第2話 出会い
仕事終わり、閉店間際のペットショップに入り、店員さんに恐る恐る声を掛けた。
月野「すみません。うさぎを見せてもらいたいんですけど。。」
女性店員「いいですよ。ここに掛けて待ってて下さい。今持ってきますから。」
近くのソファーに座り、店員の女性が戻ってくるのを待った。
少しすると小さなケージに5羽の赤ちゃんうさぎがいた。
5羽のうさぎは元気に動いている子、寝ている子など色も個性もばらばらな子達だった。
女性店員「うさぎを飼おうと思っているんですか?だったら触ってみますか?」
月野「今日は見に来ただけなんですがいいんですか?」
1羽ずつ小さいもふもふが交代交代で月野の膝下に置かれていく。
初めて触るうさぎは柔らかくふわふわした温かいものだった。
月野「かわいいですね。いやぁー欲しくなっちゃうけどどうしようかなー」
女性店員「今日は見るだけで来たみたいですけど触ったら飼いたくなっちゃいますよね。」
うさぎを触りながら月野は頭の中で少し考え、勢いで言った。
「やっぱり飼います。今日連れて帰ります!」
「えっ⁉︎飼うんですか?笑」
女性店員はびっくりした顔しながら笑った。
「ちなみにどの子にしますか?」
「グレーの子は良く動いて懐いてくるけど動画でも見ててオレンジの子がいいなって思ってるんです。ただ、オレンジの子は緊張してるのかあまり元気がないし懐いてない感じだし。。」と月野は悩みながら呟いた。
「ゆっくり選んでください。どの子もかわいいですから。」
女性店員は他のお客さんのところに行くのにその場から離れていった。
「んーやっぱりオレンジの子だよな。オレンジの子にしよう。」月野は独り言のように言って店員にオレンジの子を飼うことに決めたと伝えた。
そこからは契約するまで早く30分程で月野はうさぎを家に持ち帰ることとなった。
契約する時に店員にうさぎさんの名前はどうしますかと聞かれたので咄嗟にオレンジでピーターラビットに似ているのとスパイダーマンが好きなことからピーターと名付けた。
これが月野とピーターの出会いである。
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