第9話 ロリババァじゃねぇか!

「スフィ、クイミー!敵の数が多い、一旦下がれ!俺が盾でガードするから隙を突いて眠らせてから闇魔法を叩きつけろ。」


 図書館を出て、岩石地帯を探索を開始してから連続で敵にエンカウントしている。

 

『オイ、カガ坊!武器使い荒いぜ!』


 ロックワーム4体の猛攻の前に段々後退させられるこの状況にアルテマが痺れを切らす。


「お前さっきまで爆睡してたんだから少しは役に立て!」


「「ロワー!(くたばれ人間!)」」


「ッ!!」


 ロックワームの岩石飛ばしの衝撃を盾越しに受け、踏ん張りが効かなく後方へと吹っ飛ばされる。


「バクッ!(眠っちゃえ!)」


 ロックワームが襲い掛かる寸前の所でクイミーの睡眠攻撃が間に合い、危機を逃れる。


「ロ...ワー..zzz」


「スフィ、クイミー、今だ!ミミズ共に闇魔法を食らわせろ!」


 バァァァァァァン!


 炸裂音が鳴り響きロックワーム4体が消え去る。

 

 この岩石地帯の難易度高くないか?睡眠と闇魔法のコンボが無かったらマジで詰んでたな。


 難易度から考えて、ここのモンスター共の素材とか売れそうだな。

 

  帰っら売ってみるか。


 戦闘を終えて、一旦休憩を挟んでポーションを飲み、再度探索を開始する。


 さっき吹っ飛ばされてから震えが若干止まらない。

 

難易度が上がったからか、命の奪い合いにリアルさが増したのだ。

 

いや...理解はしていた。自分が今までの戦闘をどんだけ従魔任せにしてヌクヌクしていたかを。

 

このリアルさはゲームの域を超えている。そう、ここはもう一つのリアルだ。

 

 キルされても蘇るから安心なんて考えは捨てるべきだな。

 

 じゃないとこの世界で判断を誤りそうだ。


「あぁ、疲れた。変わった石なんて何処にもないぞ...」


 戦闘を挟みながら数時間探索したが祠と関係ありそうな石が見つからない。

 

 木を隠すなら森、石を隠すなら岩石地帯。見つからない筈だ。


 全て同じ岩か石にしか見えないのだから。

 

 帰宅と言うワードが頭を過った瞬間だった。



 ー何で意識が...



『カガ坊!』


「ピュイ!」


「バクッ!」


「あぁ、お前達も感じたか。あっちだ!」


 暗黒面のLvが前より高いからか、負の感情をより鮮明に感じやすくなっている。

 

 俺達は負の感情を感じる方角へと歩みを進める。


 何かしらあるのは確実だ。だが、何でクエストが発生しない?まさか、祠を破壊出来たのは想定外?

 

 いや、破壊可能オブジェクトだったんだから想定外って事は無いだろ。



 ―絶対に許さない...



「このデカい岩っぽいな....」


 クエスト発生の考察をしていると、2mありそうな岩から負の感情を感じ取った。

 

 特徴的な点があるとすれば、他の土色の岩と違って、鼠色で日本家屋の庭に置かれてそうなのが特徴だ。

 

 まぁ、壊してみれば分かるか。


「眷属達よ、最大火力をあの岩に叩き込め!」


「ピュピュ!」


「バクッバ!」


 スフィとクイミーの闇魔法攻撃で舞う土煙。大抵の岩ならこの攻撃で破壊出来る筈だ。


 バァァァァァァン!


「な、なんだと...」


 土煙が収まると傷一つ付いてない岩が視界に映る。

 

 暗黒面の力で威力を高めた闇魔法だぞ!?何故傷一つ付かない!

 

 だが、これでビンゴだ。この岩には何かある。


『ヒャッハァァ!カガ坊、この石だか岩には強力な結界の類が付与されていやがるぜ!』


「結界って事は魔法か....お前達、下がれ。俺が破壊する。」


 クイミー達を下がらせて、俺は石のまん前まで出る。

 

 負の感情を糧に黒靄を発生させ、岩を締め付ける様に包み込む。


「ビクともしねぇ...!」


 少なくとも岩に掛けられてる結界の魔力より強い暗黒面の力を引き出さねければならないが、まだ足りないようだ。

 

「もっと、もっと....もっとだっ!」



 更に集中し、心の奥深くにある負の感情を引き出す。



〖鏡弥。いつになったら学校いくの?ゲームばっかしてると碌な大人にならないわよ〗


 黙れ、パートしかしてないテメェより5倍以上は稼いでんだよこっちは。


〖夜宵君。いつでも相談に乗るから、先生に何でも話してね!〗 


 黙れ、学校の中の世界しか知らないクセに社会人面すんなクソがっ


〖お兄ちゃん?少しは聞いてよ...〗


 黙れ、兄妹ってだけの他人のクセに一々話かけるな。


〖ねぇ鏡弥君。学校行こう?私も同じクラスだし大丈夫!ねぇ行こうよ〗


 黙れ、頼んでもいねぇのに迎いに来るなクソ女


「黙れ、よ....黙れ黙れ黙れ黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」


 ピキッ


「どいつもこいつも、頼んでもいねぇのに心配すんじゃねぇよぉ!」


 ピキッ


「学校行けば偉いのか?違う!稼いでるヤツが偉いんだよっ!」


 ピキッ


「学校だ?家族だ?友達だ?そんなもん全部必要無いんだよぉぉぉぉクソォがっ!」


 ピキッ、ピキピキピキッキ


「ピュ!(割れるよ!)」


「バクッ!(マスター岩がそろそろ割れるよ!)」


「何で俺に構うっ!?俺がテメェらに何をしたって言うんだよぉぉクソッがぁ!」


「ピュ?(マスター?)」


「バクッ!?(マスターどうしたの!?)」


『っ!夜王の兄貴にスラ公!カガ坊が暗黒面に呑まれていがる!物理衝撃を与えてやってくれっ!』


 アルテマが叫ぶと二匹はカガミに強烈なタックルを叩き込む。


「ぐはっ...!?うぅ、いったい、何が..お、おい!岩が割れる寸前だぞ!」


『落ち着けカガ坊。テメェはついさっきまで暗黒面に吞まれ掛けてた所を夜王の兄貴とスラ公に助けられたんだよ!』


 多分アルテマの言ってる事に噓は無い。

 

 力を暗黒面から引き出す途中で黒い感情に歯止めが効かなくなっていたのは何となく覚えてる。

 

 あっちの世界での日々のストレスがこんな事になるとは思わなかった。

 

 やっぱリアルってクソだな。

 

 にしても祠8つ分を上回るとか、流石は暗黒面だな。

 

 デメリットもあるし、チートとまではいかないけど強すぎる。


「ピュ?(マスター大丈夫?)」


「バク?(マスターもう痛くない?)」


「あぁ、もう大丈夫だ。お前達、助けてくれて本当にありがとうな」


 そう言いながら二匹を撫でる。眷属達がいて本当に良かった。

 

 一人だったら戻って来れなかったかもしれない。

 

 これからは暗黒面の取り扱いに気を付けなきゃな。


『お、俺様は別にお、お前の心配なんかしてねぇからな!』


 いや、それはキツイっすっわチョロテマさん。

 

 ツンデレ武器とか需要無いっすっわ~。

 

 オマケにヒャッハー属性ときた。うん、マジで需要無いな。


「はいはい、分かったよアルテマ。それより岩がもう割れるぞ」


 岩の方に視線を向けると、みるみるうちに岩が割れていく。

 

「お前達、戦闘準備!封印される程の強い何かが出てくる可能性が高い。アルテマ、スモールシールドに変わってくれ。」


 小盾を片手に黒靄の発生準備に入る。

 

 岩が完全に崩壊すると五芒星が浮かび上がる。

 

 それだけではなく、同時に8本の杭と繋がった鎖も現れたのだが....


「ここは....え?...えぇぇぇぇぇ!この姿は何さね!?」


 現れたのは鎖に縛られたケモ耳と三本の尾を生やした、白髪で白肌の小1か小2ぐらいのちんちくりんだった。


「俺はこんなちんちくりんの為に暗黒面に吞まれ掛けたのかよ....」


「お前、どうやって封石を破ったのさね!九つの魂印箱をちゃんと解印してくれたのさね!?」


 やっべー、目の前のさねさね五月蠅い幼女のせいで一気にやる気が無くなってきたよ。

 

 確かにレイドボスだったら詰んでたけど、俺的にはゴッドアイテムとか期待してたんだけどな...

 

「ハァ...帰ろうかな。」


「ま、待ってさね!なんでため息をつくさね!?」


 普通に溜息もつきたくなるだろ。

 

 魔物が大量に出てくる岩石地帯を踏破して、暗黒面の力に吞まれ掛けながらの封石破壊。

 

 ここまでの労力をかけて現れたのが、ちんちくりんだぞ。マジでふざけんなよ..


「アルテマ。このちんちくりんから夜王の風格みたいなのは感じるか?」


『イヤ.....強さも風格も何も感じねぇな。正直何で封印されてるのか俺様は疑問だぜ。』

 

 アルテマが何も感じないって事は本当にただのちんちくりんって事だな。


「黙って聞いてれば、ちんちくりんとは何さね!聞いて驚くさね!私こそ偉大なる妖魔にして九天白尾皇!九尾の妖狐さね!」


「はっ?...お前があの、大妖怪と名高い九尾?」


『九天白尾皇だぁ!?それが本当ならとんでもねぇな!』


 どうやらアルテマは何か知ってるぽいな。

 

 九尾って色々な作品で描かれるだけあってメジャーな妖怪だからな。


 俺的には「だってばよ!」が口癖の忍者が主人公の漫画がオススメだ。


「フフン、どうさね、驚いたか?」


 なぜコイツは縛られてるクセにこんな偉そうにしてるんだ?マジでナメていやがる。


 いや、もう帰ろう。うん、そうしよう。


「とりあえずこんな痛いガキ無視して帰ろうぜ。もう疲れた。」


「ま、待ってさね!助けてさね!もう何も無い所にいるのは嫌さね....う、うぅ私が何をしたさね、ただ静かに暮らしてただけさね...」


 自称九尾のちんちくりんに背を向けて歩き出そうとした瞬間、悲痛な涙声が後ろから聞こえ、俺は歩みを止めた。



 ―何で俺に構う!?俺がテメェらに何をしたって言うんだよぉぉクソッがぁ!



 自分がさっきまで抱えてた負の感情と同じか.....

 

 苦しい程に分かってしまう。静かに暮らしたい、誰にも迷惑掛けてないのに。

 

 放っておいてくれ、一人にしてくれ。なぜこんな小さく細やかな願いが叶わない。

 

 本当に現実ってままならないよな。

  

「メリット...」


「え...?」


「メリットを言え。封印されてるてっ事は何かしらの危険がお前にあるって事だろ?そんなヤツを助けるメリットを言え。」


「私にはもう力が無いさね!強引に封石を破らた上に魂印箱を破壊されたさね、昔の力を取り戻すのにも地道に戦う必要があるさね。」


 要はもう力が無いのでメリットありませんって事か。その代わりに危険も無い。

 

 てか、このちんちくりんの話を聞いてると祠は破壊したのは間違ってた事なる。

 

 予想だが、祠を正規な手順で解析してればこのちんちくりんが力を取り戻し、自力で封石を破っていたのかも知れない。

 

 本当に九尾なのかは甚だ疑問だがな。


「ハッキリ言うぞ、俺にはその鎖を断ち切る力は無い...」


「そ、そんな...」


「話を最後まで聞け。俺には無いが、お前に断ち切るだけの力を与えられるかもしれない。力を与えた後はお前次第だ。」


 勿論噓だ。さっきみたいに強引に暗黒面の力を引き出せば出来るかもしれないが、本当にコイツが九尾なら眷属にしたい。


「本当か!欲しいさね!その、力が欲しいさね!!」


「言っておくが力を得るには俺の眷属になる事が条件だぞ。」


「なるさね!あんな何も無い所よりアンタの眷属の方がましさね!」


【蠱惑】は成功。今も昔も力って言葉は甘美だよな。いいぜ、力をくれてやるよ!


「アハッ!いい返事だ!闇の力の前に墜ちやがれぇぇぇっ!」


 闇に包まれる自称九尾のちんちくりん。

 

《白之妖狐のテイムに成功しました。》


《テイムモンスターの突然変異が確認されました。幻獣種族・白之妖狐が変異幻獣種族・暗黒白金之妖狐へと至りました。》


《テイムLvが5になりました。》


《職業テイマーLvが7になりました。》


《暗黒面Lvが7になりました。》


《トロフィー【幻獣を導きし者】を獲得しました。報酬5000G、SP10を獲得しました。》


《トロフィー【幻獣を従えし者】を獲得しました。報酬3000G、SP5を獲得しました。》


【トロフィー・幻獣を導きし者:幻獣種との遭遇率に補正。

 獲得条件:紡ぎ人として初の幻獣種族のテイム】


【トロフィー・幻獣を従えし者:幻獣種との遭遇率に小補正。

 獲得条件:幻獣種族のテイム】


 僕、また何かやらかしちゃいました?なんて言う鈍感勇者みたいな事を言うつもりは無い。

 

 やらかした自覚が有るからな。

 

 にしても、ただのちんちくりんじゃなかったのか、幻獣種とは驚きだ。


 これでパーティーメンバーが4だから、あと一匹か。


 アルテマ?武器判定だからセーフ。

 

 上限以上にテイムすると、一番近くの従魔の館って所に転送される。

 

 うん、ポケ○ンのパクリだな。早くマイホームが欲しい!


「これが力...闇系統の力さね?」


 闇が晴れても今だに鎖に絡まれてるちんちくりん...いや、少し成長したか?小3ぐらいにはなったか。

 

 さっきと違い、髪の毛先と瞳が黄金になってる。


 暗黒系統に変異したからって黒くなる訳じゃないのか。


「そうだ、俺はカガミ。闇人で、暗黒の力を他者に与える事が出来る。今からクエラと名乗れ。」


 名前:クエラ Lv1

 種族:暗黒白金之妖狐

 HP:120/120 MP120/120 

 腕力:30 耐久:28 敏捷:32

 器用:30 精神:35 知識:42  


 スキル

 暗黒妖術/暗黒接続/火炎耐性/精神異常耐性/闇魔法/魔力感知


 はいはい、高スペックだね!もはやパーティーの戦闘面は俺が必要なのか怪しいぐらいだ。


「今だに鎖が解けない...さね」


「もっと全力でやれ。暗黒接続で俺を介して暗黒の力を引き出せ!」


 そう言うとクエラが俺を介して暗黒の力を段々と引き出しいく。


「うぅぅぅあぁぁぁぁぁぁ!おのれぇぇぇ憎き陰陽師めぇ!いつか私の手で葬ってくれるさねぇ!」


 暗黒接続で力を引き出すクエラ。鎖が一つ二つと断ち切れていく。


 クエラを封印したのは陰陽師か。これでこのクエストの全貌が見えたな。

 

 祠は破壊するのではなく、陰陽師の職業が必要だったのだ。


 そして九尾の力を取り戻したクエラと戦闘する。

 

 あとは予想だが、クエラに勝ったら報酬かボスドロップが美味しいんだろうな。

 

 結論、俺はやらかした。


「おぉ、後一つだ、クエラ!頑張れ!」


「ピュイ!(クエラ頑張れ!)」


「バクッ!(後一つだよ!)」


「壊れろぉぉぉぉぉ!私は陰陽師の術に屈しはしなぁぁぁいぃ!」


 そして、最後の鎖が断ち切れた。


「頑張ったな、なんて言うつもりは無い。これからは俺の力として役に立って貰うぞ」


「ハァ、ハァ....いいのか?私にはもう、強大な力なんて無いさね...」


 八つの鎖を断ち切り、酷く息を上げるクエラ。

 

 力の無さを気にしてる様だけど、始まりの町周辺なら無双出来る疑惑あるから問題ない。


「フン、俺はテイマーだ。もしお前がこの先も弱いままなら、それは俺のせいだ。だからか安心して俺の力となれ。」


「テイマー?魔なる物達を従える者か...まぁ助けて貰った上に力まで貰ったさね。今日からよろしくお願いさね。」


『カガ坊も素直じゃねぇな!普通に「安心して俺について来い!」って言えば良いのによぉ』


「ピュイ(マスター素直じゃなーい)」


「バクッ?(マスター格好いいよ?)」


 後少しでマスターとしての威厳をUP出来たのに、アルテマのせいで台無しだ。

 

 それとクイミー、この茶化されてる状況でカッコイイと言われても悲しいだけだ。ハァ


「.....お前ら帰るぞ。」


 準備を整えて帰る事にした。

 

 にしてもこの岩石地帯を使えそうだな。明日はここら辺を掘って鉱石を探してみるか。


「うん?ちんちくりんどうした?早く立て、お前も一緒に帰るぞ。」


「さっきから思ってたけど、ちんちくりんって五月蠅いさね!立派なレディーさね!」


 こう言う年頃の女の子って何で背伸びしたがるんだ?妹もよく偏差値低そうなファッション雑誌読んでるし。 


「ハイハイ、背伸びしたいお年頃ね。」


「ムゥゥゥ...!カガミより年上さね!封印解放がちゃんとされてれば!今頃ピチピチのナイスバディさね!」


 年上?封印されたのが大昔なら確かにあり得るな....


「お前、まさか....ロリババア」


「ギャァァァァ!言ったさね!?一番言っちゃイケない事を言ったさね!あぁ~今ので余計に立てなくなってさね~」


 眷属のロリババア狐がメンドクサイ件について!

 

 大方、力の出し尽くしで立てないのであろう。あ~仕方ない。

 

 マスターとして責任は取らなきゃな。


「ほら、乗れよ。肩車ならいいぞ。」


 俺を屈み、クエラに背を向ける。


「ほほぉ、カガミはロリコンさね?今回は特別に乗っても...」


「おーい皆、パーティーから一人減りました。悲しいが帰るぞ~」


「ま、待て!冗談さね!乗せて下さい!」



 こうして結局さねさね五月蠅いロリババアを肩車しながら帰路についた。

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