5話 スカウト
「理人の勝利だ~! さあ太陽軍の皆さん、勝ちの報酬は?」
オルフェがキサラギの隣に来て、言う。
「約束通り、悪徳傭兵会社プリズムの解体、そしてエルフィン・フォールスのスカウト」
「エルフィン何負けてんだ! 会社が潰れるだろう!」
「ランク1位の理人さん相手ですよ。最初から勝てる訳ないと思ってました」
「手を抜いたってことか?」
理人がムッとして言う。
「いえ、僕なりに頑張りましたけど」
「なら、いい」
「プリズムの社長さん、どうする? エルフィンを渡してもらうことになるけど」
「会社もなくなって、ボディーガードも失うなんて、あんまりだ!」
「もう一度言う。エルフィン、軍に所属してみないか?」
エルフィンはもうプリズムの仕事には飽き飽きしていたので、社長を見限ることにした。
「エルフィン・フォールスです。よろしくお願いします」
「エルフィン! お前に俺がどんだけ尽くしてやったと思ってるんだ!」
「もう何回も命を救ったでしょう」
この社長の下で仕事をするのは、もう嫌だった。彼の采配は最悪で、そのせいで沢山の少年兵が死んだ。エルフィンは飄々としている風を装っているが、もう限界だった。
「酷いことも沢山してるので、適当に逮捕しといて下さい」
「エルフィン‼」
社長は警察に連行されていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます