第241話 クリスマス

 クリスマスイブをたっぷりと楽しんだ俺たちは、皆で俺の家に泊まる事になった。


 狭い家に沢山の人がいるのでかなり狭苦しいのだが、皆が泊まってくれるのはやはり楽しい。


 所で、やはり男が少ない事だけはかなり気になっている。


 最初の方は気のせいだと思っていたのだが、確実に気のせいではなくなってきているとここ最近になって実感しているのだ。


 蜜香→女の子


 結美→女の子


 真菜→女の子


 母さん→女性


 蛙3人→女の子


 リィカ達→全員女子


(嘘だろ? 俺のパーティ俺以外全員女性か?)


 いや、まあ一応亡霊騎士やグレインがいるのだが、あれは死人だしな...。


 それをカウントするのもどうかと思う。


(う〜ん...戦力は充分なんだが、誰か男が仲間になってくれないかな?)


 正直にいうとこれだけ美少女ばかりに囲まれているとSNSとかで俺のような微妙な男がリーダーをやって女子をはべらせていると言う変な事を言い出す奴もいるのだ。


 中には俺が結美の弱みを握っており、言う事を聞かせて儲けているとかで言い出す奴もいるしな。


 実際は彼女が自分の意思で俺に尽くしてくれているというのに酷いことを言う奴もいるんだよな...。


 まあ、俺と結美じゃどう頑張っても釣り合わない時期もあったし、そう言われても仕方ないんだけどな。


 俺は静かになったリビングでお茶を飲みながら寝る用意をしていると...。


「あれっ? カズ君、まだ起きてたの?」


 と言いながら寝巻き姿でお茶を飲みにきた結美と出くわすのだった。

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