第38話 夜襲②
「ガハッ!」
アル子とリィカがカードに戻り、俺は奴に斬られてその場に倒れる。
倒れた俺の頭を踏みつけながら愉悦に浸る伊藤。
「はぁ...ざっこ。高坂君何レベルなんだ? 俺はもう30近いんだが、もしかしてまだ10代かな? ぷ〜くすくす」
「ぐっ...! くそっ!!!」
「は〜、気持ちよかった。もっと痛ぶりたいけど流石に時間をかけ過ぎたら他の覚醒者に見られるかもしれないからな。じゃあな高坂君。楽しかったわ」
トドメとばかりに思いっきり腹を蹴り付けた後に笑いながら去っていく奴の後ろ姿に怒りを覚えそうだ。
(伊藤の野郎!!! 後で覚えていろよ!!!!)
そうは思っていても今の俺には何もできない。
(く...くそ、意識が...)
フルボッコにされたのだから無理もない。
薄れゆく意識の中、俺は仲間の魔物達に薬草を与えて回復だけしておく。
そうしていると俺の真上から雷撃のような光が降り注ぎ、そのまま全身に大ダメージを受ける。
「ガハッ...」
その攻撃を受けた俺は裏路地の冷たい地面に横たわり意識を失うのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます