お嬢様女子高に転乳だと!? おっぱいはどうするんだよ!!
「えっ、康一も今日から転校だよ、
今、
「ほら、これ教科書だよ、学校案内も読んでおいて……」
*******
【創立百周年に寄せて。全日本おっぱいソムリエ財団、顧問理事
私立聖胸女子高等学校、創立は大正十二年、かの有名な歌人
政界、財界、芸能界、多方面に才能有る人材を輩出した事でも知られる。
創設者、堀内菊之助の思想が色濃く残る学校運営、
本来、女性が兼ね備えている曲線の美しさ、その象徴である胸部、
乳房賛歌と言える校則があることが最大の特色である。
それは指定制服の特異性にも現れており、普通、夏服、冬服、中間服が、
一般的な女子高生の指定制服だが聖胸女子が特異な点は、
学内用制服が別に存在し、通常の登下校用と違う制服の着用義務がある。
我が校の
銭湯の浴室に富士山の壁画を書くことのルーツ、それは富士山信仰として有名だが、その富士山信仰ならぬ、乳房信仰を基盤として女性の
乳房を拘束する下着を害悪と定め、積極的排除を謳……。
*******
「うがあっっ、書いてあることが意味不明すぎる……。それに何で俺まで女子高に通わなきゃいけないんだっ!!」
学校案内のパンフレットをビリビリに破きそうになったが、
正美の困り顔が視界に入った俺は怒りを必死に
俺たちは亀の湯ロビーにある応接スペースに集合していた。
差し向かいのソファーには岩ばあちゃん、にゃむ子さん、
そして俺の隣に聖胸女子高等学校の制服を着た正美が座っていた。
「……お祖母ちゃん、康一に転校のこと、何も言っていなかったの!?」
「……」
孫である正美に厳しく
「岩ばあちゃん、寝たふりをしても駄目だよ!! 今日が転入なのに初日から遅刻なんてみっともないから僕、困るんだけど……」
正美におばあちゃんと呼びかけられたのは、俺の目の前にいる美少女のことだ。
ゆっくりと船を
さらさらの長い黒髪が半開きの口元に掛かる。お人形さんみたいな可愛らしさだ。
「おぉ、いつの間にか寝ておったのじゃ、年寄りは疲れやすいでのぉ……」
まるで別人格ばりに可憐な容姿とは不似合いな言葉が飛び出した。
アニメの吹き替えに例えるとロリ系美少女役の台本がそっくりそのまま老婆役と入れ替わったみたいだ。でも声は年相応の美少女なんだよな。
俺もようやく慣れたけど最初はすいぶんと驚いたもんだ……。
「岩さんも悪気があったわけじゃないし、にゃむ子もいっしょに謝るからコーちゃんもまさみんも許してもらえるかな?」
「まあ、にゃむ子さんがそういうなら勘弁してあげてもイイよ……」
正美が不服な表情でしぶしぶと了承した。
「じゃあ、全部丸く収まったね♡」
喜びのあまりにゃむ子さんがソファーから上半身を乗り出した。
前屈みになった胸元がちょうど俺の目線の対角線上に位置する。
瞬時に目でロックオンしてしまったのは言うまでもない。
ゆったり目なセーターの胸もと、にゃむ子さんの形の良いGカップのおっぱいが、
ブラジャーに包まれて深い谷間を作ってい……。
あれっ、俺の見間違いか!? 思わず自分の
「全然、収まってないよ!! 俺を忘れてるだろっ、俺、三枝康一のことだよ!! それに正美はいいとしても外見も全て男の俺が女子校に通えるわけないだろ。普通に考えて変だし、たとえ入りたいって言っても門前払いが
にゃむ子さんの
あやうく誤魔化されてしまうところだった……。
でも、にゃむ子さんの胸もとに感じた違和感は何だ!?
違和感の正体を探るべく俺の脳内ニューロンが活発に活動を開始した!!
接続を
おっぱいソムリエとしてはまだ駆け出しの俺だがソムリエS級なら
百メートル先のターゲットにヘッドならぬ、おっぱいショットが可能だ。
狙撃とか物騒な話ではない、目で
おっぱいのサイズ特定が正確無比に出来るんだ。この技能を俺は極めてみたい。
それが亡くなった父親へのせめてもの
静かに目を閉じて先ほどの場面を思い出す、古いフィルムの逆回転のように
記憶が巻き戻る、俺はまだ走馬灯を見たことはないが
同じ風景が見えるのかもしれない。おっぱいティスティングの始まりだ。
「ゲッツセット!! モンダミング
ちゅっぱ、ちゅっぱ!!
俺の口が無意識に形を作る……。 赤ちゃんがおっぱいを吸うような仕草になり、
突き出した両手が
あの地獄のようなおっぱいブートキャンプが俺に与えたもう唯一のギフト!!
苦しかったシャドウおっぱいもこの特殊性癖技能開発のためにある。
にゃむ子さんのおっぱいに顔をうずめた楽しかった巨乳大運動会!!
『楽しかったおっぱいパン食い競争!!』
心で俺が叫ぶと俺ちゃん小学校脳内在校生が
それだけじゃない、にゃむ子さんのおっぱいに関する記憶、全てを脳内再生する。
見える、見えたぞっ!! Gカップおっぱいの残像がっ!?
カシャカシャ、チーーン!!
これがS級おっぱいソムリエの
おっぱいブートキャンプの鬼教官ビリーの陽に焼けた笑顔と、サムズアップのハンドサインが俺の脳裏に浮かんでくる。
【グッジョブ!! コーイチ、カミカゼオッパイボーイ……】と。
「な、何んだと……!? 今のにゃむ子さんはノーブラ!!」
俺は自分の
「こ、康一、大丈夫!? そんなに女子校に通うのが嫌なの……」
あっ、やらかしてしまったか!?
おっぱいティスティングは
おっぱいソムリエの実技を見たことがないと、かなりの確率でどん引きをされてしまう……。
紳士の諸君も充分に気を付けてくれ、大切な家族や友達を失ってしまうことになるぞ!!
「ち、ちがう!! 禁断の花園、全男子憧れの女子校に男がたった一人なんて、入学が出来るならぜひシテみたい。そうだ、この命を引き換えでも何だってする。それ何てラブコメ!? 状況なんてぜったい
また俺の心の声がダダ漏れになってしまった……。
「じゃあ、康一は何でそんな態度なの!?」
にゃむ子さん以外の二人が汚物というより
「だってぇ……。根本的に無理だろ、男のまま女子校に入学だなんて」
自分が悪いのに何故か逆ギレ状態の俺、いちおう普通の男子高校生なんだよ。
みんな、その設定を忘れてるだろうけど……。
「コーちゃん、ぶんむくれにならないの!! カワイイほっぺた、指で突っついちゃうぞ♡」
これまで静観していたにゃむ子さんがソファーの隣に座り、俺の頬を指先で突く仕草をする、肩が触れるほど身体の距離が近い……。
何だろう、
はっ、ヤバい、見惚れて本題を忘れるところだった……。
「なあに、コーちゃん!? にゃむ子の顔ばかりじっと見てんのぉ」
にゃむ子さんがこちらの腕にしがみついてきた。柔らかなふくらみに埋没する感触!? 俺の
「な、何で、にゃむ子さん、ノーブラなのぉ!!」
腕の感触で先ほどのおっぱいティスティング結果が正しいことを理解した。
「それはね、ノーブラが聖胸女子高等学校に入学するときに大事なことなんだよ……。学校案内にもしっかり書いているからコーちゃん、もう一度よく読んで♡」
えっ、何でノーブラと女子校の入学が関係あるの!?
まったく
ノーブラ
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