えっ?そんなこと言われてもFランクは【ギルド】の決まりで対人・対魔物戦闘は禁止されてるんですけど?チート能力【同時発動】で魔術無双!!!!!

9091 アキ

第1話 Fランク認定

「よし!ここから始まるんだ!」

【冒険者ギルド】の前で僕こと【ヒロ】は希望を胸につぶやく。


僕が住むこの王都【フロンティア】は大陸【スカイハイ】の中でも王城がある重要な街である!


【フロンティア】ではいろいろな職業がある。武器屋、食品屋、服屋等など、そして冒険者!!!

冒険者は魔物退治や護衛任務などの依頼や迷宮探索などの冒険を行って金を稼ぐ一攫千金タイプの職業だ!

基本的には誰でもなれるが才能がなければ続けることは出来ずに最悪命を落とす。

僕は小さい頃に親に捨てられて孤児院で育った。しかし、その孤児院も経営難で孤児に食事もあげるのも厳しくなっている状況だ!

「僕も15になったから稼いで孤児院に貢献しないと!」

孤児院は18歳までは孤児院内で保護され、それから職業探しをするのが普通であるが、冒険者には15歳からなることが出来る。

本当は働いたりする必要はないが孤児院の職員さんが辛そうな顔をするのは見てられない!冒険者になることも止められたがそれでもみんなのためになにかしたくて冒険者の道を選んだ。


「とにかく登録だ。」

そう言って【ギルド】の扉を開けた。


中はかなり賑わっていた。いくつもテーブルがあり食事をしている人や依頼書を持って打ち合わせをしている人達がいた。


奥のカウンターの所にはギルドの職員が色々雑務を行っていた。


【登録受付】

そう書いてあるところには受付嬢が1人おり、誰も並んではいなかったので僕そこへ向かった。

「いらっしゃいませ。受付を担当します【オリヴィア】と申します。」

僕が受付嬢の前に立つと向こうから声をかけてきた。

「あの!……冒険者登録をお願いします。」

僕は緊張しつつ言った。

「年齢は15歳以上で間違いありませんか?でしたらこちらの用紙に記入をお願いします。」

「はい!間違いありません!」

肯定しつつ差し出された用紙に必要事項を記入していった。

内容は依頼中や探索時に死亡した時の諸々に対しての注意書きや特技、魔法等の出来ることの記入だった。


「はい!終わりました。」

僕はそう言って用紙を受付嬢に返却した。


「はい。記入漏れはありませんね。それではこのステータスボードに手を当ててください。」

用紙をまじまじと点検して透明な板を渡してきた。

ゴクリ!僕は緊張しながら手を板に当てた!

ピカッ!

板が光って消えるとその板に文字が浮び上がる。


体力:F

筋力:F

武器適正:F

魔力出力:F

魔力量:F

魔法適正:F

魔道具適正:S

スキル:ナシ

魔法:ボワ、ピチャ、ビリ、フワ、コロ、ムキ、サッ、チク、ヒラ、カチ


これが俺のステータス???


「ブッ!!!すみません!」

いきなり受付嬢が吹き出した!

「魔道具適正は……Sと高いですが……このステータスだと……Fランクになります。」

笑いを堪えながら受付嬢が告げる。


ブッハッハッハッハッ!

マジかよww!

なにあのステータス!


周りからも笑い声がこだまする。

Fランク……冒険者ランクの中でも最下位であり将来性もゼロ!どうしよう。

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