六 赤ずきんちゃんと魔王さま

「大丈夫?」

「ええ……なんとか」

 理人、勇斗、美里、大魔王幹部の東雲、本藤が対峙しているところから遠のいた場所にて。冥府役人のエディさんと対戦中の細谷くんはそう、静かに具合を訊いた綾さんに返事をした。

「武器となる槍を駆使し、いくら攻め込んでもこの有様……正直、俺一人の力じゃとても、エディさんには太刀打ち出来なかったでしょう。綾さん、精霊王、あなた方が加勢してくれること、感謝いたします」

 細谷くんに感謝され、まんざらでもない様子で微笑みながら、綾さんは返事をする。

「一人よりも、複数で戦った方が効率的っていうじゃない?私も精霊王さまも、細谷くんに感化されてここにいるの。エディさんには、さっきのお返しもしたいしね」

 綾さんの言葉を繋げるように、精霊王が横から口を挟む。

「だが、私達が君に加勢するとて、不利的状況に変わりは無い。彼の攻撃から君達を護ってくれているこの結界も、いつまで持つか……結界が破れないうちにこの問題を解決させたいところだ」

 もっか、槍を片手に片膝をついて蹲る細谷くんと、冷静沈着に佇みながらそれを見守る綾さんと精霊王の周囲を囲む半円形の結界は、三人の力が合わさった特別頑丈仕立てとなっている。

 結界を走り抜け、そのまま前方にいるエディさんめがけ突進した細谷くんは槍で以て果敢にも攻めたが、手持ちの剣で以て槍の切っ先を受け止めたエディさんに薙ぎ払われて今に至っていた。

「エディさんの狙いは、赤園なんです。なんとか、赤園を諦めてくれるよう、エディさんを説得することが出来れば……」

「そうね。簡単なことじゃないけれど、彼が諦めてくれるきっかけさえあれば……」

 きっかけ……か。赤園の話では、エディさんはエターナルゴースト化した赤園を保護するためにこの世界にやって来た冥府役人だったな。赤園が、ゴーストから生身の人間に戻ることが出来れば、任務を遂行する意味がなくなりエディさんは赤園を諦めてくれる筈……だが、赤園の本体はいま、時の神カイロスが保管する、時の神殿の中……くそっ、きっかけがどこにもねぇ!

 焦る細谷くんは思わず、どうすることも出来ない自身への苛立ちと、悔しさのあまり歯噛みしたのだった。


 さぁ、そろそろ……ここを出て、みんなと合流しないとね。

 混乱していた気持ちも落ち着き、精神統一したまりんは喫茶店のガラス戸の前に佇むと右手を伸ばし、戸を開けて外へと飛び出した。

「な、なによ、これ……」

 勇気一つともにして、いざ喫茶店の外に出てみるとそこは、思わずぎょっとしたまりんの想像を超える光景が広がっていた。

「道路も家もみんなめちゃくちゃ……ここも、天神アダムが張り巡らせた結界の中なの?」

「その通りだ。でなきゃ、状況もこんなに酷くならないし、今頃大騒ぎになっていただろうよ」

 戦闘の激しさを物語っている光景を目の当たりにし、戦々恐々とするまりんの呟きに返答する者がいた。聞き覚えのある、無愛想な男の声がした方向に、まりんは顔を向けてみる。すると……

「シェルア!」

 無愛想な表情をして、左肩に成人男性を担ぎながら仁王立ちをする魔王シェルアの姿がそこにあった。思わぬ相手の出現に、面食らったまりんは尋ねる。

「なんであなたがここに……シロヤマはどうしたの?」

「シロヤマなら、ここで気絶してるぜ?死神結社の中でも強者の部類に入ると豪語するだけのことはあって、なかなか骨のあるやつだった。急所は外してある。気絶はしているが、消滅することはねーよ。今、肩に担いでいるこいつを喫茶店の中に入れたい。が、超が付くほど頑丈な結界の中に、俺は入って行けない。赤園まりん、手を貸せ」

「手を貸せって……」

「これはあくまで俺の直感だが……単独だと不可能だが、結界を通り抜けられる人物と一緒ならうまく行く筈だ。お前の手で、俺を結界の中に入れてくれ」

 真顔で無愛想にそう告げたシェルアは、徐に右手を差し伸べた。魔王が自ら、敵と言っても過言じゃない相手に頼み込み、手を差し伸べている。呆気に取られるまりんにとってその光景は、物心ついた頃から心に思い描く魔王に対する悪のイメージが、根底から覆った瞬間だった。

「変なこと、しないでしょうね?」

 じと~と疑わしげな目でシェルアを睨めつけたまりんに、仏頂面を浮かべたシェルアが面倒臭そうに返答。

「しねーよ」

 どんなに強い闇の魔力を以てしても敵わない無敵の加護がある以上、赤園まりんには手出し出来ないからな。

 声には出さず、内心そうシェルアは思うに留まった。

「そう。それなら……あなたの言う通りにするわ」

 ふと穏やかに微笑んだまりんはシェルアを信じると、差し伸べられた手を取り、先頭に立ってシェルアを喫茶店の中まで導いた。

「我ながらに……己の直感には怖ろしいものがある」

 喫茶店内奥の、カンター席の前のフローリングにシロヤマを寝かせたシェルアが素っ気なくそう呟いた。直感で行動を起こしたものの、魔王の称号を持つ強力な魔人が、ゴースト化した人間の手を借りて本当に結界の中に入ってしまうとは、そのことが半信半疑だったのだ。

「私のイメージでは、あなたはとっても怖くて悪い魔王さまだった。けれど今は違うわ。あなた、本当はとっても優しい人なのね」

 微笑みながらも不意に口を開いたまりんはそう言って、言葉を締め括った。シェルアが仏頂面でそれを否定する。

「優しくねーよ……シロヤマは、俺が認めた相手だ。だから消滅殺す意味もなければ動機もない。俺は、魔界以外の連中からは怖れられるほど強力な魔人だ。隙あらば、いつでもお前を魔界に引きずり込む。一度でも目を付けた獲物をどこまでも追いかけて、地獄の果てまで追い詰めて刈らないと気が済まないタチなんでな」

 フンッと残酷な笑みを浮かべてそう告げたシェルアはやっぱり、思わず背筋が凍り付いたまりんを怖がらせるほどの悪い魔王さまなのであった。


 ゆっくりと深呼吸をして精神統一したまりんは喫茶店のガラス戸の前に佇むと右手を伸ばし、戸を開けて外へと飛び出した。面前に広がる光景が戦闘の激しさを物語っている。

「覚悟は、出来ているんだろうな?」

 喫茶店の出入り口となる、ガラス戸のとってを掴んだまりんの背中に向かって、シェルアが無愛想に口を開く。

「魔王の俺ですら突破出来ないくらい、ここは強固な結界に護られている。安心安全が保たれるこの場所から出ると言うことはそれなりのリスクを負うと言うこと。命懸けで、激化した戦火を潜り抜けるだけの覚悟がなきゃ、外には出られないぜ」

 辛辣なシェルアに言及され、真顔で振り向いたまりんは、

「私のために命懸けで戦ってくれる仲間と、勇気とそれなりの覚悟がなければ、私は今も安心安全が保証されるこの中にいたかもしれないわね。不思議と、今の私はこの中から出たくてうずうずしているの。自分で自分の大事な命を護るだけの覚悟は出来ているわ」

 ふと凜々しく微笑むとそう告げて、腕組みをするシェルアを背にガラス戸を開けると出て行ったのだった。

 喫茶店を背に、天神アダムが張り巡らす結界の中で、凜然たる雰囲気を漂わせて前方を見据えるまりんは、その先で仁王立ちをしている二人の男と対峙した。

 一人は、ポニーテールにした焦げ茶色の髪と茶色い目をした青年。もう一人は耳にかかるくらいの、黄土色をしたショートヘアに黄緑色の目をした青年だ。二人とも、紅蓮の炎を模した赤い柄入の黒い着物と袴とブーツ(それはまるで、地獄の底からこの世にやって来た使者のような装いだった)を着用しており、厳格な表情に雰囲気を漂わせてまりんを睨めつけている。

 しばし、不意に姿を見せた二人の青年と対峙した後、まりんは緊張の面持ちで問いかけた。

「単刀直入にお尋ねします。あなたがたは一体……何者なのです?」

 冷静を装い、問いかけたまりんに視線を向けながら、茶色い目をした青年が厳粛たる口調で返答する。

「お初にお目に掛かる。こちらは詩音しおん、私は琥珀こはくと申す者……冥界は、地獄よりはせ参じた番人である」

 琥珀からの返答を耳にし、ぎょっとしたまりんはついに来た!と思った。エディさんが独り言として発した警告が現実になったのだ。まりんは平静を装い、とぼけて見せる。

「番人が……私に何の用です?」

「この世に、謎の復活を遂げた堕天使について訊きたいことがある。地獄まで同行願おう」

 鋭さを帯びる目つきで促す琥珀に、いよいよ焦ったまりんは待ったとかける。

「ちょっと待ってください……堕天使って、一体なんのことですか?」

「とぼけても無駄だ。君が堕天使の仲間であることは、とっくに調べがついている。私の指示に従わない場合は強制とさせてもらう」

 琥珀は手厳しい。そんな彼から漂う威圧感に当てられ、まりんは息苦しくなった。

 これは……私がNOノーと言っても、有無を言わせず地獄行きだわね。

 ポーカーフェースで尋常じゃないプレッシャーに耐えながらもまりんは、

「堕天使が、私みたいな無能なゴーストを仲間にする筈がないと思うけれど……そんなことを言ってもあなたがたには信じてもらえないでしょうね。なら……私はあなたがたに抵抗します。まだこの世に未練があって離れたくはないので」

 だからこそ、私は地獄へ行く気はない。と言う意志表示をしたのだった。まりんの意志表示は、口を真一文字に結ぶ琥珀にも伝わったらしい。重苦しい沈黙が何秒間か流れた後、不意に、琥珀が口を開く。

「よかろう。君がそこまで抵抗するのなら……君の気が済むまで、この私が相手になってやる」

 琥珀はそう言うと、三歩ほど進み出た。

「手加減無用だ。本気でかかってこい」

 琥珀の挑発がゴングとなり戦闘が勃発、まりんが先手攻撃をする。念道力で以て具現化にした巨大な岩の中に琥珀を閉じ込めた。その間、仲間の詩音は武器となる薙刀を右手に携えたまま口を真一文字に結び、凜然たる雰囲気を漂わせて微動だにしない。琥珀とまりんの戦いの行方を見守っているようだ。

 そうこうしているうちに、琥珀を閉じ込めた巨大な岩に亀裂が入り、自力で巨大な岩を真っ二つにした琥珀自身が姿を現す。

 さっきよりはだいぶましになったようだけど……それでも、私の霊力はやっぱり微弱ね。

 狼のチャームが付いた、わかいいぬいぐるみのような、童話の赤ずきんちゃんの絵柄のアクリルキーホルダーを持ち上げられた先ほどよりかはましになったが、それでもまだ、まりんの霊力は微弱なのに変わりはなかった。

「もう、終わりか?」

 冷静沈着だが余裕のある口調でまりんの様子を窺う琥珀の顔や体には、傷ひとつとしてついていない。その場に佇み、まりんは対戦相手の出方を窺った。

「ならば、こちらも行かせてもらおう」

 静かにそう告げた琥珀の背後に、薙刀や槍、大立や太刀などの無数の刀剣が姿を現す。しばし宙に浮いていたそれらはまりんに狙いを定めて一斉に飛んで行く。

「……っ!」

 銀色に光り輝く無数の光線となった刀剣がまりんのすぐ脇を飛び去り、喫茶店の周りを覆う結界に当たって消えた。茫然と佇むまりんの両脇の、アスファルトの路面にくっきりと、琥珀が放った光線の跡が切れ込んだように残っている。

 琥珀はまだ、左腰に提げている太刀を鞘から引き抜いていない。武器を使わずして、己の力のみでまりんを威嚇したのだ。

 これにはまりんも驚きを隠せない。堕天の力を使わずに霊力のみで地獄の番人と戦うのはやはり、無理がある。まりんはそれを思い知ったのだった。

 使わずにいようと思っていたけれど……琥珀さんと互角に戦うには、堕天の力を使うしかないわ。

 まりんが意を決した、その時だった。何者かによる猛烈な視線を感じたのは。

「……っ!」

 不意に感じ取った人の気配に、緊張で顔が強張ったまりんは体の向きを変える。清楚な服の上からねずみ色のロングコートを着た格好で、耳にかかるくらいの、銀鼠色のショートヘアに鋭くも、殺伐とした目をしている容姿端麗の青年が、目を丸くしたまりんと対面するようにそこに佇んでいた。

 堕天使……っ!

 特徴だけで美青年が堕天使であることに気付いたが、その背中に生える大きいな灰色の翼がより堕天使であることを強調していた。

 なんで。どうして彼がここに……?

 不意に姿を見せた堕天使と対峙するまりんの頭が混乱し始める。堕天使の彼とはつい先ほど出会ったばかりだ。

 また会う日を楽しみにしているよ。

 まりんに手渡したミニブーケの花言葉を使ってそのようなメッセージを残した堕天使が、間隔を置かずに再び、まりんの面前に姿を現したのだ。こればかりは驚かずにはいられない。

「赤園まりん……君に会えて、私は嬉しいよ」

 そう、冷たくも不気味な笑みを浮かべて再会の喜びを告げた堕天使が、右手に持つ拳銃の銃口をまりんに向けると発砲。堕天使が撃った銀色の弾丸がまりんの左肩を掠めた。二発目の発砲音がしたが、瞬時に堕天使の前に立ちはだかった詩音が薙刀で以て弾丸を防ぎ、まりんに当たることなく最悪の事態を回避した。

「堕天使め……ゴーストにも致命傷を負わすことの出来る弾丸を武器に攻撃をするとは」

 堕天使からの攻撃を受け、ぐらりと傾いたまりんの体を抱き抱えるように受け止めながら、琥珀が悔しさを滲ませる。

「だが分からん。何故、あやつは仲間を攻撃したんだ?」

「仲間だと……?」

 薙刀を構える詩音を挟んで対峙する堕天使が、ふと耳にした琥珀の疑問に対し、氷のように冷めた表情に冷笑を浮かべて応じる。

「私は一度も、そこにいる彼女を仲間だと認識した覚えはない。私にとって彼女は大事な食料だ。堕天使であるが故、人間の魂を食らわねば消滅してしまうのでね」

「なっ……!」

 まりんのことを堕天使の仲間だと信じて疑わなかった琥珀、詩音にとって堕天使のそれは予想外であり、衝撃的な発言だった。

「これで分かったでしょう?」

 一時、意識を失っていたまりんがふと閉じていたまぶたを開けるとクールな女性を装い琥珀に言い聞かせた。

「彼は、私のことを仲間なんてこれっぽちも思っていやしない。彼がいま言ったことが全てなんです。だから……私は、堕天使の仲間なんかじゃないんです」

 まりんはそう告げると、徐に体を動かして琥珀から離れる。しっかりとした足取りで歩き始めたまりんの背中に向かって、琥珀が真顔で待ったをかけた。

「待て。立っているのもやっとの状態なのに、堕天使と戦う気か?」

 一旦立ち止まり、鋭い質問を投げ掛けた琥珀を一瞥したまりんは、

「いつまでも食料扱いされるのは嫌なので……決別をするためにも、私は堕天使の彼と戦います」

 覚悟が入混じる、凜然たる微笑みを浮かべて返答をすると再び歩き始めた。

 拳銃と言う名の飛び道具を彼は所持している。なら、その攻撃を防ぐものが必要ね。

 歩きながら思慮するまりんは、右手人差し指と中指を突き立てる。灰色に光り輝く十字架と六芒星ろくぼうせいのペンタクルの印がまりんの手の甲に浮かび上がり、より強固な結界を張った。

 これで彼が発砲しても、飛弾は回避出来る。後は……彼が本気を出す前に決着をつけるだけ。

 薙刀の切っ先を堕天使の方に向けて身構える詩音の左隣で立ち止まったまりんは、精悍な面持ちで警告を発する。

「堕天使は、私が引き受けます。命に関わるので、これより先へは足を踏み入れないでください」と。

 まりんから漂う、ただならぬ雰囲気を感じ取り、その指示に従った詩音から五歩ほど進み出て、透明な結界の中からまりんは出た。堕天の力で以て銀色の剣を具現化にすると両手で柄を握り、力を集中させる。まりんが両手で握る柄を通して堕天の力に満ちる刃が銀白色に発光した。

 目には目を歯には歯を……契約時に、あなたからもらったこの力で闇の世界へと還してあげる。

 野球のバットを持つ容量で、剣を構えたまりんは思い切りスイングした。刃を覆っていた光が銀白色の光線となり、飛来するその先で待ち構える堕天使を直撃。光線が消える頃には、堕天使の姿も消え失せていた。

「手応えが、なかったわね」

 堕天の力で以て、その力の持ち主である堕天使との決着を付けた時、それを感じ取ったまりんは不可解に思った。

「少し、やり過ぎだぞ」

 右手に携えた銀色の剣が消え失せ、ぐらりと傾いたまりんの体を後ろから支えながら、詩音がそう言ってまりんを咎めた。

「ごめんなさい……彼と互角に戦うには、ああするしかなかったので」

 控えめに微笑みながらも申し訳なさそうに詫びたまりんはそっとまぶたを閉じた。その右手の甲にはもう、堕天使と契約した時の印は浮かび上がっていない。最大級の堕天の力を使ったことで気力と体力が消耗し、どっと疲労が押し寄せたのだ。

「私が彼女の体を支えよう。その方が、やりやすいだろう?」

 凜々しい笑みの浮かぶ表情で徐に歩み寄った琥珀が詩音にそう言って、手伝いを買って出る。

「琥珀さま……ありがとうございます、そうしていただけると助かります」

 ほっと安堵したように詩音は琥珀に礼の言葉を告げる。そうして詩音は、琥珀にまりんの体を支えてもらい、まりんの左肩に左手を翳すと癒やしの力で以て傷の手当てをしたのだった。

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