第385話 恥ずかしい所♡
「恥ずかしい所を見られてしまいました...」
自分がデバフソードで笑い状態を付与されて馬鹿みたいに笑っている所を観客に見られていたのが相当恥ずかしいのだろう。
「まあ、実戦で死ぬより良いじゃない」
と慰めにもならない慰めの言葉を送る俺。
「それは...そうですけど...」
彼女自身もそうは思っているのだろうけど、やはり馬鹿笑いさせられて恥ずかしくない訳がないのだ。
俺としては毒や麻痺と言ったやばい状態異常を付与するよりかは安全だと思うのだが、どうだろうか?
毒は一歩間違えれば死んでしまうし、麻痺だって後遺症が残らないなんて保証はない。
その点笑い転げてもらうだけならば、その一瞬だけ恥ずかしい思いをして貰うだけで済むし、俺も全力で戦えるのだ。
まあ、弱体術師がデバフケチって戦っている時点で手は抜いている気もするがな...。
汗をタオルで拭いていた彼女はこんな事を言い出した。
「ちょっと着替えてきますね」
「ああ、待ってる」
彼女がくるのを数分待っていると...。
「お待たせしました」
「おおっ...て、なんで体操服?」
「笑いすぎで汗が染みついて制服がびっちゃりになっちゃいましたし、体操服なら涼しいかなって...くちゅん!」
「お前...、一応まだ冬だぞ」
なぜ半袖の体操服を選んだのか分からないが、すぐさま冬用の体操服に着替える彼女なのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます