第281話 VS愛川結美

 最初の行動は勿論デバフだ。


 結美の攻撃魔法の威力を下げる為に知力を下げる。


「いやん♡ カズ君のテクで馬鹿にされちゃう♡」


「おい! その言い方はやめろ!」


 なんか俺がいけないことをしているみたいじゃないか!


 そう言いながらも強力な魔法を連発してくるので懸命に躱し続ける俺。


(流石結美だな。弾幕が厚い)


 炎の弾幕が俺を取り囲むが、それを【拘束付与バインド】の鎖で取り払う。


 1発ごとに新しい鎖を用意しないといけないのが面倒だが、こればかりは仕方ないだろう。


 大きな1発を貰えば一気に崩されるだろう。


 それだけは絶対に避けなくてはならない。


「【アイス・エイジ】」


 今度は空気が凍ってそこら中に氷の刃が浮き始める。


(動きが取りづらくなったな...)


 動きを止めた俺を見て彼女は笑う。


「ふふっ♡ カズ君♡ 捕まえた♡」


 舌舐めずりをしながら俺のことを眺めてくる彼女は相当に喜んでいるみたいだ。


「ああ♡ このままカズ君を私の手の中に抱きたい♡」


 彼女はそう呟きながら徐々に近づいてくるのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る