そろそろ第二話が終わるはず
事のついでに頼んでみようと思った事があった。
ダメで元々だ。言ってみよう。
「ぁの、神様、もう会える事はぁりませんか…?」
「そうさな…」
「元々分け身じゃ、この世界ならば割と会える時はあるかもしれん」
あっこの世界割とそういう感じなんだ…八百屋さんとかあるのに。
てそうじゃなくて、聞きたいのは
「もし良かったら、前に生きていた世界と行き来する事はできませんか?」
「ほう、意図して濁しておったんじゃがな」
えぇ
「やっぱり、不都合とかございますので…?」
「いいや、儂ならなんとかなるじゃろう。叶えてやるほうが筋も通る。しかし問題が一つある。」
ふむ?
「そこな堕天使はもうこの世界から離れられん。」
なるほど。
「むう…そろそろ元の時間に戻ってしまうな」
「急ぐ必要はないが、良かったら速めに決めておくれ」
いや急ぎますがそんなん。手間取らせてすいません本当。
「かっかっか!気にするでない」
「久々に面白かった、期待を忘れて眠ってばかりおったからな。」
そこには常命の物には分からないであろう悩みがあるような気がした。
ではあまり触れないようにしよう。
「それなら俺の意見も聞いてもらうか」
これまで黙って何事か悩んでいた俺の嫁になる予定の御方が喋り出した。
「おお、なんじゃ言うてみい」
「どの道あっちとこっちを行き来するなら運ぶのは俺たち天使だ」
「俺は天界は通れないが、その為だけなら飛べるんじゃないか?」
「なるほどそうじゃった、お前が開けた穴がまだ残っておるではないか!」
「塞ぐつもりでおったが、そうじゃ、今触らなければ逆に安定するかもしれん」
どうやらなんやかんやで話が好転しつつあるらしい。
しかし神様って天使の意見も聞くのかしら?
そんなとぼけたことをぼんやり考えていると
「いやいや、これはこやつだからこそじゃ、しかもかなり珍しいぞ?」
「しかし…うむ、うむ!これで解決じゃ、お主の言っておった通りになる。それでよいな?」
「はい!」
「よかろう、これより時は動き出す!」
「…それじゃあがんばれよ!気の合う若人よ!」
「行ってきます!…ありがとうございましたっ!」
”折れていない机”を見ていた視界が輝きに包まれる。神様が視界から消え、天使様だけが横についてくる。
…そういえばどんな状況に居たんだったかしら?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます