嗟に魔法を使ってしまうので、それはそれで危険なのだが。
「静寂の魔法を使われた時などは、この技術を持たない魔法職は、完全に無力化されますね」
なるほど、と頷くトリエラである。
また言葉を使うのとは違う魔法陣も、同じように習熟することが出来る。
自分で書いた魔法陣で、魔法を使う。
それが慣れてくると、空間に自分の魔力で、魔法陣を構築することが出来る。
最終的には脳内で魔法陣を描き、魔法を発動させることが出来る。
そして魔法具の使用も重要だ。
だいたいの魔法使いは杖を持っていて、その中に魔法のいくつかを構築してある。
それによってその杖に構築してある魔法は、発動句を発声したり、あるいは魔力を流すだけで、その特定の魔法を使うことが出来るのだ。
杖の性能によって、構築しておける魔法の種類は変化する。
場合によっては複数の種類の杖を、魔法ごとに使い分けるという手段もある。
実戦で使うのならば、完全に詠唱もせずに使う魔法を、いくつかは用意しておいた方がいい。
接近された魔法使いは、それだけでもう危険である。
「お母様は、どれぐらいの魔法を使えるのですか?」
「使えるというだけなら、1000個以上は使えますね」
ただし、咄嗟に使える魔法の数と種類を教えるのは、よほどの関係でない限りはタブーだそうだ。
その魔法使いの戦闘力や戦い方を、全て教えてしまうのに等しいのだと、トリエラにも分かる。
この日、トリエラが学んだのは、かざした手のひらから炎を放射するというもの。
正しく古代語を発音し、その言葉の意味も意識して、魔力を使う。
魔法の名は『火炎放射』。
何度も使っていけば、使用するMPも減っていき、また目の前に出現させることなどの応用も可能だという。
杖を使えばもっと制御は簡単になるし、発動までの詠唱も短縮出来る。
だが魔法の種類によって、どういう場合に有効かは考えないといけない。
野生の獣に襲われた場合、距離が少し離れていれば、これは充分に使える。
だが近距離で襲い掛かられた時に使うなら、その炎に包まれたまま、自分に突進してくる。
近距離の火系の魔法では、炎槍という魔法がより効果的だという。
熱だけではなく衝撃もあるため、敵を弾き飛ばすからだ。
また炎槍の魔法はその発展型に、烈光という魔法がある。
これは遠距離も使える上に速度も速く、ほとんど回避も出来ない魔法なのだとか。
母は教えるのが好きなのかな、とトリエラは思った。
実践しながら教えているので、大変に分かりやすい。
またセリルはトリエラの手に触れて、魔力の流れを確かめさせる。
これによってトリエラは、一日目から火炎放射を使えるようになった。
何度か使って、少しずつ習熟していく。そこで一度止められる。
「今でおおよそ、貴女の魔力の半分が減りました。なのでここで止めます」
幼少期に魔法の訓練をする場合、限界までMPを使ってしまうと、成長が阻害されたりすることが多いようだ。
先に聞いていたことと矛盾していない。
かつては子供の頃から無理に魔法の練習をさせて、その経験から明らかになった事実であるという。
またこうした場合、魔法の暴走も起こりやすいそうだ。
練習では限界以上には、今は使わない方がいい。
「ただ、回数を増やすことはいいので、今はこうします」
セリルが使ったのは、魔力譲渡というかなり特殊な魔法であった。
自分の魔力を相手に与えるのだが、調整が難しい。
またある程度は拡散してしまうため、それなら最初から回復薬を持っておくか、自分自身で魔法を使った方がいいとも説明する。
有り余るMPを持っている人間が、初心者に教える時には、確かに役に立つ魔法であった。
最初に火炎放射などという物騒な魔法を使えるようになったトリエラだが、セリルはまず初級魔法を完全に使えるように、と言った。
初級魔法というのはおおよその人間が持つ魔力で使える、本当に初歩的な魔法だ。
ただ生活の中では便利なもので、着火、灯明、水作成、硬化、微風、清浄の六つとなる。
もっともこの中で、清浄だけは実は使える者は少ない。
他の五つの魔法よりも難しく、下手な攻撃魔法より複雑なのだ。
ただ生活の中でとても便利なため、なんとかしてこれは使えるようになるのだとか。
他の五つの魔法は、簡単に使えるようになった。
ただこの魔法を、詠唱を短くし、また発声することなく使えれば、実は攻撃に使えなくもない。
着火は火を点けるものであるし、灯明は一瞬の閃光として使えば、相手の視界を奪うことが出来る。
水作成や微風なども、目の付近を攻撃するなら、一瞬の躊躇を誘えるだろう。
そして清浄は、簡単に言えば身の回りを綺麗にするというものだ。
汗や汚れなどを、これで消すことが出来る。
ただし服などに安易に使うと、傷めてしまうことがある。
装備品などは、丁寧に扱う必要があるだろう。
ただセリルは、清浄以外の五つを、翌日には自由自在に操るトリエラに、たいそう驚いた。
「魔道の才能がありますね。他の魔法については別でしょうが」
「他の魔法?」
そう言えばセリルの話していたのは、全て攻撃魔法だ。
ゲームにおいては、確かに重要ではある。
ただ終盤になると、補助魔法をかけた上で、前衛の戦闘職が戦うことが多くなっていた。
ごく一部を除いて魔法職は、雑魚狩りにしか使えなくなるというゲームバランスだったのだ。
セリルはそれについて頷いた。
だがそれからの説明は、トリエラの考えていたこととは違った。
「魔法は世界を循環する魔素、これを元とした魔力から使われるものです」
それが古代語や魔法陣を使うもので、これを魔道と言うらしい。
他の魔法とは、正確には魔法ではない。
魔素をまた違った形で使うものだという。
「意思を持った魔素から生まれた、精霊を使役する精霊術、完全に才能に依存する、死者の霊と対話しアンデッドを友とする死霊術、神への祈りの奇跡を使う祈祷術、同じく神への祈りではありますが邪悪なる神への祈りからなる呪術、この四つは魔素の働きによりますが、魔道とは異なるものです」
確かゲームでは、精霊魔法、神聖魔法、暗黒魔法はあったはずだ。
ただ死霊術は暗黒魔法に統一されていた気がする。
そもそもこの世界では、死後は本当に幽霊になるものなのか。
ただ前世の地球であっても、霊が見えると主張する人間はいた。
トリエラが感じる霊は、むしろ大自然の中における精霊のようなものだった気がするが。
理屈はどうであっても、存在するものは仕方がない。
「他の四つの力は、私は使えないのですか?」
「死霊術と精霊術は、才能に由来すると言われますね。ただ祈祷術と呪術は、神への信仰心の問題です」
それじゃあ自分には使えないな、とトリエラは思った。
「ただ一部の祈祷術や呪術、また精霊術においても、魔道で再現は可能です。一番多くの可能性を秘めているのが、魔道と言えるでしょう」
魔法は生活の中のあちこちに根付いている。
基本的には前世の文明の方が、発展していると言ってもいい。
ただごく一部の魔法に関しては、前世文明ではどうにもならないものを、どうにかしてしまえる。
それは特に、神への祈りである祈祷術や呪術によるものが多いのでは、とトリエラは思った。
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