今年、辞められなかったこと。
● やめられないこと。宗教信者
やめたいのにやめられない。カル◯ーのかっぱ◯びせん。昭和世代ならつい口ずさみたくなるCMソング。そんな美味しい話、明るい話ならいいのだけれど。
今年も辞められなかったのは、新興宗教の信者だよ。正確にはその宗教に対する信仰はとっくにない。ないのですが、『脱退届け』を出せないゆえに在籍信者。
なぜ出せないのか? 拙作『沙羅双樹』を読んで下さった方はご存知かもしれません。現役信者からの忌避があるから……。
そもそも私が信者になったのは2001年。今から20年以上前の話。どうして信者になったのかはここでは書きません。長くなるので割愛。
何でものめり込む性格の私。一人でも多くの人を救おうと自分の時間と体力を捧げる。誰に? 神様にだよ。フッて鼻で笑いたくなるよね。今なら分かる。馬鹿でした。けれど当時は本気。月70時間のボランティア活動。
ボランティア活動って聞こえはいいけど奉仕活動、伝道活動という名の勧誘。朝から晩まで自転車で走り回っていました。
夫は反対者。反対されればされるほど燃える私。そういうとこだぞ、デバネズミ。
費やした奉仕時間と同じだけ家にお金を入れると宣言する私。十時間で一万円。七十時間で七万円。伝道に車は使うな!寄付はするな!という約束も守る。
十年頑張った頃、体を壊した。信仰を持ち続けながら、電話伝道。転機は2015年に起きた。宗教組織が勧めてきた電子機器から色んな情報を知ってしまったのである。見るな!と言われてきたのに、見てしまったのである。
2015年。覚醒。信じてきたものは砂の城。18才から信じてきた神と宗教組織はカルト宗教。毎日毎晩、目眩と吐き気。愚かな自分と騙されたという怒りで吐き気。夫を娘を親を、家族を巻き込んでしまったという後悔で泪。
集まりに行っても、身体は正直である。まだ信仰心のある人たちに事実を伝えるべきか否か迷い苦しむ。顔を合わすとパニック症状が出て呼吸困難。
いや、真実を伝えたらどうなる? 私はサタン扱いされるだろうな。敵になるだろうな。マインドコントロールを解くことなんて簡単に出来ない。自分がそうだったから。必ず近いうちに『宗教二世』問題が明るみになるだろう。二世は苦しんでいるだろう。私に何が出来る? 何をすればいい?
私は書いた。2020年8月5日。自分の誕生日に書き始めた。『沙羅双樹』
同じ苦しみを味わっている人と交流したくてフィクションで書いた。何人かと出逢い、癒された。しかしフィクションでは声は届かない。ノンフィクションじゃなきゃ伝わらない。他サイトで書いた。多くの苦しむ宗教二世がいる。
懺悔の気持ちも込めて、今、その人たちとも交流している。元信者、元二世信者。組織にまだいる親たちのこれからを案じている多くの愛ある二世たち。
親に恨みや憎しみがあっても許そうとしている。しかし、幼い頃、受けた体罰はトラウマになって涙が彼らの頬を濡らす。ニュースで見る涙。胸の奥が痛い。鷲掴みにされる。私もやってきたことだから……。何をしてきたのか?
昨日、児童虐待防止法のニュースがありました。このほとんどをしてきました。
・宗教活動への参加を体罰で強制
<心理的虐待>
・結婚の制限、大学進学の禁止、布教活動への参加強制などのための脅し
・友人や教師らを「敵」「サタン」と呼ぶ
・アニメやゲームなどの娯楽の一切禁止
<ネグレクト>
・信仰活動を通じた金銭の使い込みにより、適切な食事などを与えない
・医療機関の受診や輸血などの治療行為をさせない
<性的虐待>
・教育と称して年齢に合わない性的な表現を含んだ資料を見せる
覚醒した一世信者。元カルト宗教信者として私なりに何をするべきか?
何をしてはいけないのか? どんなに法律が整備されても子供は声をあげることなんて出来ない。お母さんが大好きだから。親を喜ばせたいから。大人になってあれは虐待だったと知るのだよ。気がついた時には手遅れなんだよ!もう時間は取り戻せない。組織を、根を絶たない限り……。
リアルタイムの内部情報を伝えることで涙を流す二世を救えないだろうか?と烏滸がましい事も考える。いずれにしてもこの【2022年遺言】は考えるきっかけとなり……現代ドラマ短編や私小説にまとめてみようかと思うこの頃。
ゆえに、今年辞められないことは……宗教信者。今、集まりはコロナ禍のためオンライン。顔を出さないので幽霊会員扱いですけど。
次回は明るく楽しく、私が今年ハマったアイドルグループ。曲など。
カクヨムにもベスティちゃん、いたらいいなぁ(。-艸-。)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます