〜プロローグ〜

 目の前にある現実を受け入れる事が出来ない。あまりにも辛過ぎる。妹が死んでしまった。廃校で見ず知らずの男に階段から突き落とされて殺された……

 頭がおかしくなりそうだった。何とかなっているのは、そばにいつもこの2人がいてくれたから。幼馴染で同じ小学校に通う同級生の双子、和樹と仁美だ。妹の美紀も含め、僕たちはとにかく仲の良い4人だった。

 事件からしばらく経った今日、家族が寝静まった夜遅くに、僕たちは妹の死んだ廃校で、妹の亡霊と鬼ごっこをする事になった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る