第84話 山有扶蘇(山に桑の木 水際に蓮)

山にくわの木 水際みぎわはちす

ここにイケメン何故いない


男松おとこまつ 背丈見上げるほどがいい

大毛蓼おおけだて あかい かんばせ伊達男だておとこ

ほうつ白髪ブ男低身長


【もとの詩】

山有扶蘇、隰有荷華。

不見子都、乃見狂且。


山有喬松、隰有游龍。

不見子充、乃見狡童。


【ひとこと】

 この詩いいですね。好き。特に二番最高にいいですね。

 戯訳もそこそこ面白くなったんじゃないかなと。男男男、黒紅白、松 蓼 蓬まつ たで よもぎ、美美醜、トホホ。

 悪口歌う時ほど言葉遊びは大事にしたいものです。


もとの詩中の語

●喬松…高木の松のこと。要するに高身長がいいのだと理解した。

●子都…イケメンのこと。キムタクみたいな意味だろうと理解した。もとは個人の名前だがもはや一般名詞らしい。

●游龍…オオケダテのことらしい。要するに紅顔の美少年のことと理解した。

●子充…イケメンのこと。松潤みたいな意味だろうと理解した。元は個人の名前だがもはや一般名詞らしい。

●狡童…イジワルなヤツ。ここでは単純にコキ下ろしているものととった。ところで同じ鄭風(ていふう)に片思い中の連れないあの人のことを「狡童」と呼ぶ詩があるんですが……? 


戯訳中の語

◯男松…クロマツ(黒松)のこと。ここでは「男待つ」の意味。

◯大毛蓼…オオベニタデのこと。紅い花が綺麗。

◯紅いかんばせ…紅顔の美少年のこと

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