3-5 だっせえな

「勝負は一本先取。魔術は禁止。私が有効打だと判定した一撃が出た時点で勝負は終了となります。また、武器を手放した時点でも負けとします――何か質問は?」

「ない」

「ありません」


 審判の説明に、ジークフリートは憮然と、スカーレットは微笑と共に頷いた。その微笑を侮りと受け取ってか、ジークフリートは更に表情を険しくするが。

 二人、共に持つ武器は木剣。訓練用の、一般的な木剣だ。先ほども確かめたが、特筆すべき点もない、ただの剣。

 重心の位置を確かめるように弄びながら、スカーレットは表情には出さずに苦笑した。


(さあて、仕掛けてはみたものの……)


 ペロと舌先で唇を濡らしながら、考える。自分はこの相手に勝てるか?

 答えは微妙なところだ。普通にやって負けるとは思わない。これまでヒルベルトに内緒で暴れ倒してきたのに加えて、傭兵だった頃の知識が今スカーレットの中にある。

 だからこそわからなかったのは、ジークフリートと模擬決闘をしていた子供たちの動きの悪さだ。


(大して強くも見えねえこのガキが、妙に自信満々なのも気になるんだよな……なーんか、タネでもありやがるのか?)


 それがもし自分にも効くようであれば、実力が相手を上回っていようと、スカーレットは負ける。それが何かはわからないが。

 ふと、スカーレットはため息をついた。カイルが誘った時点で、このケンカは既定路線ではあったが。考えていたのは、先ほど思い付いた作戦が本当に名案かという不安だった。

 そう、このケンカを請け負ったのは作戦だ――メイスオンリーの子供たちの名誉を守るためだけでなく、ここでジークフリートをコテンパンにして嫌われておこう、という。

 嫌われておけば、少なくともジークフリート自身がスカーレットとの婚約を望んだりはしないだろう。だから思いっきりボコっておこうという、安直な閃きだった。

 だが、とも思う。


(鼻っ柱へし折るにしたって、公衆の面前でってのはもしかしてやりすぎか? 嫌われるのは喜んでだが、恨まれるってのはさすがにな……)


 それに、とも思う。先ほどツェツィーリアは大嫌いと言っていたが。優しい彼女のことだ、兄の負ける姿には心を痛めるかもしれない。気がかりなのはそこだ。

 だがすぐに割り切った。浮かべていた微笑みに粗野を足す。


(ま、散々人のことバカにしやがったんだ。その分だけは、恥をかいてもらおうか)


 そうして審判が声をかける。


「準備は」

「できている」

「いつでも」

「それでは――始め!!」


 号令と同時、二人構えた。

 ジークフリートは右で剣を保持したまま、空の左手を前に。騎士の構えだ。本来は左に盾を構え、相手の動きを受けて制する体制だが。

 盾がなくともそうしたのは、単にそれに慣れているからか――あるいはそれしか知らないからか。


 対するスカーレットは構えとは呼べない構えを取った。

 左半身を後ろに逸らし、半身の姿勢。そのまま右手を突き出すように、剣をジークフリートに突きつける。下半身は構えず、軽く開いてあくまで自然体を保つ。

 言ってしまえば、ただ剣をジークフリートに向けているだけだ。これは戦闘用の構えではない――格下相手に使う小手調べの構えだ。


「先手は譲って差し上げましょう。いつでもどうぞ?」

「――なめるなよ!!」


 安い挑発だが、あっさりとジークフリートはそれに乗った。

 なんのフェイントもなく踏み込み、なんの工夫もなくスカーレットの剣を弾いてどかす。衝撃に軽く手が痺れたが、スカーレットは剣を弾かれるに任せた。

 突き出していた剣を弾いたのだから、まだ間合いは遠い。打ち込むにはさらにもう一歩必要だ。


「――くらえっ!!」


 叫びと共に踏み込まれたその一歩。

 やはり工夫のないジークフリートに合わせ、スカーレットも後ろに跳んだ。

 上段から振り下ろされ、スカーレットの眼前をすれ違う剣。必殺を確信していたのか、ジークフリートの顔には驚愕。


 それを見やりながら――スカーレットは更に一歩、後ろへ飛び退く。

 追撃として放たれた下段からの振り上げは、元より間合いを外している。その頃にはスカーレットも剣を手元に引き寄せていた。ジークフリートは二撃目を外して上体が泳いでいる。そこからさらに踏み込んでくるなら、剣でいなす必要があるが――その一撃が戻ってくる前に、安全圏へと抜ける。


 今度は六歩。最初と比べて二歩分ほど間合いが近まった距離から、そうしてスカーレットはまた同じ構えを取る。

 にやりと笑って告げた。


「外れてしまいましたね。もう一回いかがですか?」

「お前……!!」


 さすがに今度は乗ってこなかったようだ。あるいは、一撃をよけられたのが納得できなかったか。

 どちらにしても、すぐには攻めてこない。体勢を立て直して構え直し、今度はこちらの隙を探ってくる――探す必要もなく、こんな構えは隙だらけなのだが。


 なんでこんな構えをしたのかといえば、単にリーチの差を印象づけたかったからだ。

 踏み込んでこちらに有効打を打ち込むためには、スカーレットが突きつける剣が邪魔だ。先ほどのように切り払って、更にもう一歩踏み込まなければ届かない。もし剣を払わないなら、スカーレットはそのままジークフリートを突く。

 なので払わないという選択肢はない――

 と、ジークフリートは思っている。

 どうせなら剣を持つ手を狙うか、さっさと木剣を手で掴んでしまえばいいのだ。模擬決闘にルールはない。実戦形式故に、模擬決闘は想定できる全てが許される。


 それに気づかないジークフリートは、また同じようにして飛び込んでくる。

 その後の道程も前回と一緒だ。剣を弾く、それで一瞬遅れる。その隙にスカーレットは避けるタイミングを計る。ジークフリートが踏み込んでくる。それに合わせて後ろに飛びのく――


 その次。


 先ほどは逃げた二撃目を、スカーレットは今度は受けた。

 下段から振り上げられた一撃を、剣で受け流すようにして逸らす。剣先にこちらの剣を添えて、ベクトルをほんの少しだけ書き換えた。


「……っ!?」


 声にならない悲鳴をあげて、ジークフリートが体勢を崩す。予想してなかった方向に剣がブレて、姿勢が傾いだ。それで転ぶことはなかったが――その間にスカーレットはまた間合いを離れる。

 だが今度は、ジークフリートが追いかけてきた。

 不自然な姿勢、溜めのない打ち込み、覚束ない足さばき。それらが合わされば当然、ジークフリートの一撃は遅い。


 打ち合いの距離に留まって、スカーレットはジークフリートに付き合った。

 敵の攻撃全てを避け、あるいは剣でいなしながら――


(やっぱり、大したことねえな)


 スカーレットは胸中で呟く。

 確かに、子供の中では大した技量だろう。だがこの程度なら武術教室の子供たちとなんら変わらない。

 だからこそ確信した。やはり何かのトリックがある。でなければ、連戦連勝などできるはずがない――


「くそぉっ!!」


 間隙を縫ってスカーレットが距離を開くと、一撃の届かないジークフリートが荒れた。癇癪を起こしながら、また突撃してくる。

 再び剣を払って懐に飛び込もうとしたのだろうが。


 弾こうとする剣の動きに、初めてスカーレットは付き合わなかった。剣を弾く力に逆らわず、だが自らの剣先を回すようにして相手の剣をかわす。

 ジークフリートの剣の内側に、こちらの剣を滑り込ませ――そのまま剣先を引き上げる。

 と、ちょうどその先に、ジークフリートの顔があった。


「……!?」


 こちらの剣をどけて飛び込もうとしてきたのだから、剣をどけられなければ当然そうなる。先ほどの二回でスカーレットが素直に剣を弾かれていたから、今回もそうなると踏んでいたのだろうが。

 突きつけられた木剣を前に硬直するジークフリートに、スカーレットは意地が悪いなと思いながらも囁いた。


「動きが止まりましたね? どうかしましたか?」

「――――っ!!」


 また癇癪。こちらの剣を思いっきり払って、ジークフリートは後ろに飛び退く。

 さすがにあからさまだったので、ジークフリートも気づいただろう。今スカーレットが打ち込んでいれば、それで試合は終わっていた。審判もそれがわかっていただろうが、スカーレットが打ち込まなかったので判定を出さなかった。


 そう、こんなところで終わられては困るのだ。

 スカーレットの目的は、ジークフリートに勝つことではない――その生意気な鼻っ柱を、ベッキベキにへし折ることだ。

 試合を始めた時と同じ距離から二人、再び睨み合う。だが最初と違って、ジークフリートの顔には余裕がなかった。


「その程度ですか?」

「なんだと……!」


 短い一言にジークフリートは激昂するが、スカーレットは挑発をやめない。


「大したことはないと言っているのです。メイスオンリーも、武術教室の子達も、笑えるほどの力量はない。だから、聞いているのです。その程度ですかと」

「お前――ボクをバカにする気か!!」

「事実を事実として告げたまでです。違うというのなら、どうか私に見せてくださいな。ジークフリート様の本気とやらを」


 鼻っ柱をへし折るためには、彼の全力を圧倒する必要がある。この程度でメイスオンリーをバカにしたのなら、身の程知らずを思い知らせてやらねばならない。

 微笑みの中に怒りを込めて、突きつける。強めた眼の力に、ジークフリートは一瞬気圧されたように息を止めたが。


「……いいだろう。そこまで言うなら、見せてやる――」


 覚悟を決めたのか――あるいは捨て鉢か。

 ジークフリートはその顔を笑みで歪めると、剣を大仰に構え直した。


 ――その瞬間、風が吹いた。


 実際には無風だったはずだが。それでもスカーレットはそう感じた。ジークフリートを基点として吹き荒れた、一陣の風。

 スカーレットが見ていたのは、ジークフリートの手の甲だった。まだ細く、日焼けもしていない子供らしい手の甲。今は、蛍火のように淡く光っているように見える……


「覚悟しろ――」


 ジークフリートが駆け出した。

 その顔に先ほどのような焦りはない。勝利を確信した無邪気な笑み。もはや小細工すらなく、上段に剣を構えて突撃してくる――


「――食らえっ!!」


 スカーレットは半歩、左足を軸に後ろに退いた。

 敵に体の側面を晒す、半身の姿勢。見切ったその眼前を振り落ちる――剣。

 快心の一撃だったに違いない。だが剣はスカーレットを叩くことなく、紙一重の差で通り過ぎていった。


 当たると確信した剣を避けられて、ジークフリートは驚愕に呼吸をひきつらせたが。

 完全なゼロ距離。ともすれば相手の吐息が肌にかかるような――そんな距離で。

 スカーレットは振り下ろされた木剣の背を、無造作に踏みつけた。


「……っ!?」

「……よお、お前」


 武器を踏まれて身動きを封じられた少年を、真下から。視線でかち割るように睨みつける。

 そうしてスカーレットはゆっくりと、噛み千切るように告げた。


「――今、ズルしたな」


 そして告げるが早く、彼女は木剣を振り下ろした――全力で。

 直後、舞い上がる砂ぼこり。

 突風のように吹き荒れて――そのさなか、バキィと奇妙な音が響く。


 音は二つあった。一つは、スカーレットが踏んでいた、ジークフリートの木剣。スカーレットが剣を振り下ろす際に、踏み抜いた。

 そしてもう一つは、スカーレットの剣だった。対象を叩いて、半ばから折れた。それほどの威力で振り抜いたのだ。当たれば人など容易く殺せる。そう確信するほどの一撃だった。


「…………」


 ジークフリートは無事だった。眼前のスカーレットを茫然と見つめている。彼には傷一つない。

 何故ジークフリートが無事かといえば、スカーレットが外したからだ。全力の一撃は、ジークフリートではなく大地を叩いた。だから剣も折れたのだ。


 腰を抜かしたのか、ぺたんとジークフリートが尻餅をつく。顔を真っ青にしたまま、彼は何も言ってこないが……

 ため息をついてから、スカーレットは姿勢を正して告げた。


「審判。申し訳ありませんが、両者ともに、得物が折れてしまいました。この場合の判定はどうなりますか?」

「え、あ……と、この場合は……その、引き分け、となります……」

「では、それで」


 武器を手放したら負けのルールだ。その武器が、両者ともに使用不能となったのだから妥当なところだろう。

 この結果を狙っていたわけではない。どう勝とうかは決めていなかったが、スカーレットは元々勝つつもりでやった。自身の武器を破壊してしまったのはついうっかりだ。本当なら地面に触れる前に寸止めするつもりだったが、体がついてこなかった。

 その事実に、つい舌打ちする。


(だっせえな……“全盛期”には程遠い。やっぱりガキの体じゃキツいか? 鍛え直さねえとな……)


 と。


 ――ウオオオオオオオォォッ!!


「……!?」


 不意に湧き上がった歓声に、さすがにスカーレットはビックリして周囲を見回した。

 声を上げていたのは――当然というべきか、自分たちを囲んでいた子供たちだ。引き分けだったはずの試合で、まるでスカーレットが勝ったみたいに誉めそやしてくる。

 まあ実際、最後の一撃を外さなければスカーレットの勝ちだったのは間違いないので、それは別にいいのだが――


 と。


「ジークフリート様!! ご無事ですか――ジークフリート様!!」


 不意に人だかりの中から出てきた人影に、スカーレットはそちらを見やった。

 近衛騎士と、馬車の御者だ。呆然としているジークフリートに駆け寄って、声をかけている。茫然としているジークフリートに反応はないが――

 騎士――ニールだかがこちらを睨んで、こう叫んでくる。


「貴様、ジークフリート様に傷を負わせたな!?」

(……傷?)


 きょとんと、スカーレットはジークフリートに視線を戻した。傷など負わせていない――と思ったのだが。

 彼の手にわずかに赤色を見つけて、スカーレットは顔をしかめた。おそらく最後の一撃のせいだろう。打ち込んだ後で砕けた木剣の欠片か何かが当たったのだろう。

 だがその程度が何だと言うのか。スカーレットは素直に告げた。


「模擬決闘は訓練です。訓練は遊びじゃない。それにその程度なら大した怪我でもない。放っておけば治るでしょう――」

「そんなことは関係ない!」

「……ああ?」


 思わず険悪な声が漏れた。

 だがそれどころではなかった。目の前の男は唐突に腰元に下げた剣を引き抜くと、スカーレットに突きつけてきたのだ。

 その鈍い銀色を見つめながら――そして子供たちが怯えだした気配を感じながら――問う。


「……その剣の意味はなんだ?」

「そんなこともわからないか――貴様はジークフリート様を傷つけた! この国の王子であるお方をだ!! 許されることではない! その蛮行、死でもってつぐな――」

「やめろ」


 ニールの言葉を遮ったのは、不意に放たれたそんな一言だった。

 ハッと男が振り返る。視線の先にいるのは……ジークフリートだ。

 負傷した手を見つめて、項垂れながら……それでもハッキリとした口調で、言ってくる。


「ボクの負けだ。彼女の言う通りだ。これ以上……恥をかきたくない」

「ですが」

「やめろと言った!!」


 最後にそう叫ぶと、ジークフリートはその勢いで駆け出した。この人だかりから離れる方向へだ。そのままグラウンドから出ていく。

 いきなりの行動にぽかん……としていたニールたちが、慌てて「ジークフリート様!」と悲鳴を上げながら追いかける。そんな様を見て、ジョドスンがため息をついてからこちらに一礼してみせた。ジークフリートはおそらくこのまま逃げるように帰るだろうが、それに付き合うつもりらしい。

 それらを遠目に見送りながら、スカーレットは独り言を口にした。


「へえ。意外に素直じゃないか」


 ジークフリートのことだ。てっきり『こんなのは認めない!』などと、顔を真っ赤にして癇癪を起こすと思ったのだが。

 顔を真っ赤にしたのは一緒でも、負けを認める度量はあったらしい。

 むしろ問題は騎士の態度の方だろう。というより、近衛騎士たちがああして甘やかすから、あのジークフリートの態度になったのかもしれないが。


「スカーレット様……」

「ん?」


 おずおずと呟かれた声に振り向けば、そこにいたのはやはりツェツィーリアだった。

 ただし浮かべている表情は複雑そのものだ。蛮行を犯してやり返された兄に対して、何を想えばいいのかわからないのだろう。

 だがスカーレットからすれば、こんなことで悩むのもバカらしい。


「ガキのケンカなんてこんなもんだ。大したことじゃねえよ」

「……私には、わからない、です。ケンカも、したことない、から……」

「そりゃまあ普通は、王族とケンカするガキなんていねえだろうしな」


 苦笑と共に肩をすくめる。王都でこんなことしでかしたら、間違いなく不敬罪になるだろう。死罪には遠いとしても、何らかの重罰は免れまい。

 だがケンカの相手はメイスオンリー。初代国王と友人だった、筋金入りのチンピラの家系だ。王族相手にビビる手合いではない。


「ま、いい社会勉強になったんじゃねえかね。後のフォローは大人たちにでもさせりゃいいよ。ガキの考えるこっちゃない」

「それで、いいんでしょうか……?」

「いーんだよ。ガキのうちはな」


 言いながら、ポンとツェツィーリアの頭を撫でる。驚いたような顔をした後、ツェツィーリアはくすぐったそうにしていたが。


(まあこれで、アレと婚約なんて話もなくなるだろ。オレがアレなら、これだけ恥をかかせた相手と付き合いたくなんてねえからな。これで終わりでいいと思うんだが……)


 にしては何か引っかかる。なんというべきか、不思議と明確に嫌な予感だ。そんなにすんなりと事が運ぶとも思えないような、予言めいた嫌な予感。

 と、カイルがぽつりと訊いてくる。


「……よかったのか?」

「んー……まあやりすぎたってわけでもねえだろうし、よかったってことにしとこう。ガキの鼻っ柱へし折ったくらいなら親も怒らんだろ」

「いや、じゃなくて」

「?」


 きょとんとカイルを見返すと。

 彼は少し呆れたように、こう言ってきた。


「ジョドスンさんがあっちの面倒見るなら、お前らどうやって帰るんだ?」

「あ」


 結局ジョドスンが二往復してくれたので、スカーレットは後で父に労うようにお願いする羽目になったのだった。

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