トリオの友情

saito sekai

透明人間な僕達



僕達三人は時々、透明人間になる。それだけが共通項で、それ以外はかけはなれている。H君はオタクだし、O君は体育会系、僕Wはごくごく平凡なタイプ。話だって合わないし、一緒にいてもつまんない。でも、透明人間同士助け合わなければいけないのだ。


今日は透明になってしまった、OとHのために、昼の弁当を買いにコンビニへ。そして三人で、食べ始めた。

 するとHが閃いた様に話し出した。「僕達の頭文字、繋げるとWHO、『誰』だぞ!」Oは「そうか、透明になったら『誰?』っていうことだな。ちゃんと意味があったんだな!」心から共感し合った僕達の心の距離は、一気に縮まった。


そしてわざわざ数時間待って、僕らは夕日に向かって走るのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

トリオの友情 saito sekai @saitosekai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ