何かが変わった日
はる坊
第1話何かが変わった日
2073年4月8日、「今日から新しい学校かぁ、楽しみだなぁ〜」と、新たな生活に期待を寄せて、この堂山坂高校の門をくぐった。
「教室はどこかなぁっとっ、あったあったここか」どうやら僕がこれから通うことになる教室は1年2組らしい。僕はそっと教室の扉を開けて自分の席に座った。鐘の音が鳴り、先生が教室に入ってきた。「これから1年2組を担当する北条由紀乃だ。みんなよろしく頼む。」どうやら女性が担任の教師らしい。「早速なんだが、自己紹介の前に学級委員長を決めてもらいたいと思う。じゃあ、だれかやりたい人いるか?」と、由紀乃先生が言った。僕はシーンと、静かになると思っていたが、やっぱり高校はすごいところだなぁと、改めて思った。すぐに2人の男女が手を挙げたからだ。「おっ、2人が手を上げてくれたな。じゃあ前に来て自己紹介頼む」はいっと、大きく、そしてはつらつとした声で返事をした。
「皆さん初めまして、よろしくお願いします!東雲中学出身の鈴木綾音です!中学時代も学級委員長をやっていたので、何か力になれば嬉しいです!よろしくお願いします」と、綾音さんが言ったら、クラスの中から拍手が起こった。中学の時は全然決まらなかったのに、こんなにすぐに決まるなんて...僕はこれから始まる高校生活にもっと期待を寄せた。ふと窓の外を見ると、少し離れた所から黒煙が出ていた。僕は火事が起こったのかな?と思っていたが、まさかこの火事からあんなことに繋がるなんて思いもしなかっただろう。
「あー、次いーかな?」と、綾音さんの隣にいる眼鏡をかけたいかにも頭が良さそうな彼が喋った。「加藤光彦だ。よろしく。俺は副委員長でいいから早く戻らせてくれ、勉強したい」僕はいかにもガリ勉君だなと思った。「よしよし、お前ら上出来だな。まさかこんなに速く委員長、副委員長が決まるなんて思わなかったぞ。じゃあ早速綾音、皆んなに自己紹介させてけー」「わかりました、任せてくださいっ!」と、やはり元気はつらつに話した。僕はさっきの黒煙が気になり外を見ようと窓を見たら、今さっきより激しく黒煙が立ち上っていることに気付き、僕は何かとてつもない事が起こるんじゃないだろうかと、嫌な予感を感じていた。
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