53回戦 合宿-5
ボクと
ピー!と
すかさず色葉選手が、ダッ!と飛び出した。
火球の
しかし色葉選手のほうは、
タメを作るように身体をグッと
ボクは、ザザッ!と火球のほうへサイドステップしながら、
「(しまった……!フェイント……!?)」
とあせる。
ところが、そのまま色葉選手が
予想外のことが起こった。
なんと、シュバババン!という音と共に、
「なっ!?うぅっ!?」
不意打ちを食らったボクは、
上半身を大きくねじったかのような体勢になってしまう。
ボクの目にはほとんど見えなかったが、
3発の真空
「オォッ……!?」
とウチの
「(まさか今のは……、
ボクは
何とか
『
キュニョーというプロ
右利きの選手の場合であれば、
まず右足寄りに体重をかけてタメを作りながら
次に
ジャンプの
ジャンプの頂点から下降中に再度
これにより、パイルスパイク並みの速度を持たせた真空
言葉による説明でも分かる通りの複雑な身体の使い方をする上に、
プロテクターを着た状態だと
真空
まともに3発目まで発射することすらできない。
3連発される高速の真空
ガードしたり
その技としての難易度も
現代
だが、ピー!とホイッスルが鳴らされ、
「ワ、
と
ボクと
「……!」
と無言で立ち
「ううぅ……!」
と色葉選手が、四つん
そしてそんな色葉選手を見て、
「(ジャンプの着地に失敗した……!?
いや、というよりあれは……!)」
とボクが思い、
天賀選手が
「 や め ! 」
びっくりして
その
スポーツドリンクのペットボトルが2本も
左手には青いプラスチック製のバケツがぶら下がっていた。
ダダダッ!と
チャプン!チャプン!という水音と共に
ガラガラ……とたくさんの何かがぶつかる音がバケツから
どうやら氷水が入っているようだ。
座ったような姿勢にさせると、
半ば無理矢理その頭を
ペットボトルのスポーツドリンクをガバガバ飲ませ、
バケツから出した
「冷たっ……!」
「
身体を動かしてたからダルさは有るだろうが、
めまいとか
「無い……です……。
「ちょっとじゃないよ。
大会の前だってのに無茶しやがる」
「だって……」
だんだん
そうやり取りをすると、
「そっちの
ほら」
と言い、もう1つのペットボトルを
「!
……ありがとうございます」
受け取った
そう言うと頭のプロテクターを
ペットボトルを開けてゴックンゴックン飲む。
と、
「まだ……やれます……」
と言いながら、色葉選手がヨロヨロと立ち上がった。
だが、
「その残りカスの体力は、食堂まで歩くのに使っとくれ。
あそこは
そこで昼まで休むんだ。
そっちの
と言って、
色葉選手と
「まあ、実力は分かったからもういいよ。
特に
試合はタイブレイクの
次に対戦するはずの相手がいたら大喜びだったね」
と続け、
3人で連れ立ってアースを後にした。
残されたボクと天賀選手は、しばし立ち
お
「ありがとうございました」
と
団体戦の試合内容をかいつまんで書くと、
絶の
3-0、3-0で絶が勝利した。
申清のパワーで
3-1、3-1で申清が勝利した。
火属性と水属性という相反する属性の対戦ながら、
3-0で頂さんが勝利した。
同じ火属性同士の対戦だったこともあってややもつれ、
最後は押し切られる形で2-3と相武さんが敗北した。
ミックスダブルス2の
最初こそ
見よう見まねで
結果として見ればあまり
2-3、1-3で
ミックスダブルス3の
調子良く次々にポイントを
3-1、1-3、1-4で立と音呼くんのペアが敗北した。
団体戦の結果としては、
3勝3敗1分の引き分けという形となった。
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