忌み子とよばれた俺が英雄になるまで
とーふ
第1話 忌み子
「あっち行けよ!」
「気持ち悪い…」
幼いときから暴言や暴力を受けて育った。幼いときから普通の生活とはかけ離れた
生活と環境で育った。
「あんたなんきゃ産まなければよかった!」
これが俺の母のいつも言う言葉だった。
こんな生活を続けて16年俺、鬼山眞崎(きやままさき)は16歳の誕生日を迎える。そして今日は俺にとって大事な1日になる。まず16歳の誕生日を迎えたものがするのは成人式そして、役職開示の儀式である。だが、俺は忌み子と呼ばれてきた成人式なんてあるわけがない。役職開示の儀式は国の掟で決まっているためこれには絶対出席しなければならない。
「今日がこの村で迎える最後の日かぁ。いい思い出なんてないけどな。」
儀式用の服に着替えて礼拝堂に行く。
「あいつがとうとう出ていくぞw」
「やっとかよwまじでせいせいするわw」
礼拝堂に向かう途中にこういう声を耳にするが俺は気にしない。なんせ今日で最後だから。
礼拝堂につくと礼拝堂の中に案内された。そこは天井が高くだだっ広い空間があり
それを静寂が支配していた。
神主に案内をされる
「どうぞこちらへ。」
「どうも。」
一応軽い会釈をしておく、まぁ意味はないだろうが。
「では、このナイフで指の腹を斬りこの器に血を1滴垂らしてください。」
おれは、神主の言われたとおりにそれを行った。指の腹にナイフを当てる。
切ったところから徐々に血が出ていき患部が熱くなるのを感じた。
その器に血を垂らすとその血は黒くなりそして蒸発して消えた。
すると神主の目が変わった。まるでそこに化け物がいるような、そんな目で
「その役職は基本役職のどれでもない!その役職の名神去(かみさり)は神をも恐れる役職だ!この役職を持つものはこの世にはいないとされる。神の恩恵を受けているこの村にはあってはならない役職だ!早々に立ち去れ!」
おれはなんのことかもわからず最低限の荷物と軍資金を持ちこの村を跡にした。
「まぁ出ていく予定ではあったからな、そんでこの能力何につかえるんだ?」
そんな間抜けなことを考えながら俺は一歩一歩と歩みを進めた。
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