この羽目には覚えがある

目が覚めて、そして新しいものを見る。


何故繰り返すのか、私にはまだ分からない。


だけど、人が寝る理由は最先端であればこそ、まだ誰もよく分かってないらしい。



「こんばんは。いや、むしろおはようって言った方が良いかな?」



耳の上に黒い羽根が生えた、べ〇アル似のイケメンが話しかけてきた。

身体が動かない。そういえば現実でも動かないんだったか。

…現実と違う?なんだ夢か。楽しい事でも考


「ちょっとその前に聞いて欲しい事があるんだ」


…どちら様ですか?


「私は……夢先案内人だ。君が寝てる間しか会えない。」


イケメンすぎて興奮して飛び起きそうなんで用事早めに言った方が良いかもです


「驚いた、そうみたいだね…」


「私の弟は死を告げる天使でね、今君の元に向かっている」


はい?はい?


「あと彼は精神的に参ってるから多分話を聞いてくれない」


はい???


「君はまた蘇った、このままやってると彼の仕事が終わらなくなってしまう」


はい


「だからここで選んでくれないか?」


はい


「蘇らないか、それとも長く生きるか」


はい?


「いいかい、彼に遭ったらこう言うんだ、自分には選ぶ権利が…」…


ちょっと待っt



…「…殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思ってこれを用意したんだ…ってね」



そして目が覚めた。




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