iPadで執筆するようになったらメチャクチャ捗った話。

高村 芳

はじめに

はじめに

 突然ですがみなさん、小説書けてますか?


 すみません。エラそうな啓発本みたいなはじめかたをしてしまいました。


 はじめまして、高村芳と申します。アマチュアの小説書きです。

 私が本格的に執筆活動を始めたのは約2年前。普段は小説を書いてはカクヨムに掲載し、時には公募、時には自分で文庫化して即売会などのイベントに出店するなど、小説関連の活動を行っています。


 2022年、執筆2年目の私はとある壁にぶち当たっていました。

 そう、「小説書けない問題」です。


 2021年の夏に長編を書き終えてから、「次はもっといい作品を書くぞ!」と意気込んだものの、プロットの作成でつまずきました。なにかしっくりこない。アイデアをこねくり回しては消し、書き出しては消し……。気がつけば1年近く、短編・掌編は書いているものの長編を書くことができていませんでした。


「これではダメだ!」


 私は一念発起しました。何かを変えなければ書けない、そう思いました。

 ただ、根性論に走るのは絶対に避けるべきことです。「とにかく書け! 書いて書きまくれ!」という根性論で書けるなら、とっくに原稿ができあがっているはずですから。


 書けない原因は何なのか。様々な状況を検討した結果、私は「執筆環境」に書けない要因があると判断。執筆ツールを愛用していたポメラからiPadに一新することにしました。


 するとどうでしょう。あれよあれよと言うまにプロットができあがって執筆できているじゃありませんか!

 この1年間悩みつつできなかったことが、iPadを手に入れて約1週間で形になったのです。

 (こう書くと嘘っぽいのですが、本当の話です。)


 この結果はひとえに、「私の執筆スタイル」と「iPadでできること」が上手く合致したからでしょう。

 正直、「小説を書くすべての人にiPadがおすすめできるか」と言われると、そうとは思えません。それぞれ、一人ひとりの執筆スタイルにあったツールは違うと考えるからです。


 ですが、もし読んでくださっている方の中で、


「最近執筆が上手くいかないなあ」

「ツールを変えたいんだけど何がいいんだろう?」

「iPadで執筆って、実際どうなん……?」


とお考えの方がいらっしゃったら、私の体験が少しでもヒントになるかもしれない。そう思い、私が執筆環境を変えることになった経緯や考え方、現在活用しているツールの情報などをまとめることにしました。


 次話から「計画編」「ハードウェア編」「アプリケーション編」と題し、順にレポートをまとめていきたいと思います。


 「計画編」では、執筆環境を変えるにあたり、どのように計画して方針を決めたのかをご紹介します。一番大切な部分です。


 「ハードウェア編」では、執筆環境を変更するにあたり買い揃えたハードウェアをご紹介します。


 「アプリケーション編」では、iPadで使っているアプリケーションを、実際の執筆工程でどのように使っているのか、ヒントも交えながらお伝えします。


 すべて読まなくても、それぞれ単独の記事になっているので、気になるところ、お好きなところからお読みいただければ幸いです。


 では、少しでも皆様の執筆のヒントになることを願って。

 「iPadで執筆するようになったらメチャクチャ捗った話。」スタートです!

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