第91話 青青子衿(青々とした君が襟)

青々とした君がえり

遥かに想う我が心

どうか行けない私の代わり

お手紙おくってくださいな


青々とした君が襟

遥かに想う我が心

どうか行けない私の代わり

おとない訪ねてくださいな


跳ねつ踊りつ乙女らは

よき人思い城の中

あなたにあえない一日は

まるで三月みつきもたったよう


【もとの詩】

青青子衿、悠悠我心。

縱我不往、子寧不嗣音。


青青子佩、悠悠我思。

縱我不往、子寧不來。


挑兮達兮、在城闕兮。

一日不見、如三月兮。


【ひとこと】

 曹操さま「短歌行」の典故モトネタじゃないですか! 一句だけ意味拾う場合もあるようだけど、曹操さまこの詩全体を知ってて作ってますよね!? 恋する乙女じゃん……好き……。


 城というのは城郭都市の城郭のこと。街全体をぐるりと囲むものなので、天守閣があるような日本のお城を想像するとまるで違うものであるらしい。

 かなり素直に作ったが、いつも通り意訳なので超訳ではないからと信用すると痛い目にあう点は変わらず。

 行けないのか、行かないのか、もしという仮定の話なのか、この辺は語学ができたとしても明記されてないように思うんですがどうなんでしょうね?

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