Live with my Dream

@Yuuu0ki

第1話 森、夢、あの人

 「夢?、、あんま見ないなぁ。てか急になんだよ、変なこと聞いてくるし。早く掃除終わらそうぜ」と、あるクラスメイトが答えた。

 まぁ、それが普通なんだと思う。私だってそう答えていただろう、数日前だったらね。

 自分が何を見たか人に言ってもわかってもらえないだろう。いや、わかってくれる人がいたとしても、私は言わないだけだ。だって普段私は「偽物の私」を演じているんだから。

 別に{辛い}とか、{醜い}と思わないし、ただその時は{無感情}なんだと思う。唯一私が私を出せる場所は、部屋のすみ、数種類のふわふわな友達が待っている、暖かく私を迎えてくれる場所。

 数日前、私はいつも通り私にすら姿を見せない友達、|はるき|と話していた。

 「なぁ、はるき。今日も帰り道にあの唐揚げさん屋で唐揚げ買って帰ってきたの。本当いつもおいしいよねあそこって。」と意味のない言葉を吐き気づいたら眠りについていた。

 いつもだったら次、意識が戻るのはピアノの優しい音が流れる部屋と、机の上にある、あの人との写真。のはずなのに、、、

 「あ、やっとめざめたかい?よかったよかった~、いつもと同じようにそのまま帰っちゃうのかと思ったよーw」

 誰だ、知らない声、、、いや?聞き覚えのある声だ。

 「ん?知らない人が話かけて怖いのか?w大丈夫だよ、僕は君を守るためにここにいるんだからーー。てかそろそろ、目を開けてくれないか?悲しいんだけど、、」

 「あなたは、、、誰ですか?、、、ここはどこです?もしかして誘拐ですか?いっておきますが私は・」

 「ああ、違う違う、誘拐じゃないし、君が自分でここにきたじゃないか!」

 「はい?」そう言って周りを見たら、どこか見覚えがある、この世のものではない、森があった。

 「あ、僕のことはゆあってよんでー、{___}もそう呼んでたから!w」

 ___、、って、、

 聞こえなかった。

 いや、

 聞きたくなかったのか?

 誰だ、、{___}って。

 「君はまだ、彼を思い出そうと思わないんだね、まぁ大丈夫だよ、、きっと。」

 「ここは、夢、、、の中?」

 「正解!でもただの夢じゃないよ。ここはね、あなたが作った夢、ある意味君の心が作った世界だね!なんだか懐かしくて、引き寄せられないか?」

 そうか、だからこんなに魅力的に見えているんだね。

 「ねぇ、僕についてきてよ、きれいな場所を見せてあげるからさ!」

 「きれいな場所?、てか、、あ、ごめんなさい、さっきは誘拐犯とか言っちゃって。」

 「いいんだよw、しょうがないしね。それよりーー、こっちこっち」

 「ここ、、川、ですか?本当にきれいですねー。なんだか落ち着きます」

 「よかったー、いつもベット以外のところでは苦しそうにしているから」

 「ねぇ、あなたがここにいるってことは、あなたのことも私の作った妄想なんですか?」

 「んー、そうとも言えるし、そうじゃないともいえる。君も気づいてると思うけど、この森は君の心そのものなんだ。そしてここを管理する僕は君に一番似ているのだと思う。」

 「あなたが、私と、、ですか?」

 「うん、あ、でも。今の君というより、あの頃の君と似ているのかもね。」

 これ以上聞くのはなんか、怖かった。

 「そろそろ、帰る時間だね。」

 「かえる?、、とは、どういう意味ですか?」

 「現実世界だよ!君が生きているほうのせかいね!」

 「そう、ですか。。でも、なんか不思議です。まるでいつもここに来ていたみたいに。」

 「またおいでよ!僕も君に会いたいし。{は__}みたいにね」

 あ、なんか聞こえた、、

 は?、、、はって、、、だれ、、、

 もしかして、、、

 あの人。。。?

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