PM1:30 五時限目①:地理(シトラス視点)
五時限目は地理である。中学の時も授業はあったが、その時の授業スタイルは、なんとスクリーンに要点をまとめたプリントを映し、教師はプリントの内容についてひたすら喋っているという、かなり斬新なスタイルだった。
その教師がそのスタイルを取るようになった理由は、座って授業がしたかったというものだった。
もちろん最初は真面目に受けていたのだが、だんだんプリントの内容をノートに書き写すのがめんどくさくなり、写している人のノートの写真を送ってもらうようになった。
それでも、テストでは高得点が取れていたために、それを繰り返していると、高校生になってからのテストは、ほぼ全て共通テスト型の選択問題で、キーワードだけでは、全く解けなくなってしまったので、今では真面目に聞くようになった。
高校での地理教師は源尊氏という名前なのだが、始めて聞いた時には、今どきこんな名前があるのかと思った。なんか鎌倉幕府と室町幕府のハイブリットみたいな名前だし。この学園で授業をしているが、どうやら地理の権威の親戚に当たるらしい。教師陣が無駄に豪華である。
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