白湯健康法

 当たり前ですが寒くなりました。でもモリタ的には一番好きな季節で、特に一晩で沢山の雪が降った寒い朝が格別。音がない、匂いがない、余計な色がない(住んでいるところが ド田舎なので)。聴覚・嗅覚・視覚が浄化されると同時に邪念や煩悩が退散、とまではいかないが恥じ入るというか・・・。さらに凍えるのは嫌だが、 “寒っ” と感じるのはピン!とした気高さがあって文字通り身の引き締まる思い。ということは普段がいかに緩々かということ。なかなかいいもんです。

 20代の頃はどんなに寒くても上着の下はワイシャツ1枚で下着なし。母親が「腰が寒い」と口説いていても何を意味するのか理解できなかったのが、今ではありとあらゆる防寒対策をするまでに・・・。 年齢を重ねたのもあるが体質も変わったらしい。

 ハイッ!さて、このような方に今日ご紹介するのがインド式白湯健康法!

 実はモリタ、昨年6月PTNAピアノ※1  ステップの時、疲れが溜まったのか不摂生のせいかショボショボの相当おぞい顔をしていたらしく、その時、T先生が教えて下さったのがこの健康法。最初は半信半疑だったが、追加の投資や時間が必要ない(これが一番!)こともあり始めてみたところ1~2週間でなんとなく体の調子が良くなったような感じがしたので、結局あれから半年、ほとんど毎日水筒を持ち歩き続け今では嫁ヨシエも採用している。

 はい、たぶん胃腸の調子が良くなりました。腰の痛みも和らぎました。味覚や食べ物の嗜好も変わりジャンキーなものは受け付けなくなったような・・・。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが簡単に紹介いたします。

 白湯を飲むだけ・・・インドの伝統医学アーユ※2  ルヴェーダの教えだとか。

 胃腸が温かい状態に保たれ、消化力が上がり、冷え症や便秘が改善されます。また、代謝が促されるので白湯だけでダイエットに成功した人もいるとか(?)

 白湯の作り方にはちょっとしたコツが・・・水をやかんに入れて一晩置く。火にかけて換気扇を回し水が沸騰し始めたら、やかんの蓋を取り、弱火で十分間煮沸。白湯はやかんに入った水=【水の質(カパ)】とやかんにかけた火=【火の質(ピッタ)】と十分に沸騰させた対流・換気扇から送る風=【風の質(ヴァータ)】とアーユルヴェーダで考える三つの質(ヴァータ・ピッタ・カパ)全てがバランス良く整った完全な飲み物と言われています。ちなみに電気ポットでの沸騰はお勧めできません。なぜなら、電気ポットでは「火の質」を水に入れることができないから。

 白湯ができたら次は飲み方です。朝一番から飲みます。ガブガブ飲むのではなく、すするようにゆっくりと。1日に7~800mℓが目安。白湯の温度は50~60℃が最適です。

 白湯には体内の毒素を洗い流すという効果もあるらしく毒素が減ってくると白湯が甘く感じられてくるとか。以上大雑把に紹介しましたが詳しくはネットで検索して下さい。 

 質問はありませんか? 

 はい、私も同じことを訊ねました。お茶ではダメなの? 水は味がしないから・・・。その時言われました。「あなたは髪を洗うときお茶で洗いますか?」洗いませんよね? 体を中から綺麗にするためにも行き着くところは白湯らしい・・・。

 実はモリタ、ここまで忠実には履行していない。朝、電気ポットに水を入れて沸かすだけ。もしかしたら逆に悪玉要素を摂取していることになるのかも? でも、いいんです。信じるというか、その気になるというか、勘違いでも体の調子が良くなった気がするのなら。

 ある日のこと。帰宅して白湯が入っていた水筒をシンクの脇に置く。いつもならそのまま洗ってくれるヨシエに何があったのか、この日は違った。 

「何しとるが? 帰ってきたらすぐ水筒を洗う! アンタ、ご飯の前に手洗うやろ? それって無駄やと思わん? どうせ洗うがなら水筒を洗うが。 1粒で2度美味しいやろ? アタシが風邪ひきにくいがは帰ってきたら先ず洗い物するから。 ボヤーッとしとらんと見習うが。 わかる? ホントに要領の悪い!」


                                 2017年1月


※1 ピアノステップ

ピアノステップは全国各地、誰で参加できる、アドバイス付きの公開のコンサート。経験豊富なピアニスト・ピアノ指導者である3名の「アドバイザー」から直筆でメッセージ(講評)がもらえる。次男カズヤも4回参加。


※2 アーユルヴェーダ

サンスクリット語のアーユス(Ayus/生命)とヴェーダ(Veda/科学)を組み合わせた「生命科学」という意味で、五千年の歴史をもつインド・スリランカ発祥の伝統医療。


※3 1粒で2度美味しい

江崎グリコが販売するキャラメル「アーモンドグリコ」の有名なキャッチコピー。

昭和30年、アーモンドグリコは10円と20円でデビュー。

「1粒で2度おいしい」というキャッチフレーズはこの時から使われ、本来は「アーモンドの歯ごたえとキャラメルの旨さが同時に味わえる」という意味だが、現在では言葉が独り歩きし、「とある一つの物事から、二つまたはそれ以上の利益を同時に享受する様子」を意味する慣用句としても定着している。

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