S級美少女な生徒会長と二人っきりで秘密の身体検査。そのに

「……三枝さんは何か勘違いしているようね、反省房と言っても、一つだけじゃないのよ。一般生徒用、教員用は通常型で特別房は一部の生徒しか入れないの」


 何、教員用もあるのか!? だから校長を始め教職員も生徒会の顔色を伺っているんだな……。


「反省房は講堂の舞台下にあると聞いたけど……」


 桃花ちゃんが教えてくれた、確か以前は奉安殿ほうあんでんとも呼ばれていたらしいな。


「そうよ、時代は古く昭和初期にさかのぼるわ、奉安殿とはご真影と教育勅語を納めていた独立した建物で神聖な物だったそうよ、第二次世界大戦敗戦後、GHQにより全廃が決定した後も秘密裏に講堂下に移したの……」


「いったい何の目的で……!?」


 思わず時代錯誤と言いそうになって、俺は固く口をつぐんだ、生徒会長はこの学校と教えを率先している急先鋒だとりっつ子さんから聞いたんだ。


「確かに私も戦争には反対よ、ただし戦前の日本にあった節度ある美しさ、女性としての生き方は大きく歪められてしまった、奉安殿もその一つ、敬う物、厳しさの象徴、初代学長の教えがそこに根付いているの……」


 生徒会長の美しい容姿がひときわ際立だったような気がした。

 まさに恍惚の表情と言ってもいい。


「三枝康恵さん、あなたを見たときから感じていたの、ああ、この子は鈍色にびいろの悪魔に蝕まれているって、そして私の救いを待っている子羊だということも……」


 俺が鈍色の悪魔に!? ちょっと生徒会長の言っている意味が分からない……。


「とにかく行きましょう、私に付いてきなさい」


「あっ、ちょっ、ちょっと一斉検査は、私もまだ済んでないけど……」


「この場は役員たちに任せて、あなたの身体検査は反省房で生徒会長の私がやります!!」


 ええっ!! 生徒会長と二人っきりで身体検査するのぉ!?

 絶体に股間の最凶股袋、コットピース様だけじゃなく男ってバレちゃうよ、絶体絶命とはまさに今の俺だ……。


 俺はしばらく考えた、しかし何も妙案が浮かんでこない。


 ああ、仕方がないか、これも運命だ……。

 後は野となれ山となれだ。


「分かりました、生徒会長のおおせのままに、では行きましょう……」


 俺は舞台の下にあるという特別反省房の入り口へと向かった。

 まるで処刑台のエレベーターに向かう死刑執行の囚人の気分で……。


「きゃああああ!?」


 ベチャ!!


 ドナドナされる気分の俺の目に信じられない光景が飛びこんできた。

 段差も何もないところで、いきなり生徒会長がすっ転んだんだ……。

 スカートは脱いだままなので、おぱんつのまあるいお尻をこちらに突き出して、

 俺の視線は当然、薄青色のおぱんつ、その布の二重底部分クロッチに釘付けになってしまった。


 康恵、相棒のうれし涙が出ちゃう、だってぇ、男の娘だもん♡

 青春のはコートで流すの、あたっくにゃんばーわん!!


「三枝さん、今のわたくしの姿、見ましたの!?」


 うおっ!? 生徒会長のこんな表情は初めて見た、端正な顔が羞恥に染まり。

 その不安げな仕草はきっと大切な彼氏にしか見せないデレの顔だっ!!

 も、もしかしてだけど、あなたにしか見せないぽんこつカワイイ系の女の子なの?

 生徒会長ってギャップ萌えの極致過ぎだぜ、燃えて萌え死ぬZE!!


「コホン!! 康恵さんは女の子なのでわたくしの下着を見られても大丈夫ですけどこのことはあまり他言しないでくださいね、私の沽券こけんに関わりますので……」


 ぽんカワな生徒会長と二人っきりで身体検査か……。


 なんかオラ、絶体絶命なのにワクワクしてきたぞ!!


 よいこのみんな!! オラにエロい妄想の元気玉をくれ!! 



 次回に続くってばよ!!


  ☆☆☆お礼・お願い☆☆☆


 最新話まで読んで頂き、ありがとうございました。


 少しでも面白いと思っていただけましたら、


 レビューの星★★★でご評価頂けたら嬉しいです。


 つまらなければ星★1つで構いません。


 作者の今後のやる気や参考にしたいので、何卒お願いしますm(__)m

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