第105話 進化④

「ぐぅぉぉおおおお!!!?」


 炎に飲まれた【血染めのグレイン】は跪いた。


 それを見て俺はこう呟く。


「俺たちの勝ちだな」


「...どうやらそのようだ」


 奴が敗北を認めた事により【血染めの騎士の挑戦状】クリアとなった。


「ふぅ...」と一息吐くと玉座の間の扉が開き、亡霊騎士達が続々と集まってくる。


「何だ!? もうクエストクリアだろ!?」


 俺が驚いていると、【血染めのグレイン】が俺にこうべを垂らす。


「お待ちしておりました、新たなる我が王よ」


「...はっ?」


「我ら【ドレイク騎士団】はこれより高坂和希殿の傘下に入る!」


 彼がそう宣言した時にメニュー画面が開いた。


『【血染めのグレイン】があなたを尊敬の眼差しで見ています。テイムしますか?(テイム確率100%)』


 そう出てきたらしないわけにはいかないだろう。


「ああ、勿論だ」


 俺の返事と共にメニュー画面に通知が入る!


『【ドレイク騎士・剣士】×10をテイムしました。【ドレイク騎士・弓兵】×10をテイムしました。【ドレイク騎士・騎兵】×10をテイムしました。【ドレイク騎士・重装兵】×10をテイムしました』


「...んっ?」


「我ら【ドレイク騎士団】は高坂和希様をお守りいたします」


 重苦しい奴の声と共にクエストクリアの音が鳴り響くのだった。

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