第27話 ペンドラ ⓶
逆らってはいけないようなオーラを感じる。
それほど強い存在なのか!?この古代竜ペンドラよりもか!?
許さん!そんなことはあってはならない!我は古代竜、竜族の中でも頂点に分類される個体!ただの地竜に怖気付いていられるかぁぁぁぁあああああ!
「んじゃ、いっくよ〜! 我流:落雷一閃」
「ガガガァァァァァアアアアアア」
ぎゃあぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!イタイイタイイタイ!
なんだこの落雷のような痺れる感覚は!?クッソ!あの忌々しい地竜に集中しすぎた!人間はどこだ!すぐに潰してやるわ!
そこで我は振り返った。否、振り返ってしまった。そして、それが目に映る。
我の……我の……我の翼が斬られただと!?飛竜の誇り。何よりも速く天空を駆けるための相棒。その翼が地面に落ちている。…………あの人間が、やったのか?
もちろん古代竜を屠れる人間がいることは知っている。主に『勇者』や『S級冒険者』などだ。しかし、それらは貴重な一騎当千の戦力だ。たとえ扱い辛くても、切り捨てるには惜しいはずだ。あの計算高い女神がこの洞窟で処分するわけがない。なら、なぜここにいる?
我を殺せる存在がぁ!
「竜さぁ〜ん、大丈夫ですかぁ?今、戦闘中ですよぉ〜。よそ見してていいんですかぁ?」
「グガガガッガガッガガガガ!」
まただ、あのヘラヘラした態度。今すぐにでも引き千切ってやりたい!
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い!
どこだ、どこにいる?……いたか!
いるのは、あの妙な地竜の肩。ならば地竜諸共、我の持つ最強の一撃で沈め!
「グガァ〜ガァァァァァッァアアアアアアア!(竜閃光!)」
「へぇ。さっき放とうとしてたブレスよりも範囲が狭くて、もっと高威力。ゴジ、迎え撃てそうか?」
「グルル!グルルゥゥゥゥゥウウウウウウウウ、グル!(
双方の口から放たれたエネルギーの流れは二体の間でぶつかりった。その強大なエネルギーは混合し、反応し合い、やがて大爆発となって辺り一帯を眩い光で包んだ。
時は少し遡る…………
「さて、ゴジ準備はいいか?ボスはゴジが倒すことになるになるけど、大丈夫か?」
「グルル!グルグルグルルル!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます