S級美少女な生徒会長と二人っきりで秘密の身体検査。
「そして
抜き打ちの生徒会による一斉検査、そして生徒会役員による桃花ちゃんへの暴行。
罪もない少女への仕打ちに多勢に無勢とはいえ俺は手も足も出なかった。
今は生徒会よりも不甲斐ない自分への怒りのほうが
俺、
しかし
「三枝康恵さん、私は通学路で初めて会ったときから気付いていましたわよ、
あなたが、……そ、その、スカートの下にバ、バッ、ああっ、これ以上はわたくしの口からとてもはしたなくて言えないわ!!」
あの
「んっ、コホン!! とにかくここではすべてお話することは出来ません、あなたの立場もありますので……」
咳払いをしながら俺の肩に手を置き、周りに聞こえぬよう、そっと耳元で
「桃花ちゃんを置いてはいけないよ、私を
「……康恵君、我々が美馬さんを救護するから、こっちは心配しないでくれ!!」
「りっつ子先生、それににゃむ子さんも!!」
既に桃花ちゃんは担架の上に乗せられ、にゃむ子さんたちの手によって運びだされるところだった。
「さいわい呼吸や脈拍は安定している、身体のほうは精密検査の必要があるな、にゃむ子お姉、介助のサポートを頼む」
「あいあいさ!! ヤスミン安心して、ここは番台シスターズにおまかせにゃん♡」
一見場違いな受け答えだが、にゃむ子さんの明るさにかなり救われた気分になれた。俺はどす黒い怒りをやっと押さえこむことが出来た。
駄目だな、お友達になった桃花ちゃん、そして聖胸女子に蔓延する異常な乳房信仰に俺は
『康一、お前はまだまだおっぱいに対する興奮を自分でコントロール出来ていないぞ、おっぱいは飲んでも己が飲まれては絶対に駄目だぞ!! 急いで美乳を仕損じる。我が三枝家に伝わるおっぱいの家訓だ、自分の相棒はホットでも頭はクールに行くんだぞ』
……伝説の巨乳ハンターである父の言葉が俺の脳裏に蘇った。
俺はコッドピースで相棒の興奮を押さえなければいけない程まだ未熟な身だ。
そして父は俺に教えてくれたんだ。
『お前がもしもおっぱい道に迷うことがあれば我が師匠の元を尋ねるといい、おっぱい界の生ける
俺は父の死後、何度も乳大事先生の門戸を叩こうと思った時期もあった。
ただ、
おっぱいソムリエ検定最高ランクの受験資格は高卒以上でないと取得出来ないんだ。だから俺は専門学校の通信教育で現在勉強中だ、高校卒業が待ち遠しい。
しかし最近、おっぱい界隈で持ちきりな話題がある。おっぱいソムリエ最高ランクを飛び級で取得した高校生がいるという噂だ。それも女子高生だそうだ。おっぱいソムリエはべつに男だけの職業ではない、男女雇用均等の叫ばれる昨今、女性の進出もめざましい注目の分野なんだ、しかし女子高生がおっぱいソムリエとは時代も変わったものだ。
「康恵ちゃん、僕も桃花ちゃんの付き添いに行くから安心して行ってきて!!」
「正美、おまえは本当に大丈夫なのか!?」
正美もスカートを脱がされただけではなく、生徒会役員たちに組み伏せられていたんだ。乱れた髪の毛とセーラーブレザーの汚れがとても痛々しい……。
「大丈夫だよ、康恵ちゃんと桃花ちゃんに比べれば僕はどうってことないから」
正美の飛び切りの笑顔をみて俺はやっと安心することが出来た。
「生徒会長、分かりました、どこへ行けばよろしいのでしょうか?」
俺は冷静な気持ちで生徒会長と向き合うことが出来た。
「ご理解頂いてありがとうございます、では反省房に行きましょう……」
えっ!? 反省房ってやっぱり俺を監禁するつもりじゃないか!!
先程、反省房行きを命ぜられて、この世の終わりみたいな
生徒会役員の姿を見たばかりだ、俺の身体に緊張が走った……。
次回に続く。
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