第112話 めちゃうまコロッケ
「うほほ〜い! 進化したケロナのコロッケめっちゃ美味い!!!」
そう言いながら食べ続けるミルティと、コロッケを揚げ続けるケロナ。
「ミルティお姉ちゃん! 油物ばっかり食べ過ぎだよ! 野菜も食べて!」
そう言いながらコロッケの横にキャベツのみじん切りを用意する手際の良さもある。
「勿論! 野菜も食べるさ!」
そう言いながら更に食べる彼女を見てお前は大食いキャラでも目指しているのか? と思ってしまう。
すごい勢いで食べるミルティの速度に全く負けない速度で調理を行うケロナ。
まさしく阿吽の呼吸とも言える信頼関係がそこにはあった。
ミルティの皿が空っぽになった瞬間に山ほどのコロッケが宙を舞い皿の上にどっしりと覆いかぶさるのは圧巻の一言だ。
まあ、流石のミルティもコロッケ300個にキャベツ10玉を食べた頃には満足げな笑みを浮かべていた。
「いや〜! 食った食った!」
そう言いながら出た腹をぽんっと叩くのは少年漫画の主人公みたいだからやめい! と言いたい。
「お粗末様」
汗を流しながらそう呟くケロナの表情にはいい笑顔が溢れている。
実際進化した彼女の作ったコロッケはめっちゃ美味い。
これだけで利益が出るんじゃないかと思うくらいにはな。
...。
マジで利益出そうだな。
ちょっと試してみるか?
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