第3話:白、行動開始
「おお、勇者よ。死んでしまうとは何事じゃ!」
え?
死にスタート!?
それはいくら何でも酷いんじゃないかな?
って、夢だったんだよ。
今日はウサギの月の6日。私の10歳の誕生日。
そう!冒険者ギルドに登録出来る日なんだよ!
まあ、慌てちゃダメなんだよ。
まずはゆっくりと朝ご飯を食べないと。
こういう重要な日はやっぱり堅パンと塩スープだよね?
「おはよう、リーゼちゃん」
おはようグレイス。
朝ご飯を食べたらギルドに行ってくるんだよ!
「それにしても誕生日のせいで2月も足止めを食らうとは思わなかったわね・・・」
そうなんだよね。
てっきり10歳からスタートだと思ってたんだよ・・・
「でも、冒険者登録するとして、ステータス表示がまずいかもしれないですよね?」
まあ、最悪グレイスがどうにかごまかしてくれないかな?
「無理ですよ!?」
グレイスならきっとどうにかしてくれると思うんだよ。
「いらっしゃいませ、冒険者ギルドへようこそ!」
新規登録のカウンターに並ばないと。
「お嬢ちゃん、登録するの?」
お願いなんだよ。
「字は書ける?この用紙に必要なことを記入してね」
名前:リーゼロッテ
年齢:10
性別:女
「次は、この石板に手を乗せて」
変な結果が出ませんように・・・
名前:リーゼロッテ
年齢:10
性別:女
種族:不明(当ギルドに該当無し)
職業:導く者
レベル:1
HP:1000
MP:1000
ちから:1000
すばやさ:1000
かしこさ:1000
きようさ:1000
経験値:0
次のレベルまで: 2
状態
スキル
精霊魔法:1
神聖魔法:1
暗黒魔法:1
レアスキル
古代語魔法:1
龍語魔法:1
空間魔法:1
時間魔法:1
次元魔法:1
合成魔法:1
多重詠唱:1
幻術:1
アイテムボックス
システムコール:1
ユニークスキル
神魔創薬:0
その他
無し
うわぁお、呪いが解けるとこんな感じなんだね。
「ちょっと待ってね、こっちの部屋へ!」
いつでもどこでも奥の小部屋なんだよ・・・
「で、これはどういうことなんだい、お嬢ちゃん?」
さあ?
私は普通に冒険者登録をしただけなんだよ?
おかしいとしたら石板が壊れてるんじゃないかな?
「見たこともない職業、信じられないほどの魔法系スキル・・・さらにはユニークスキルもだ!」
まあ知ってる魔法系のスキルはほとんどあるね。
でも、全部レベル1だしそれほどでもないんじゃないかな?
ユニークスキルはレベル0だし。実質無いようなもんなんだよ。
すごい人は最初からスキルレベルが高いよね?
「それにそもそもステータスがおかしい。こんな数値はあり得ない」
人間の限界値は999だからね。普通はレベル99で到達するんだけど、
私はレベル1だけど人間の限界値を超えてるね。
し・か・も、今回はレベルが上がるんだよ!
まだまだドンドン強くなれるんだよ!
グレイスだって一緒だしね!
向こうが誰と一緒で何を手に入れたか知らないけど・・・
勝つのはこっちなんだよ、リーゼロッテ!
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